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ソウル在住の日本人が旅行,飛行機,くるま,鉄道,韓国生活について書いております。

【イタリア】フェラーリ博物館訪問記(5)マラネロのフェラーリ本社と周辺~シャトルバスでモデナへ

マラネロのフェラーリ本社。’80年代にCG誌の記事で見て、いつか行ってみたいと胸を熱くした記憶があります。

マラネロ・フェラーリ本社

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1940年代後半、竣工当時の模型。

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来客用のレセプション。

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こちらは従業員の通用門。

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奥に見える建屋も歴史を感じさせます。

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ミュージアムに飾られていたフェラーリ本社と工場全景の写真。左側に風洞が見えます。現在、事実上の正門は写真手前側になっており、打ち合わせなどの訪問客はこちらを利用します。

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Google Mapのピンは事実上の正門に立っていますね。


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マラネロ本社の周辺

有名な「リストランテ・カバリーノ・ランパンテ」は通りを挟んだすぐ向かいです。

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南欧らしい佇まい。

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メインでも20ユーロ台と、意外とリーズナブルな価格設定です。

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イタリアなのでディナータイムは19:30からと遅め。残念ながら私は時間が合わずモデナに戻りました。

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近隣のレンタカー屋のものでしょうか、GTC4ルッソがゆっくりと通り過ぎてゆきます。

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実際のR&Dはこういった現代的な施設で行われています。ここスクーデリア・F1開発本部のようです。

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一昔前はフェラーリF1のスポンサーとしてお馴染みだったアジップのS/S。

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マラネロにはフェラーリ体験乗車のレンタカー屋が数軒あり、どこも賑わっていました。

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この通りの突き当りにフィオラノサーキットがあります。

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シャトルバス車中から少し見えたフィオラノ。

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フラッグシップストア

商売上手なフェラーリ、収益の3割をブランドビジネスが占めているという話もあります。

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高級アパレル系が多く、手頃な土産や記念品を買うならミュージアムのストアの方が良さそうです。

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2001年F1エンジンのピストン。フェラーリ社のオリジナル証明書付きで価格は750ユーロ。

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2003年F1のV10エンジンブロック。これも証明書付きですが価格表示は無し。一体幾らするのでしょうね。

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シャトルバスでモデナへ

ミュージアム前でシャトルバスに乗り、モデナに戻ります。

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フェラーリが運営支援しているマラネロの職業訓練校。

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新たな建屋の建設現場。儲かってますね~。

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イタリアンレッドのホテル。

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アウトストラーダを跨ぎ...

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名阪国道のような狭い自動車専用道を通ってモデナに戻ります。

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モデナの「Museo Casa Enzo Ferrari/エンツォ・フェラーリ博物館」編に続きます。


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【イタリア】フェラーリ博物館訪問記(4)開発・デザイン・生産工場関係の展示

設計や生産ラインなど、企業ミュージアムならではの興味深い展示もありました。

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現在のフラッグシップ”812 Super Fast”。
個人的には、ちょっと優雅さに欠けて感心しません。

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6.5リッターV12エンジンは自然吸気で800ps/8000rpm。この排気量でこの回転数はさすがフェラーリ。

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鋳造されたエンジンブロック。

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812のホワイトボディー。古くからアルミ材を多用してきたフェラーリなので加工ノウハウは色々と持っていることでしょう。

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プレスや押し出し材や鋳造、鍛造などを溶接、接着してボディを組み立てています。

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基本的に工場見学は購入したディストリビューターを通じて申請したオーナーだけが可能で、こちらはパネル展示されていた写真。イタリアらしからず”5S”が行き届いている印象というと失礼かな。

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1960年代。高い足場のようなところが最終ASSYだったようです。色々「やらせ」っぽい写真にも感じますが。

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今のASSY工程。

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1959年。チューブラーフレームをお兄ちゃんが溶接しています。

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BBなので’70年代の模様でしょうか。

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1952年のエンジン加工工場。

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黒の結晶塗装が凛々しいデイトナのV12エンジン。

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設計部門。勿論製図板の時代です。手前で打ち合わせしているのがいかにもPR用に撮りましたという雰囲気。

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1948年、166MMのデザイン検討用モデル。

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ピニンファリーナによる'60年代後半のデザイン検討モデル。

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微妙な曲面が美しい365P(1966)のボディー木型。こういうのは家具職人などが兼業で作っていたんでしょうか。

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750 Monzaのホワイトボディ。
ハンマーや治具を駆使して叩き出して形状をつくり...

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仕上げるとこうなります。

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ピニンファリーナとスカリエッティ、二人のセルジオさん。

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後ろに写っているのは250 ルッソですな。

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エリック・クラプトンのオーダーで製作された”SP12 EC”のモックアップ。

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フェラーリ自身の作だけあって512BBを上手くオマージュしています。

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お客様は神様。内装のステッチの色をはじめ、顧客のオーダーにも対応してくれます。

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往年のカタログ。

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昔の書類なども実に興味深い。手前のものはロンドンの代理店が1964年11月3日付で発行した500スーパーファストの注文書で、ハンドル位置(当然右)や内外装のカラー、オプションなどが列記されています。希望納期は翌年の10月でした。

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エンツォ・フェラーリという人は、レースやエンジニアリングなどの業績や評価が色々ありますが、結果的には”Ferrari”というブランドイメージを作った部分が最も偉大な人ではないでしょうか。時にはハッタリ的に実際以上に神格化させたりした部分も含めて。

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でっかい灰皿が時代を感じさせます。

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【イタリア】フェラーリ博物館訪問記(3)歴代F1チャンピオン獲得マシンの展示

この時は「チャンピオンを獲得したF1マシン」をテーマにした展示でした。展示車は不定期に入れ替わります。

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500 F2(1952, 1953)

参加台数不足によりF2規格で争われたこの時期、アルベルト・アスカリが2年連続でチャンピオンを獲得。4気筒でも車名の500は気筒当たり排気量というのは昔のフェラーリの文法通り。

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Lancia-Ferrari D50(1956)

色々あって譲渡を受けたランチアのマシンにフェラーリが手を入れたD50。ファンジオが4度目のチャンピオンを獲得しました。

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ランチア+フェラーリと言うと、308GTBのエンジンをFF横置きに積んだテーマ8.32を思い出します。バブル期にはオートザムのディーラーでも取り扱っていたのだから今思うと凄い時代でした。

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サイドポンツーンは元々燃料タンク。今の感覚からすると恐ろしく感じますが、後年、電撃的に速かった1989年の640もコクピット側面までタンクが張り出す設計、それも一因となってベルガーが大炎上事故に遭ったこともありました。

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「1956年にファンジオが5度目のチャンピオン」と書いていたり(5度目は翌1957年、マシンはマセラティの筈)、これ以外にも「違うんじゃないの?」というものがいくつかあった説明パネル。

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246 F1(1958)

マイク・ホーソンがタイトル獲得。2.4L・V6のバンク角は65度の”ディーノ・エンジン”。

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156 F1(1963)

フェラーリ初のミッドエンジンF1。ジョン・サーティースがタイトル獲得。V6・1476cc。実車の印象はとにかく「小さい、細い」でした。

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F2002

シューマッハが5度目のタイトルを獲得。17戦中15勝。1-2フィニッシュ9回。10PP。セナ・プロが火花を散らしながら16戦中15勝を占めた1988年とは違い、絶対的No.1のシューマッハが殆ど全てを支配したので余り面白くないシーズンだった記憶があります。

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F2004

18戦中15勝。1-2フィニッシュ8回。シューマッハの時代はここで終焉を迎えました(フゥ...)。

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F2007

6勝を挙げたライコネンがハミルトンに対し1ポイント差でタイトル獲得。マクラーレン・メルセデスとのがっぷり四つは見応え十分だったもののマクラーレンのスパイゲート事件で後味の悪いシーズンでした。

