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ソウル在住の日本人が旅行,飛行機,くるま,鉄道,韓国生活について書いております。

2021年ソウルモーターショー(前編)韓国車編... 現代・ジェネシスと起亜自動車など

コロナ感染が鎮まらない韓国ですがソウルモーターショー(改称されて正確には”モビリティーショー”)は予定通り11月25日~12月5日に亘って開催されました。

公式サイト

www.motorshow.or.kr
場所はソウル郊外、高陽(コヤン)市のKINTEX(韓国国際展示場)。江南のCOEXをビッグサイトとするなら幕張メッセに相当するといったところでしょうか。f:id:Reppa:20211205145227j:plain



規模はかなり縮小

このモーターショーを訪れるのは2017年に続き2度目でしたが、随分ショボくなったな... というのが率直な印象。韓国メーカーは現代・起亜グループのみ、外国車はベンツ、BMW、アウディのジャーマン3にポルシェとマセラティー、それと中華EVいくつか出展するのみ。あ、写真の通りいすゞもいました。

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こちらは2017年、華やかなブースを出していたルノーサムスン。今回、韓国GM(旧大宇)、サムスン、双竜(サンヨン)の”Bチーム3社”は非出展。国内シェアの7割以上を現代・起亜グループが占める韓国市場ですがBチームの苦境が伺えます。
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初めから盛り下がる話を書きましたが、以下、目についた展示を書き留めます。

現代ジェネシス

レクサスの二匹目のどじょうを狙うジェネシスは現代とは別ブースの出展。EVに絞った展示だったのでタイガーウッズが事故って重傷を負ったSUVのGV80は見られず。

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そのGV80より一回り小さいGV70(レクサスNXのセグメント)。V6、直4に今回フルEVが追加されました。f:id:Reppa:20211205152128j:plain

キャラクターラインを入れ過ぎで余り感心しないデザイン。f:id:Reppa:20211205152131j:plain

しかし、このコンセプトモデルは実にクールでバランスの良いデザイン。f:id:Reppa:20211205152738j:plain

灯火類を2つのラインにするのが近年ジェネシスの共通モチーフになっています。f:id:Reppa:20211205152735j:plain

FRの大型セダンG80。主力モデルはV6・3.5LターボですがEV仕様が追加。f:id:Reppa:20211205153303j:plain

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造りや質感は中々のものです。f:id:Reppa:20211205153311j:plain

ルーフのソーラーパネル。
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EV専用のニューモデル、GV60。f:id:Reppa:20211205153951j:plain

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シフトはガラス(本物)の玉。パワーONにするとくるりと反転します。f:id:Reppa:20211205153949j:plain

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お世辞にも広いとは言えないラゲージスペースですが、ライバル各車も似たようなものですね。f:id:Reppa:20211205153956j:plain

現代自動車

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海外での読み方をヒュンダイから本来の韓国語発音であるヒョンデ(현대)に統一しようとしている現代自動車。市販車の目玉展示はこのCASPER(キャスパー)。f:id:Reppa:20211205155924j:plain

韓国の軽規格(排気量1000cc)でSUVテイストと、ハスラーやタフトにインスパイアされたものと思いますが、無理に高そうに見せようしないPOPなデザインが良い感じです。f:id:Reppa:20211205170008j:plain

韓国でも車中泊の人気が高まっており、今回はこういった展示演出が他にありました。f:id:Reppa:20211205155926j:plain

バーベキューコンロの鉄板がサムギョプサル仕様というのが韓国らしい。f:id:Reppa:20211205155929j:plain

インパネも無理にスポーティーさや高級感を求めず好ましい雰囲気。f:id:Reppa:20211205155939j:plain

室内スペースはそれなり。ってか、スペース効率を執拗なまでに追及する日本の軽は凄いと思います。
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今年夏にモデルチェンジされたアイオニック、ハイブリッドからフルEVになりました。ソウル市内でもちょくちょく見掛けます。f:id:Reppa:20211205161646j:plain

