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ソウル在住の日本人が旅行,飛行機,くるま,鉄道,韓国生活について書いております。

【オールド メルセデス】今も現役の’80年代 560SEL・W126 Sクラスにソウルで遭遇

昭和末期~平成前夜っぽい雰囲気の店でチキンを味わい(前記事)汝矣島を歩いていると、バブル期を彷彿とさせるW126メルセデスに遭遇。この日の汝矣島では、ちょっとしたタイムスリップ気分でした。


4桁の数字にはモザイクを掛けておきますが、韓国のナンバーも日本と同様、地域名の後に来る数字が一桁というのは貴重です。

ホイールのデザインからすると後期型(’80年代後半?)モデルのようです。

昔は緑が乗用車だった韓国のナンバープレート。今は登録地域名も入らず、白地にハングルと数字のみになりました。


感心して見ていたら運転手氏が話し掛けてくれました。曰く「オーナー氏である”会長”は30年以上前にこの車を購入以来ずっと愛用している」「これ以外にポルシェ911も持っていて自分でも運転を楽しむ」とのこと。韓国には珍しい”エンスー”のようです。

このトランクリッドの上にブーメラン型の自動車電話アンテナを立てるのがバブル紳士達のステータスだったものです。

わざわざボンネットを開けて(90度以上の角度で開く)エンジンルームを見せてくれました。ホースや樹脂系部品がしっかり交換・メンテされているなど、”会長”の愛情が伺えます。


レストアではなく新車時から大切に使われてきたオリジナルの塗装やエンブレム。30年以上を経たものとは思えません。


当時の韓国仕様はUS仕様がベースだったようで(or 並行輸入?)、ライトはSAE規格ベースの異形タイプ。これはこれで貴重かも知れません。ヘッドライトワイパーが泣かせてくれます。


ビルの奥から「会長がいらっしゃいます」との声が聞こえたので、丁重に運転手氏にお礼を言って場を離れました。

余談

遠くから見た”会長”は、上品な雰囲気のおじいちゃんでした。そして、控えめながら存在感のあるV8サウンドを響かせ、560SELは夕刻のソウルに消えてゆきました。