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F2008

最終戦にマッサが1ポイント差でタイトルを逃したという趣旨で”Felipe Massa saw the Driver's title slip away only on the final curve of the last Grand Prix.”との説明を添えて展示していましたが負けは負け、これはチャンピオンマシンじゃないですね。

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細部の造形や深みのあるレッドは流石スクーデリア・フェラーリと思わせる美しさではありました。

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歴代のトロフィーとチャンピオン達

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2002年日本GPのものもありました。

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歴代のドライバーズチャンピオン。

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F1界で随一の名門チームの割には意外とチャンピオン獲得は少ないのも「お家騒動」が「お家芸」のフェラーリらしいところ。

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どこまでが本当かは知りませんが、不満を爆発させたラウダが1977年のタイトル獲得を置き土産にフェラーリを出て行った逸話、私は好きです。

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ビルヌーブとピローニの不幸な事故もあって1980~90年代はドライバーズタイトルの無い時代が続きました。

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そんな中で、やはりこの人は凄いことは認めざるを得ません。現役時代は手段を選ばないやり口が好きではありませんでしたが、スクーデリアを完全に掌握して「チーム・シューマッハ」を築き上げたのは偉大でありました。

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2021年、惜しまれつつ42歳で引退した中年の星”アイスマン”、ライコネン。

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大体のマシンをミニカーで網羅しています。

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館内には給油装置も無造作に展示されていました。階段の踊り場に置かれているので興味の無い人は掃除機か何かと思うのでは?

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【イタリア】フェラーリ博物館訪問記(2)市販モデル編/マラネロ本社のミュージアムにて

フェラーリ本社に隣接するフェラーリ博物館(Museo Ferrari/ムゼオ・フェラーリ)訪問の記録です。アクセスなどは(1)をご参照下さい。

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私が訪れた際は、直前に急逝したフィアットCEO、セルジオ・マルキオンネを悼む”GRAZIE SERGIO”のメッセージがサインボードに掲げられていました。

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マルキオンネさんの冥福を祈りながら入館。

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ピットクルーに扮したりできるフェラーリプリクラ。

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順路に従って2階から観覧開始します。

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初めに展示されていたのは250GT SWBとモーターサイクル。

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展示車両

Rudge 500 TT Replica(1934)

スクーデリア・フェラーリの初期、2輪レースもやっていた時代のもの。

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250GT SWB(1959-1962)

水色のボディーにフレンチトリコロールを纏うSWB。均整が取れて張りのあるスタイルが実に魅力的です。

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340 MM(1953)

1953年ミッレ・ミリアの優勝マシン。長いノーズに収まるエンジンは4100cc・V12。

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ここからは概ね時代に沿って振り返ります。

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166 INTER(1948-1950)

フェラーリ初のレース用ではないロードモデル。黄色いエンブレムと格子のグリルというフェラーリの「文法」が既に確立されています。

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166 x 12=1992cc(の筈)エンジン。

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インパネの写真を見返していて気付いたのですが、左下に写っている逆三角形のものは...

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拡大すると”Clayton” ”AIR CONDITIONING & DEMISTING UNIT”の文字が見えます。アメリカ車でさえカーエアコンの普及は'50~'60年代なので後付けと思われますが、この時代のフェラーリに上手く付けたものだと感心。

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195 INTER(1950-1951)

フロントガラスが二分割から一体物になるなど、166とは2年の違いでも着実に進化しています。

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ボディーカラーに合わせて塗り分けられたインパネ。

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250GT Coupe(1954-1960)

ご存知の通り冒頭のSWBは”Short Wheel Base”の略でホイールベースは2400mm。それに対し当時スタンダードモデルだったこの250GTは2600mm。因みに、AE86レビンのW/Bが丁度2400mmでした。

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250GT Berlinetta "Tour de France" (1956-1959)

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当時アメリカで流行したテールフィンを取り入れたものでしょうか。流石はピニンファリーナ、凛々しく纏まっています。

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Dino 246 GT(1969-1973)

昨年登場したV6+PHVフェラーリの名前が「ディーノ」になるかも?との噂がありましたが結局296GTBになりましたね。

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曲線とシャープなエッジの融合。フィオラバンティ時代のピニンファリーナ+フェラーリは黄金時代だったと感じます。

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観覧順ではこの後はF1でしたが、ロードカー編を続けます。

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250GTE 2+2(1960-1963)

「一応4人乗れる」というのは、長年フェラーリが取り組んできたもののイマイチ大きな成功には至らないカテゴリー。個人的には好きなモデルも多いのですが。

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端正で上品なスタイリングが多い気がします。

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330GT 2+2(1964-1967)

2+2モデルはイタリアンレッドが少ないですね。

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まさにGTの文法通りのインパネ。

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365GT 2+2(1967-1971)

フロントのデザインはジャガー・Eタイプの影響を受けたものでしょうか。

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カセットプレーヤーが8トラック「ハチトラ」というのも味わい深いポイント。

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何とも微笑ましい光景です。

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412(1985-1991)

これ、個人的に大好きなんですよね。写真で見るとぱっとしないかも知れませんが実車は70年代らしい直線的なグラフィックと微妙な曲面、台形のキャビン。それから...(語りだすと長くなるのでここまでにしておきます)

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源流となる365GT4 2+2は今から半世紀前、1972年のデビュー。

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456GT(1992-2003)

「新車時から既に壊れている」とも言われる問題作ですが、頽廃的で妖しい雰囲気が魅力的な456GT。

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この展示車はMTですが4ATもありました。フェラーリ専用のAT、しかもリア置きトランスアクスル。壊れる予感しかしません。

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デイトナなテイストのリア。

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GTC4 Lusso(2016-)

写真で見ると変だけど実物は意外にもスタイリッシュ、と言いたいところですが... やはり微妙でした。

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真正面はイケメンなのですが。

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488GTB(2015-)

立て続けにヒストリックモデルなどを見た後だと感覚が麻痺し、現行の488GTBを見ても「あ、そうですか」としか感じなくなってきます。

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ポルトフィーノ(2017-)

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F12 tdf(2016)

799台限定のスペチアーレ。商売上手なフェラーリであります。

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中国をはじめとする新興国市場でウケそうな派手でエグくて分かりやすく、少々ガキっぽい意匠が散見された近年のフェラーリでしたが、最新のローマや296GTBを見ると軌道修正しつつあるのかなと感じます。

(3)F1マシン編に続く


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【イタリア】フェラーリ博物館訪問記(1)マラネロとモデナで2つのミュージアムを訪れる

イタリア、モデナとマラネロで二つのフェラーリ博物館を訪れた記録です。整理すると、マラネロの方は歴代のフェラーリ各車を数多く展示する企業博物館、創業者エンツォ・フェラーリ生家の地にあるモデナの方は記念館的な位置付けといったところでしょうか。

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例によって色々と調べながら書いているとのめり込んでしまい、結局7本の記事になってしまいました。各記事へは以下からご参照下さい。

フェラーリ博物館(マラネロ) / Museo Ferrari - Maranello

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展示内容は入れ替えがあります。歴代フェラーリF1の展示は必見。開発や製造工程に関する展示も有り。周辺の関連施設などを見て歩くのも楽しかったりします。

場所

フェラーリ本社の場所はボローニャ地方のモデナ県マラネロ(マラネッロとも)。モデナからの道中、車窓からは葡萄畑など長閑な田園風景が広がっていました。

マラネロ・フェラーリ博物館訪問記

エンツォ・フェラーリ博物館(モデナ) / Museo Casa Enzo Ferrari - Modena

冒頭に「記念館的な」と書きましたが実車の展示もしっかりあります。また、マセラティーやデ・トマソなど、同じモデナ地区の自動車産業に関する資料展示もあります。

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場所

エンツォ・フェラーリ(モデナ)博物館訪問記

ミュージアムへのアクセス

私はモデナ駅から徒歩10分弱、エンツォミュージアムすぐ近くのホテルに泊まり一日はフェラーリ、もう一日はランボルギーニを訪れました。二つのミュージアムはシャトルバスで結ばれており博物館の入場券で乗車できます。