横長の液晶パネルを横に並べるのがこの手のモデルの定石。f:id:Reppa:20211205161652j:plain

カメラ式サイドミラーをどう処理するかは各社試行錯誤中ですな。f:id:Reppa:20211205161649j:plain

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日本市場への導入が取り沙汰されているFCV(水素電気)のNEXO。「ネクソ」だと「寝糞」になるので「ネッソ」と表記しようとするのは無理があるんじゃないか?f:id:Reppa:20211205162338j:plain

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これも「意識高い系」のインパネ。f:id:Reppa:20211205162343j:plain

未来のNEXOオーナーちゃん。f:id:Reppa:20211205162336j:plain

こちらはFCのトラック。f:id:Reppa:20211205163004j:plain

攻めたデザインのミニバン、スターリアはボンゴ・フレンディーのようなルーフテント仕様を展示。f:id:Reppa:20211205163000j:plain

EVのプラットフォーム。f:id:Reppa:20211205220730j:plain

今年6月、釜山旅行を兼ねて見に行ったポニーEV。やはりジウジアーロデザインは良いっすな。f:id:Reppa:20211205163408j:plain

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現代はトヨタのGRをパクって インスパイアされてスポーツ系を”N Line”としています。f:id:Reppa:20211205164038j:plain

ソナタやアバンテ、SUV系など、売れ線モデルの展示はありませんでした。

起亜自動車

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SUVのニューモデル、Niro。f:id:Reppa:20211205214359j:plain

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現代のブースに展示されていたものとほぼ同じEVのプラットフォーム。同じグループなので当然ですが。モーターのラバーマウントはやはり内燃機関エンジンマウントよりかなり小さく、サスブッシュ程度の大きさ。f:id:Reppa:20211205165527j:plain

このプラットフォームを使うEV6。中々のイケメンであります。f:id:Reppa:20211205170441j:plain

キアのデザイン責任者はアウディーでTTのデザインを手掛けたペーター・シュライヤー氏。それもあってか近年攻めたデザインが多い気がします。f:id:Reppa:20211205170444j:plain

フラッグシップのK9。プラットフォームはジェネシスG80と同じFR。f:id:Reppa:20211205171026j:plain

今年リニューアルされたKIAエンブレム。f:id:Reppa:20211205205906j:plain

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FF系の最上級車種のK8。f:id:Reppa:20211205210246j:plain

プラットフォームはソナタ系でその上級なので、現代グレンジャーの兄弟車。f:id:Reppa:20211205213627j:plain

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韓国版アルファード・カーニバル。セダン好みで保守的だった韓国ですが、旧モデルの出来が良かったこともあって中々人気あります。f:id:Reppa:20211205214409j:plain

展示車はハイルーフの最上級モデル。アジアカー的な分かりやすい世界観。f:id:Reppa:20211205214404j:plain

「わあ、ファーストクラスだぁ!」と観客の人気を集めていました。f:id:Reppa:20211205214407j:plain

アジアカーとバカにするのは簡単ですが、これ、韓国以外でも良い値段で好調に売れてるんですよね。アルファードや兄弟車レクサスLMを否定的に見るのもクルマ好きとして理解できますが、こういった車種でしっかり稼ぐのはビジネスとして正しいと思います。f:id:Reppa:20211205214412j:plain

軽トールワゴンのRAYも車中泊に寄せた展示。f:id:Reppa:20211205214355j:plain

最後に

好奇心から調べた2020年の韓国市場におけるメーカー別実績です。

メーカー 台数 シェア
現代 787,854 41.9%
起亜 552,400 29.4%
ルノーサムスン 95,939 5.1%
双竜 87,888 4.7%
韓国GM 82,954 4.4%
輸入車 274,859 14.6%
合計 1,881,894 100.0%


現代起亜の寡占は知っていましたが、ゾンビ企業の双竜が意外と健闘していてちょっとびっくり。独特の市場であります。

寒い中を折角行った2021年ソウルモビリティーショー、次回は韓国メーカー以外について記します。

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