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最寄りの空港はボローニャで距離は40キロちょっと。ボローニャからマラネロまでのバスは無く公共交通機関だと鉄道でモデナ駅を経由することになります。

チケット

公式サイトで購入します。私は数日前に購入しました。

www.ferrari.com

ランボルギーニ博物館

こちらも最寄りの都市はボローニャかモデナなので、折角来たらこちらも訪れたいところです。

モデナの街にて

その他

フェラーリは良くも悪くも後ろを振り返らないと言いましょうか、「○○GP優勝マシン」などは自社で所蔵せずコレクターに売ってしまう傾向があります。この割り切りは「レースをやるためにスポーツカーを作っている」と言われてきたフェラーリらしい点です。従って展示車は他のミュージアムやコレクターからの借り物も多く、恒久展示は一部だと思います。


特定の車種を見たい方はその時の展示テーマをしっかり確認するか、他のミュージアムを訪れるのが良いと思います。私が知る範囲でヒストリックフェラーリの展示が充実していたのはロサンゼルスのピーターセン・ミュージアム。ここも最高です。

www.petersen.org


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現代自動車(ヒョンデ)アバンテ/エラントラで韓国半周1700kmドライブ【試乗記】

コロナ禍で日本に一時帰国できなかった今年の旧正月休み、レンタカーでのドライブと乗り鉄旅行に一週間ほど行ってきました。ドライブの伴は車種指定で借りた現代自動車のアバンテ。今回はこのアバンテについてシロート視点からインプレ的に記します。

現代(ヒョンデ)アバンテについて

アバンテはカローラやシビックと同じCセグメントに属するヒョンデ基幹車種の一つ。7代目となる現行モデルは北米カーオブザイヤーを受賞したということもあり、韓国車ウォッチャーとしては一度乗ってみたかった一台でした。

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今回借りたレンタカーのアバンテ。クセの強い尖ったデザインが最近の現代のトレンド。デザイン統括は元アウディ、ランボルギーニのルク・ドンカーヴォルケ氏。


韓国市場での車名は”Avante”ですが北米をはじめ大半の海外市場では”Elantra”で販売されています。そう言えばトヨタ・チェイサーにもアバンテというグレードがあったものです。


公式サイトによると3サイズは4,650×1,825×1,420mm。今のシビックを見ると「こんなデカいのアコードじゃん」と思いますが、他社の同セグ各車も随分立派になってしまったと実感。

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それにしてもノーズが低い。2代目プレリュードを彷彿とさせます。今の歩行者安全基準などを満たしながらFFでよくこのデザインを実現したと感心。

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一体どうなっているのか?とボンネットを開けてみたら普通でした。

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ストラットタワーも見た感じは特に変わった感じは無く、私の知識からは常識的なレイアウトのボンネット内に見えました。

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自然吸気1.6Lという普通のエンジン。

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タイヤはハンコックの195/65R15。無用に扁平じゃないのが良い。今のカローラはどうなのかとトヨタのサイトを見たところ、エントリーグレードのG-Xが全く同じサイズでした。

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インプレッション

コロナ禍以降の最近2年は韓国車しか乗っていないので、私の基準が今の趨勢について行けているかは分かりませんが今回1,700km以上乗ったインプレです。

今回のルート

ソウルからKTXで東海岸の江陵(カンヌン)まで行って車をレンタル。北朝鮮との境界を見てから山道を経てからは概ね時計回りで走り、最後は日本海沿いで江陵に戻りました。

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北朝鮮との境界DMZにて。向こうの山は北朝鮮。

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BTSのバス停にて。

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海に一番近い駅、正東津にて。

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太白山脈。

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冷や冷やしながら走った雪の高速。

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乗り心地とハンドリング

速度や路面を問わずフラットで快適な乗り心地。特に感心したのは段差を乗り越えた際にビシッと来る、所謂ハーシュネスの遮断が巧みな点。サスやブッシュのチューニングが適切なのだと思います。ボンネットの低さでサスのストローク不足を感じることもありません。ブレーキの効き方やノーズダイブも自然です。


ハンドリングも高速からワインディングまで素直で良いのですが、ステアリングを切り増していくと手応えが不自然に重くなる点はやや気になります。

パワートレイン

NA1.6Lで最高出力・トルクは123PS・15.7kgfと平凡なスペックながら低速トルクも十分で伸びも良く、1,250kgの車体をきびきび走らせてくれます。

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ただ、済州島で一昨年乗った6代目のエンジンは少し昔のBMWにも通じる緻密な回り方で感心したものですが今回はそれほどでもなく、回すとボーボー唸る普通の直4といった感じ。エンジンはキャリーオーバーの筈なので排気系が変わったのでしょうか。

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CVTには消極的だった現代ですがこの7代目から「スマートストリーム IVT」と称するCVTになりました。スバルのリニアトロニック同様に8段マニュアルモードが付いています。

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やはり動き出しは回転が先に上がるラバーバンド感は若干あるものの、少し車速が乗ると違和感無くリニアに加減速します。マニュアルモードでのダイレクト感も中々のものでした。

燃費

トータル走行1,724kmでの平均は17.8km/Lでした。ルートの半分が高速で2割が高低差の大きい山道、残りは市街地や田舎道など色々。エコランを意識せずアクセルを踏んでいた私としてはかなり良いと感じます。

インテリア・装備

インパネ

外観に負けずインテリアのデザインも凝っていて、ジャガーFタイプのような「梁」で囲まれ感を演出しています。ダッシュボードの大半はハードプラスチックで質感はそこそこ。

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色々と最近のトレンドを盛り込んでいます。

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文字も目盛りも細かくて見辛いメーター。上級グレードだと全面液晶になります。60キロを境に速度の目盛りが5キロから10キロ刻みに変わるのは好きじゃないな。

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運転アシスト

レーンキープアシストもクルコンも付いていますがこのグレードは前車追従機能が無く、クルマ任せのクルーズまでは出来ません。

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シート

レンタカーのグレードでもレザーシート。冬の寒さが厳しい韓国なので前席両方に3段階のシートヒーターが、運転席にはシートクーラーも付いています。ステアリングヒーターも付いており、後半は寒波に襲われた今回の旅では助かりました。

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座り心地もホールド感も良く、丸一日乗ってもどこか特に痛くなることもありませんでした。よく出来たシートです。


4ドアクーペ的なフォルムながらも普通に使える広さと高さのリアシート。

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デニムっぽい意匠のドアトリム。

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トランク

容量はVDA510リッター。LサイズとMサイズのスーツケース+αは余裕で入ります。

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まとめ

デザイン優先かと思いきや、セダンとしての基本をしっかり作り込んだ完成度の高いクルマで、北米カーオブザイヤーを受賞したのも頷けます。運転していて気分の良い旅の相棒で、返却する際には寂しさを覚える一台でした。


尚、今回借りたのは如何にもレンタカーといった安っぽいホワイトでしたがメタリックだと中々のイケメンです。ソウル市内にて。

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余談:世界最大の自動車工場…現代自動車・蔚山工場

今回の旅で一泊した蔚山(ウルサン)には一つの工場としては世界最大の生産台数を誇る現代自動車の蔚山工場があり、アバンテもここで生産されています。


蔚山工場の正門。

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近くの山には展望台があり工場も一望できます。

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吊り橋向こうの一帯がほぼ全て現代自動車の工場。左側に横付けされた船でそのまま輸出されて行きます。

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生産キャパの153万台はトヨタグループ最大のケンタッキー工場のほぼ3倍。何社かの自動車プラントを仕事で訪れた経験がありますがここの規模には圧倒的されました。リスク分散の点では問題があるとも言えますが。

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【韓国車】双竜自動車「キムチベンツ」チェアマンと「最も醜い車」ロディウス

私が今暮らす新道林(シンドリム)にはシェラトンホテルがあり高級車が出入りしています。前の道を歩いていると黒塗りのベンツが2台停まっていました。

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ほう、前はSクラスのマイバッハか。後ろのベンツは...?


”キムチベンツ”こと(勝手に命名)双竜自動車のチェアマンでありました。

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改めて、こちらがメルセデスのSクラス。

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こちらが双竜のチェアマン。この類似っぷりは今に始まったことではなく、また、単なるパクりと言い切れないのが面白いところです。

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双竜自動車とは

本来の漢字は旧字の雙龍、ハングルでは「쌍용(サンヨン)」、英字表記は「SsangYong」。経済ニュースで名前を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう、度々経営危機や会社更生を経験しています。


上海汽車を経て現在はインド・マヒンドラ傘下にあるものの会社自体を絶賛売り出し中。元々トラックやオフロード車から始まった会社でSUVがメインというイメージがあります。

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http://www.smotor.com

双竜デザインの金字塔RODIUS/ロディウス。この姿、実車を初めて見た時は衝撃でした。

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BBCのTop Gearで「自動車史上最も醜いクルマ」と言われただけのことはあります。トラック系のP/Fに無理やりミニバンの車体を載せた迷車であります。

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で、双竜はダイムラー・ベンツと提携していました。ダイムラーとしてはアジア拠点の一つにしたかった模様です。

「キムチベンツ」チェアマン

高級車セグメントに進出したかった双竜、この提携を悪用 活用して作ったのが問題作チェアマン。Chairman=会長なのでPresident/プレジデント=社長よりも偉いのです。発売時のキャッチコピーは「ベンツの血統」でした。

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フロントグリルやライトの形だけでなくテールランプ表面の凸凹も当時のベンツそっくり。業務提携でノリノリだった朴さん李さん、良い仕事してます。

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プレスドアはセルシオに通じる雰囲気があります。

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ベースになったプラットフォームはW124メルセデス。

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Image: Wikipedia Commons

 

デザイン自体はW140 Sクラスの方が更に似ている気がします。

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Image: Wikipedia Commons

裁判沙汰になりそうなほど酷似していますが(実際、かなり揉めた)チェアマンを輸出しないと双竜が約束したことで手打ちになりました。それ以外にも、チェアマンのエンジンやATなどは提携先ベンツから購入するため、ベンツとしてもビジネスになるという判断もあったと思います。


2003年マイチェン後の後期型。

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W210・Eクラスと見比べると朴さん李さんは今回も良い仕事をしたことが分かります。

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Image: Wikipedia Commons

その後2008年にフルモデルチェンジ。メルセデスだけでなくアウディやBMWテイストも織り込んだスタイル。朴さん李さんの腕は円熟の域に達した感すらあります。

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それでも愛されるチェアマン

当記事中、街角でのチェアマンの写真は私が撮ったものですが、どのチェアマンもそこそこ綺麗に乗られているように見えました。特にこの個体は初代の初期型なので20年は経っている筈ですがホイールまでピカピカ。大切にされていることが伝わります。

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韓国は欧米や日本のような旧車趣味は殆ど無いようで、こういった一昔前の迷車珍車を見掛ける機会は少なくなってきました。また、韓国車のデザインも随分洗練されてヘンテコ・パクリ車自体が減りました。これからもマメに写真を撮って記録を残そうと思います。

2021年ソウルモーターショー(後編)輸入車・その他の展示など

前回に続きソウルモビリティショー訪問記です。韓国系メーカー以外の展示を中心に記します。

前回編

ジャーマン3

出展社が少なかった今回、それなりに存在感があったのはアウディ、BMW、ベンツのジャーマン3とポルシェのドイツ勢でした。

BMW

ブースはアウディーと隣り合わせでした。

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一番人気はM4カブリオレ。座ろうとする人で行列が出来ていました。

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こちらはグランクーペ。

ビーエムのデザインは何だか凄いことになってきましたなぁ。

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M4を見た後だと7シリーズのグリルが控えめすらに見えます。

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EVのiX。

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モトラッドはGSとR18の2台。私が昔乗っていたK100RSの時代はウインカースイッチが左右に分かれていたものですが(めちゃ使いにくかった)今は一般的な左側になったんですな。良いことです。

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韓国では「BMWミニ」としてBMWグループであることを積極的にPRしているミニ。

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メルセデス・ベンツ

完全にEVに絞っての展示、エンジン車は一台も無しと割り切っていました。

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AMGさえフルEVになる時代が来るとは...

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ゲレンデも電動化であります。

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アウディ

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エンジン車もありましたがやはり主役はEVのe-tron。

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興味深かったのはこのA6 e-tronコンセプト。

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全体のフォルムやテールライトの処理が起亜スティンガーとそっくりなのは、共にピーター・シュライヤー氏(元アウディ、現起亜デザイン統括)が手掛けたものなのかも知れません。

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2017年 ソウルモーターショーにて。
ポルシェ

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やっぱりオールド911は良いっすな。RSR 3.0。

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RSRと同じ色のGT3。

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タイカンなど電動系も並べていましたが、やはりエンジン系が中心のポルシェでした。

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マセラティ

派手でエグさのあるデザインが韓国人の嗜好に合うのかソウル市内ではマセラティをよく見掛けます。実際、韓国はマセラティの世界5番目の市場です。

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今回の主役だったMC20。

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インテリアはもっとスパルタンかと思っていましたが、現物は意外と文化的に見えました。

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メーターやナビがちゃんと韓国語化されていて感心。

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クアトロポルテのフェラーリ製V8エンジン。

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いすゞ

一度も走っているのを見たことがないので韓国で事業展開しているのを今回初めて知りましたが、2017年からこちらの代理店を通して販売されています。

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タイ製のD-MAX。

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訪れたのが開催期間後半の平日だったせいかキャンギャルは少なかった。

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なので、数少ないキャンギャルには小僧が群がります。

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その他

中華EV

MASTAとかMASADAとか、何となく音の響きが日本っぽい中華EV。

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商用車が中心ですが造りはまずまず。

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フォレスターっぽいSUV。

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拙宅近所でも毎日活躍している郵便局の宅配軽トラ。

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プラスチック感全開ながら意外とまともなインテリア。

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書籍

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韓国語版のモーターファン・イラストレーテッド。そう言えばデジタルカメラマガジンも韓国語版が出版されています。f:id:Reppa:20211206171256j:plain

最後に

興味深い展示もありましたが何とも物足りないショーでした。コロナ禍のせいもあるのでしょうけど、こういったメーカー主導のモーターショーというのはオワコンなのかも知れません。


ブースを埋めるのに苦労したようでマッサージチェアメーカーまで出展していました。

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NSXも人気を集めていた2017年ソウルモーターショー。

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2021年ソウルモーターショー(前編)韓国車編... 現代・ジェネシスと起亜自動車など

コロナ感染が鎮まらない韓国ですがソウルモーターショー(改称されて正確には”モビリティーショー”)は予定通り11月25日~12月5日に亘って開催されました。

公式サイト

www.motorshow.or.kr


場所はソウル郊外、高陽(コヤン)市のKINTEX(韓国国際展示場)。江南のCOEXをビッグサイトとするなら幕張メッセに相当するといったところでしょうか。

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規模はかなり縮小

このモーターショーを訪れるのは2017年に続き2度目でしたが、随分ショボくなったな... というのが率直な印象。韓国メーカーは現代・起亜グループのみ、外国車はベンツ、BMW、アウディのジャーマン3にポルシェとマセラティー、それと中華EVいくつか出展するのみ。写真の通りいすゞもいました。

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こちらは2017年、華やかなブースを出していたルノーサムスン。今回、韓国GM(旧大宇)、サムスン、双竜(サンヨン)の”Bチーム3社”は非出展。国内シェアの7割以上を現代・起亜グループが占める韓国市場ですがBチームの苦境が伺えます。

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初めから盛り下がる話を書きましたが、以下、目についた展示を書き留めます。

現代ジェネシス

レクサスの二匹目のどじょうを狙うジェネシスは現代とは別ブースの出展。EVに絞った展示だったのでタイガーウッズが事故って重傷を負ったSUVのGV80は見られず。

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そのGV80より一回り小さいGV70(レクサスNXのセグメント)。V6、直4に今回フルEVが追加されました。

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キャラクターラインを入れ過ぎで余り感心しないデザイン。

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しかし、このコンセプトモデルは実にクールでバランスの良いデザイン。

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灯火類を2つのラインにするのが近年ジェネシスの共通モチーフになっています。

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FRの大型セダンG80。主力モデルはV6・3.5LターボですがEV仕様が追加。

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造りや質感は中々のものです。

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ルーフのソーラーパネル。

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EV専用のニューモデル、GV60。

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シフトはガラス(本物)の玉。パワーONにするとくるりと反転します。

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お世辞にも広いとは言えないラゲージスペースですが、ライバル各車も似たようなものですね。

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現代自動車

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海外での読み方をヒュンダイから本来の韓国語発音であるヒョンデ(현대)に統一しようとしている現代自動車。市販車の目玉展示はこのCASPER(キャスパー)。

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韓国の軽規格(排気量1000cc)でSUVテイストと、ハスラーやタフトにインスパイアされたものと思いますが、無理に高そうに見せようしないPOPなデザインが良い感じです。

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韓国でも車中泊の人気が高まっており、今回はこういった演出の展示が他にもありました。

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バーベキューコンロの鉄板がサムギョプサル仕様というのが韓国らしい。

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インパネも無理にスポーティーさや高級感を求めず好ましい雰囲気。

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室内スペースはそれなり。ってか、スペース効率を執拗なまでに追及する日本の軽は凄いと思います。

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今年夏にモデルチェンジされたアイオニック、ハイブリッドからフルEVになりました。ソウル市内でもちょくちょく見掛けます。

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横長の液晶パネルを横に並べるのがこの手のモデルの定石。

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カメラ式サイドミラーをどう処理するかは各社試行錯誤中ですな。

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日本市場への導入が取り沙汰されているFCV(水素電気)のNEXO。「ネクソ」だと「寝糞」になるので日本では「ネッソ」の表記だけど無理があるんじゃないか?

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これも「意識高い系」のインパネ。

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未来のNEXOオーナー。

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こちらはFCのトラック。

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攻めたデザインのミニバン、スターリアはボンゴ・フレンディーのようなルーフテント仕様を展示。

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EVのプラットフォーム。

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今年6月、釜山旅行を兼ねて見に行ったポニーEV。やはりジウジアーロデザインは良いっすな。

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現代はトヨタのGRをパクって インスパイアされてスポーツ系を”N Line”としています。

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ソナタやアバンテ、SUV系など、売れ線モデルの展示はありませんでした。

起亜自動車

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SUVのニューモデル、Niro。

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現代のブースに展示されていたものとほぼ同じEVのプラットフォーム。同じグループなので当然ですが。モーターのラバーマウントはやはり内燃機関エンジンマウントよりかなり小さく、サスブッシュ+α程度の大きさ。

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このプラットフォームを使うEV6。中々のイケメンであります。

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キアのデザイン責任者はアウディーでTTのデザインを手掛けたペーター・シュライヤー氏。それもあってか近年攻めたデザインが多い気がします。

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フラッグシップのK9。プラットフォームはジェネシスG80と共通のFR。

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今年リニューアルされたKIAエンブレム。

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FF系の最上級車種のK8。

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プラットフォームはソナタ系でその上級なので、現代グレンジャーの兄弟車。

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韓国版アルファード・カーニバル。セダン好みで保守的だった韓国ですが、旧モデルの出来が良かったこともあって中々人気あります。

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展示車はハイルーフの最上級モデル。アジアカー的な分かりやすい世界観。

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「わあ、ファーストクラスだぁ!」と観客の人気を集めていました。

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アジアカーとバカにするのは簡単ですが、これ、韓国以外でも良い値段で好調に売れてるんですよね。アルファードや兄弟車レクサスLMを否定的に見るのもクルマ好きとして理解できますが、こういった車種でしっかり稼ぐのはビジネスとして正しいと思います。

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軽トールワゴンのRAYも車中泊に寄せた展示。

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最後に

好奇心から調べた2020年の韓国市場におけるメーカー別実績です。

メーカー 台数 シェア
現代 787,854 41.9%
起亜 552,400 29.4%
ルノーサムスン 95,939 5.1%
双竜 87,888 4.7%
韓国GM 82,954 4.4%
輸入車 274,859 14.6%
合計 1,881,894 100.0%

現代起亜の寡占は知っていましたが、ゾンビ企業の双竜が意外と健闘していてちょっとびっくり。独特の市場であります。


2021年ソウルモビリティーショー、次回は韓国メーカー以外について記します。

チェジュ島ドライブ旅行記(4)済州島レンタカードライブ|借り方,ガソリンスタンド,運転の注意点など

済州島では今回もレンタカーでのドライブを楽しみました。利用したのはロッテレンタカー。車はキアの軽自動車、モーニングでした。

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済州空港でロッテレンタカーを借りる

大手としてはロッテやSK、AVIS、KTなどがあります。中小も無数にありますがキャンセルや変更時のトラブルが多発していると最近のニュースでも報じられていてお勧めしません。今回我々はロッテレンタカーを利用しました。ロッテはHeartsと提携しています。

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アメリカの都市や日本の新千歳や那覇などと同様、チェジュ空港もレンタカーはターミナルビルからシャトルバスで近くのセンターに移動して借り出し・返却します。

韓国の免許を持っていれば事前にスマホから登録し、借り出しはタッチパネル端末だけで可能。

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私は韓国の運転免許も持っていますが(長期在住者は日本の免許から書き換え取得可能)外国人はパスポートを見せなければならないためカウンターでの手続きでした。国際免許の場合も同様だと思います。英語も通じます。

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”C-5”といった感じで駐車場所がプリントされたレシートを渡されるのでそのアルファベットを目指して行けば車が待っています。

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借りたのはキア・モーニング。韓国の軽自動車です。日本の軽より一回り大きくFIAT 500に近いサイズ、排気量は1リッター。料金は保険など込みで6千円以下でした。

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クルマの傷を確認して荷物を載せてシートとミラーを合わせ、ナビ(英語にも設定可能)の目的地をセットして出発です。レンタカーセンターを出るところで再度免許証の確認があります。

済州島での運転

実に気持ちの良い海沿いの道。

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右側通行・左ハンドルなのでその点には注意が必要ですが、済州島は道が広くて交通量も多くなく、とても快適なドライブを楽しめます。それ以外で注意が必要かなと思う点は下記の通りです。

ラウンドアバウト(ロータリー)

ヨーロッパに多いタイプですね。郊外に出ると交差点はこのタイプが主流。

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ナビが「次のロータリーの3番目出口、0時の方向」という感じでアナウンスしてくれます。間違えたら引き返せばいいので焦らず対応しましょう。

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信号が赤でも右折可

アメリカなどと同様、赤信号でも安全を確認して右折します。

速度取り締まりカメラ

あちこちに設置されています。結構厳しくて10キロちょっとのオーバーでも後から連絡が来るとの話もあります。ただ、取り締まり地点の情報はナビに入っており、「前方、速度取り締まり区間」と教えてくれます。韓国でパトカーや白バイ追尾の取り締まりは見たことがありません。

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高速道路のような無料の幹線国道。済州島に有料道路はありません。

ガソリンスタンド

セルフ式、スタッフ給油式両方あります。

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このS/Sの場合タッチ画面は韓国語のみでした。

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油種、支払方法、量を選んで給油する流れは日本と同じ。

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ガソリンスタンドで使う韓国語
  • ガソリンスタンド:주유소(注油所/チュユソ)
  • レギュラーガソリン:휘발유(揮発油/フィバルユ)
  • ハイオクガソリン:고급휘발유(高級揮発油/コグプ フィバルユ)
  • 軽油:경유(軽油/キョンユ)
  • 満タン:가득(カドゥク/「一杯に」の意味)・・・「가득이요~/カドゥギヨ~」と言っても良いし日本語由来の「満タン」でも通じます。

中国語の漢字語は日本語と用法が違うことも多いですが、韓国語は日本から伝わった言葉が少なくないため漢字ベースで考えて話すと通じることが結構あります。

済州島ドライブ

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縦に走る赤とオレンジ色が山越えのルート。

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漁村や海水浴場が点在する海沿いの道も楽しいですが、山越えのワインディングも走り応えのあるルートでした。

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タイトなコーナーが連続して楽しい区間もあります。

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なだらかな地形の火山島なので登りはひたすら登り、そして峠を越えると下り坂が続きます。

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対面通行区間でも随所に登坂車線があります。

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1100高地休憩所

車なら是非訪れたい場所、その1がここ。韓国で一番高い山が標高1947mの漢拏山(한라산/ハルラサン)。その1,100m地点にあります。

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韓国らしい建物のレストハウス。

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気圧のためスナック菓子袋が膨らんでいます。

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湿地を散策できる遊歩道。20分程度で回れます。

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9月下旬でも山の上は秋深まりつつあるといった空気でした。

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어리목휴게소/御里牧(オリモク)休憩所

ここもせっかくレンタカーがあるなら訪れたい場所です。有料ですが広大な駐車場有り(2~3百円/日程度)。ここからトレッキングコースを30分程登るとハルラ山の山頂とそれに連なる稜線を見渡せます。

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余談...レンタルバイク

海沿いやワインディングを走っていると久々にバイクに乗りたくなりました。で、途中海沿いのスタバ前に停まっていたバイクに貼られていたバイクショップのステッカーを頼りに検索してみました。

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ジュンバイクというレンタバイク業者ですね。
www.junebike.co.kr

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スクーターからビッグバイクもあり、次回は1日だけでもツーリングを楽しんでみようかと考えたりしています。

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【アメリカ車】シボレー・インパラで縦断したアメリカ|シカゴ・デトロイト・テネシーへ900マイルのロングドライブ

ミッドシップになった新しいコルベット、これ良いですねえ。クルマ好き的視点からはGM車はやや過少評価されているような気がします。確かにアメリカ最大、即ち世界最大・最強の自動車メーカー(だった)という地位に安住して数々の駄目グルマを作ってきたことも事実ですが1950年代から独自の世界観がブレることなくコルベットのようなクルマを作り続けてきたというのは称賛に値します。

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Image: www.chevrolet.com

GMには良いクルマがあるのだと私が感じた一台が2007年のアメリカ出張で乗ったシボレー・インパラ。シカゴからテネシー州ノックスビルまでの約900マイル(≒約1450km)を10日間ドライブした時のレンタカーでした。

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英語版Wikipediaなども参考にスペックを纏めるとこんな感じ。トヨタだとアバロンに匹敵するクラスですね。エンジンがOHVというのが泣かせます。

エンジン V6 OHV
排気量 3,880cc
最大出力/トルク 233hp/325Nm
駆動方式 FF
変速機 6AT
全長 5,115mm
全幅 1,854mm
全高 1,496mm
ホイールベース 2,837mm
車両重量 1,707kg


インパラという名前には昔の派手なテールフィンの印象があったので、何だか無難で退屈そうな車というのが第一印象でした。

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1959年式インパラ,ja.wikipedia.orgより。

シカゴ・オヘア空港のハーツで借りて取引先を訪問しながらデトロイト、オハイオ、ケンタッキーを移動、最後はテネシー州東部のノックスビル空港で返却するというルートでした。

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この時ルートは半分以上がミシガンからフロリダまでアメリカ中西部を縦断するI-75号線で制限速度は概ね70マイル(≒113km/h)。感覚的にはそれプラス10キロ程度で流れていました。こういった状況でインパラは最良の供でした。

自動車産業の集積地を抜けるI-75。トラックのラダーフレームを運ぶトレーラー。

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平凡なデザインながら作りの良いインパネ。アメ車の内装は大雑把なのが相場だったので意外でした。助手席前には控えめなインパラのモールが付いています。アメ車のエンブレムやモールはセンスが良いものが多い気がします。

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オハイオ川に架かる橋を越えるとケンタッキー州。

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都市を抜ける部分以外では、スピードはクルコン任せ、ハンドルに手を添えているだけで運転しているというよりクルマの作動を見守る「監視員」状態。コーヒーをがぶ飲みしたり歌を歌ったりして睡魔と闘います。

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とにかく印象的だったのが乗り心地の良さ。フワフワした揺れは抑えながらも路面からのショックは完璧に遮断する感覚はまるでジャガーXJ。舗装がボロボロのミシガン州でも快適でした。直進性も申し分ありません。

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ハンドリングも中々のもので、テネシーでは50キロ以下に減速する中速コーナーが続くようなアパラチア山脈の山越えルートもありましたが、思った通りにクルマの鼻先が向かってくれたのが印象的でした。

US-25のトンネルを越えるとテネシー州。この近くにKFC創業の地があります。

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南北戦争の古戦場跡。

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世界恐慌後の経済振興策でTVA(Tennessee Valley Authority/テネシー川流域開発公社)って世界史や公民の授業で習いましたよね。あれがこのテネシー州東部エリアです。

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ここまで良いことばかり書きましたが、エアコンは素晴らしく効くものの内気循環にすると途端にムワ~ッと湿っぽくなるのには閉口しました。

頭から突っ込んで停めるのがアメリカ式。ヘッドライトは常時点灯式。

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データは残っていませんが、3.9LのV6ながら燃費はかなり良かったと記憶しています。このモデル、エンジンは気筒休止式で低負荷ではV6の片バンクを止めます。インパネの表示を見ていると70マイル+αのクルーズだと大体は3気筒になっていました。気筒休止の切り替えショックが皆無なことにも関心しました。

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クルマだけでなく私のメシについても。
厚切りのローストビーフ、プライムリブステーキ。実に旨い。

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実はアメリカ人は海老が好き。

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それほど旨くはないけどビジュアルが楽しいオニオンリング。

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テネシー州ノックスビル空港にて。ちょっとしんみりした気分でインパラを返します。レンタカー会社のおばさんは端末を確認しながら「あなた、シカゴから乗ってきたの!?」とびっくりしていました。アメリカでもこんなロングドライブをする人は珍しいようです。

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帰路、ノックスビルからシカゴまで約2時間のフライト。

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帰りもANAのシカゴ・成田便。

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帰国して当時の愛車、2代目レガシーに乗ったら異常に助手席が近く感じてインパラのデカさ、そしてそれを意識させないアメリカの広さを再認識しました。

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「あの時あそこで食べた○○が矢鱈と旨かった!」ってありますよね。「あの時のインパラ」は今でも印象に残る一台であります。

プジョー308SWでアウトバーンを1000kmドライブ/Pure Tech 1.2L+5速MT

前回のパリ・CDG空港に続きフランスネタをもう一つ。今回はフランス車、ドイツで乗ったプジョー 308SWについてインプレ的に記します。

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フランクフルト空港のAVISで借りてドイツ南西部を周ってミュンヘン空港で返却。期間は丁度1週間、総走行距離は1,087km。昔、愛車としてルノー・シュペール5に乗っていたことがあり、日本でも販売を伸ばす最近のプジョーに乗って「今どきのフランス車」を味見した記録です。

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乗り心地・ハンドリング

乗り心地は、時代も違うので私が乗っていたルノー5のように柔らかくはありませんが、ゴツゴツ感とは無縁のしなやかさはフランス車。街中、田舎道、アウトバーンなど、速度を問わず「温厚」な乗り味で快適でした。一方、アウトバーンで高速クルーズしても不安を感じることは無く、高速域での安定性も優れています。

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勿論、コーナーを攻めて楽しむようなキャラクターでは無い実用車ながら、ドイツの田舎の丘を縫うような道を走っていると実に気分が良い素直なハンドリング。電動パワステの自然な感触とロール感にプジョーのセッティングや味付けの巧みさを感じます。

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必要十分なエンジン性能

レンタカーなので最初はどんなエンジンが載っているのかを知らず、1.6Lだとしたらトルクはあるけど、2Lならちょっとパンチ無いな、と思いながら運転していました。休憩したついでにボンネットを開けてみたら太いエアホースと遮熱カバーがあったのでターボだと初めて気付きました。今のダウンサイズエンジンはよく出来ていると感心。

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で、その場でスマホ検索して漸く1.2L・3気筒のダウンサイズターボだと分かった次第。そのぐらいターボラグの無い自然な回り方をするエンジンで低速からトルクは十分。ただ、回して楽しいスポーティーさは余り無い実直なエンジンでした。エンジンマウントのチューニングが適切なのでしょう、3気筒ながら不快なアイドル振動は感じません。

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ディーゼルの"BLUE HDi"に対し、1.2ガソリンターボは"PURE TECH"というバッジが付いています。出力は130ps、トルクは230Nm。

トランスミッションは5速MT

近年は普通の乗用車でも6速MTが増えていますがトルクバンドの広い実用車には5速で充分。むしろ一つのギアで長く引っ張れて気持ち良いのと、ある程度ステップ感がある方が走らせていてメリハリを感じます。

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シフトフィールはしっかりしていて悪くありません。クラッチは半クラ領域のストロークが私の感覚には合わず左足が妙に疲れました。ペダルは重く無いのですが。日本仕様は我が国が誇るアイシン製の6速ATですので、MTの話は余談です。

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アウトバーンにて

速度無制限区間で何度か試したものの190キロを超えません。下り坂でアクセルをベタ踏みしてもこれが最高だったのでリミッターが作動している模様。尚、この速度域でも安定感は中々のものでした。

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リミッターがなければ200キロに届く実力はありそうですが、標準タイヤの規格も考慮して最高速を抑えているのかも知れません。タイヤはピレリの205/55 R16オールシーズンでした。

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近年のアウトバーンは混雑している上に工事も多いので160km/h程度で巡航できる性能があれば十分に事は足ります。でも、こっちが最高速で飛ばしていても後ろからグングン迫って来るドイツ系に道を譲ることも多々有り、ドイツの高速運転文化を垣間見た気がしました。

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燃費

トリップメーターのヨーロッパ式表示によると6.4L/100km≒15.6km/Lでした。アウトバーンで大渋滞に巻き込まれたり、空いている区間ではかなり飛ばしたことを考えると悪くない値だと思います。

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インテリア

インパネ周りは「無理して個性的にしなくても...」と言いたくなる出来栄え。

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特に文句を言いたいのはこのナビを中心とした"i-Cockpit"なる集中操作パネル。これが非常に使い辛い。

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エアコンの設定温度を少し変えるだけでも液晶パネル左上のアイコンを押して一旦この表示を出さなければなりません。 停車中ならまだしも、揺れる走行中に運転しながらタッチパネルを操作するのは至難の業。

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画面下にはエアコン操作系ぐらいは配置できるスペースがあるのですが。

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トリップメーターも画面から呼び出さないとリセットできません。私は満タン給油する度にトリップをリセットする習慣があるので毎回イラっとさせられました。

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オーディオ関係も同様の使い辛さ。ラジオの選局やボリューム程度ならステアリングのスイッチで操作可能なのが救いです。ナビ自体の使い勝手は可も無く不可も無くといったところ。交差点やラウンドアバウトのガイダンスはタイミングも良く適切でした。

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もう一つ疑問符が付くのがステアリングの上端越しにメーターを見るヘッドアップインパネなるレイアウト。

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このレイアウトのためにステアリング径が小さく、位置も不自然に低いのです。シート位置を何度も合わせ直してみたものの最後までしっくりしませんでした。ポジションをクラッチペダルに合わせる必要があるMTでは特に気になります。

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些細な点ですがドリンクホルダーは浅過ぎて使い物になりません。

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質感は、「フランス車も立派になったもんだ」と、"プラスチック感"全開のルノー5に乗っていた私は感慨を覚えました。冷静に見てもこのクラスの車としてまずまずのレベルでしょう。

室内スペース

運転席は身長178の私が合わせた状態。後席も十分な広さです。

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広大なパノラミックルーフ。

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前席でも気持ち良いですが、やはり後席の方が更に「空」を楽しめます。

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勿論、パノラミックルーフのシェードは電動で開閉できます。

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十分な広さのトランク。大型スーツケースでも3つは載りそうです。

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このレバーを引けば後席が収納されます。

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車上荒らしの多いヨーロッパ。トノカバーは必須です。

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まとめ

メーターとステアリングのレイアウトは長く乗れば慣れると思いますが、i-Cockpitは「一体、誰がOK出したの?」という完成度の低さ。これがネックで308の購入を見送る人もいるんじゃないでしょうか。

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1週間1000キロ乗ったので愛着は湧きましたが、自分の愛車として付き合うかというと微妙というのが率直な感想。クルマとしての出来はとても良いだけに惜しいと感じます。


でも、使い勝手の良さ優先ならドイツ車か日本車に乗っとけって話ですよね。因みに、日本に導入されているターボディーゼルは絶倫にパワフルらしいので一度乗ってみたい。

余談

取り回しや室内の広さや雰囲気が、昔、シュペール5の後に乗っていた2代目レガシィに似ている気がしました。全幅は308の方が11cm広く全長はほぼ同じ。2代目レガシィのデザイナーはフランス人のオリビエ・ブーレイさんでした。

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EV化されて蘇ったヒュンダイ・ポニーを見に釜山へ... 現代モータースタジオにて

ヤフーニュースにピックアップされていた「くるまのニュース」に興味深い記事がありました。

kuruma-news.jp

1975年から約10年、現代自動車が生産していた「ポニー」をベースにEV化したもので、6月27日まで釜山の”Hyundai Motor Studio”に展示されているとのこと。これは見に行かねば。現代モータースタジオはソウルにも有り、そのうちこちらでも展示されるとは思いましたが、好天に恵まれた先週末行って参りました。

何となくモノクロにしてみた1枚。

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現代自動車・ポニーとは?

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2010年8月、サムスン交通博物館にて。

私なりに簡単にまとめておきます。

  • ノックダウンやライセンス生産だった韓国の自動車産業初の独自モデル。とは言ってもいきなり一からクルマは作れない。エンジンやプラットフォームは三菱の初代ランサー。
  • デザインは巨匠、ジウジアーロ率いるイタルデザインによるもので、1974年10月のトリノ・モーターショーで発表された。イタルデザインは意匠デザインだけでなく、車体設計や工場のレイアウトまで監修した模様。
  • YouTubeで「昔のソウル」的な映像を見ると当時タクシーとしてもグリーンのポニーが多数使われていた風景を目にします。

初代ランサー。日本自動車博物館にて。

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ファストバックスタイルですがトランクは独立しており、5ドアHBではなく4ドアセダン。この他、3ドアHB、更には2ドア・ピックアップもあったというのが時代を感じさせます。

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Heritage Series PONY

続いて、EV化されて蘇ったポニー。フロントのエンブレムは今のHではなく当時の”HD”を活かしています。

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仕切りの中に展示されていたのが少々残念でした。

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シルバーのマット塗装も元々のデザインに合ってクール。

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EVポニーは3ドアHBということもあり、この角度からは同じくジウジアーロ氏デザインのピアッツァとの近似性を感じます。

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いすゞ・ピアッツァ。2015年11月、トヨタ博物館にて。

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なるほど、バッテリーを積む必要性からもベース車には3ドアHBを選んだわけですな。

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下から覗き込んでみたら...

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リーフスプリングが見えます。当時の大衆車はリーフサスが一般的で、ベースになったランサーや同時代のカローラなども同様でした。

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タイヤはミシュランの185/55 R15。往年のポニーは155/70-13だったようです。

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もちろん、フィラー部分は充電コネクターに換装されています。

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また、フェンダーミラーはカメラ式に換装されています。

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メーターはレトロなニキシー管。これは電源が入った状態で見たかった。

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現代自動車HPの画像より。

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Image: Hyundai Motor / www.hyundai.com

これ、めっちゃクールですね。

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Image: Hyundai Motor / www.hyundai.com

70thのイタリアンエキゾチックカー風のレザーシート。

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このコンセプトカー、デザインテーマの一つはピクセルドットだと思いますが、それがクールに映えるのは優れたオリジナルのデザインによるものでしょう。ジウジアーロ氏と、それから、このポニーEVコンセプトを纏めたデザイナー氏に拍手です。

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私がソウルに住んで5年以上経ちますが、流石に40年以上前の旧車ポニーを街中で見掛けたことは一度もありません。最近見たと言えば済州島の世界自動車博物館。

それから、2019年のソウル・モーターショーで現代自動車ではなくNAVERのブースに展示されていた70年代ポップな水色のセダンでした。

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一昔前なら旧車に見向きもしなかった韓国ですが、それなりに経済発展を遂げると共に社会がギスギスし、過去を振り返って癒されたい風潮も芽生えてきたのかなと感じます。

ヒュンダイ・モータースタジオ 釜山について

簡単に書き留めておきます。

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公式サイト

motorstudio.hyundai.com

現代モータースタジオの場所


現行モデルを展示する販促ショールーム的なところではなく、アート系の文化施設。代官山蔦屋にちょっと雰囲気が似た書店や、チェコビールのレストランもある洒落た空間でした。すぐ隣にコストコがあります。 

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丸いものは半導体を象ったものでしょうか。

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元々はワイヤー工場だった建屋をリノベーション活用しています。

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「アート好きです」っぽい雰囲気のお姉さんが多い場所でした。

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【オールド メルセデス】今も現役の’80年代 560SEL・W126 Sクラスにソウルで遭遇

昭和末期~平成前夜っぽい雰囲気の店でチキンを味わい(前記事)汝矣島を歩いていると、バブル期を彷彿とさせるW126メルセデスに遭遇。この日の汝矣島では、ちょっとしたタイムスリップ気分でした。


4桁の数字にはモザイクを掛けておきますが、韓国のナンバーも日本と同様、地域名の後に来る数字が一桁というのは貴重です。

ホイールのデザインからすると後期型(’80年代後半?)モデルのようです。

昔は緑が乗用車だった韓国のナンバープレート。今は登録地域名も入らず、白地にハングルと数字のみになりました。


感心して見ていたら運転手氏が話し掛けてくれました。曰く「オーナー氏である”会長”は30年以上前にこの車を購入以来ずっと愛用している」「これ以外にポルシェ911も持っていて自分でも運転を楽しむ」とのこと。韓国には珍しい”エンスー”のようです。

このトランクリッドの上にブーメラン型の自動車電話アンテナを立てるのがバブル紳士達のステータスだったものです。

わざわざボンネットを開けて(90度以上の角度で開く)エンジンルームを見せてくれました。ホースや樹脂系部品がしっかり交換・メンテされているなど、”会長”の愛情が伺えます。


レストアではなく新車時から大切に使われてきたオリジナルの塗装やエンブレム。30年以上を経たものとは思えません。


当時の韓国仕様はUS仕様がベースだったようで(or 並行輸入?)、ライトはSAE規格ベースの異形タイプ。これはこれで貴重かも知れません。ヘッドライトワイパーが泣かせてくれます。


ビルの奥から「会長がいらっしゃいます」との声が聞こえたので、丁重に運転手氏にお礼を言って場を離れました。

余談

遠くから見た”会長”は、上品な雰囲気のおじいちゃんでした。そして、控えめながら存在感のあるV8サウンドを響かせ、560SELは夕刻のソウルに消えてゆきました。

門司港レトロでアーデン・ジャガー XJ12に遭遇

九州鉄道記念館を見に行った後、瓦蕎麦を食べがてら訪れた門司港レトロエリアをぶらぶら歩いていると、素晴らしいコンディションの初代ジャガー・XJに遭遇しました。

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正しくは ”Daimler Double Six”

タイトルにはジャガー・XJ12と書きましたが、波打ったグリルにお気づきの方も多いと思います。これはジャガーが買収して今は休眠ブランドになってしまったデイムラーのダブルシックスですね。

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こちらがジャガー・XJ。日本自動車博物館に展示されていたXJ6のシリーズ2。

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シリーズ3はリアの居住性向上のためルーフ後端の高さが少し上げられました。このリデザインはピニンファリーナによるものと言われています。品質が格段に向上したシリーズ3、ホイールのデザインも後継のXJ40に準じた現代的なものになっています。それにしても、ため息が出る程美しいデザインであります。

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リアのエンブレムを見て気付きました。これはドイツのチューナー、アーデンがモディファイしたモデルで、ATが3速から4速(恐らくZF製)に換装されるなどシリーズ3を更にモダナイズされたものです。

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フロントにも"Arden", "AJ4"のエンブレムが控えめに付いています。

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シフトレバー部もオリジナルデザインを維持しながらD, 3, 2, 1に改められています。

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グリルと内側のライトもろとも前方に開くボンネット。エンジンは5.3リッター・V12。以前、ジャガージャパンでボンネットを開けて見せてもらったことがあり、エンジンルームがびっしり詰まっていた記憶があります。

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映り込みで見辛いですが、ウッドパネルのコンディションも素晴らしいものでした。

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左右に分かれた燃料タンク。フィラーキャップも両側にあります。

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品質向上版のシリーズ3、更にそれに手を加えたアーデンと言って約30年前のイギリス車。それをこのコンディションで維持されているオーナー氏の愛情に脱帽です。

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門司港駅と周辺

この時(2016年12月)、門司港駅は修復工事中でした。工事は2019年に終わったようなのでまた訪れるつもりです。

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そこここにレトロな雰囲気を感じます。

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嘗ては多くの人が行き交っていた桟橋への通路跡。

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駅周辺には海運関係の建物が点在しています。

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三井物産門司支店→国鉄門司鉄道管理局→JR九州本社だったビル。

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こちらは旧門司港三井倶楽部。

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旧門司税関。

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タワーマンションと大連友好記念館。

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関門橋。

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この後は高千穂を経て新田原基地航空祭を観覧し、韓国に帰国しました。コロナ禍が収まったらまた九州に行きたいものです。