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プジョー308SWでアウトバーンを1000kmドライブ/Pure Tech 1.2L+5速MT

前回のパリ・CDG空港に続きフランスネタをもう一つ。今回はフランス車、ドイツで乗ったプジョー 308SWについてインプレ的に記します。

フランクフルト空港のAVISで借りてドイツ南西部を周ってミュンヘン空港で返却。期間は丁度1週間、総走行距離は1,087km。昔、愛車としてルノー・シュペール5に乗っていたことがあり、日本でも販売を伸ばす最近のプジョーに乗って「今どきのフランス車」を味見した記録です。

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乗り心地・ハンドリング

乗り心地は、時代も違うので私が乗っていたルノー5のように柔らかくはありませんが、ゴツゴツ感とは無縁のしなやかさはフランス車。街中、田舎道、アウトバーンなど、速度を問わず「温厚」な乗り味で快適でした。一方、アウトバーンで高速クルーズしても不安を感じることは無く、高速域での安定性も優れています。

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勿論コーナーを攻めて楽しむようなキャラクターでは無い実用車ながら、ドイツの田舎の丘を縫うような道を走っていると実に気分が良い素直なハンドリング。電動パワステの自然な感触とロール感にプジョーのセッティングや味付けの巧みさを感じます。

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南ドイツのカントリーロードにて

必要十分なエンジン性能

レンタカーなので最初はどんなエンジンが載っているのかを知らず、1.6Lだとしたらトルクはあるけど、2Lならちょっとパンチ無いな、と思いながら運転していました。休憩したついでにボンネットを開けてみたら太いエアホースと遮熱カバーがあり、ターボエンジンだと初めて気付きました。

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で、その場でスマホ検索して漸く1.2L・3気筒のダウンサイズターボだと分かった次第。そのぐらいターボラグの無い自然な回り方をするエンジンで低速からトルクは十分。ただ、回して楽しいスポーティーさは余り無い実直なエンジンでした。エンジンマウントのチューニングが適切なのでしょう、3気筒ながら不快なアイドル振動は感じません。

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ディーゼルの"BLUE HDi"に対し、1.2ガソリンターボは"PURE TECH"というバッジが付いています。出力は130ps、トルクは230Nm。

トランスミッションは5速MT

近年は普通の乗用車でも6速MTが増えていますがトルクバンドの広い実用車には5速で充分。むしろ一つのギアで長く引っ張れて気持ち良いのと、ある程度ステップ感がある方が走らせていてメリハリを感じます。

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シフトフィールはしっかりしていて悪くありません。クラッチは半クラ領域のストロークが私の感覚には合わず左足が妙に疲れました。ペダルは重く無いのですが。日本仕様は我が国が誇るアイシン製の6速ATですので、MTの話は余談です。

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アウトバーンにて

速度無制限区間で何度か試したものの190キロを超えません。下り坂でアクセルをベタ踏みしてもこれが最高だったのでリミッターが作動している模様。尚、この速度域でも安定感は中々のものでした。

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リミッターがなければ200キロに届く実力はありそうですが、標準タイヤの規格も考慮して最高速を抑えているのかも知れません。タイヤはピレリの205/55 R16オールシーズンでした。

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近年のアウトバーンは混雑している上に工事も多いので160km/h程度で巡航できる性能があれば十分に事は足ります。でも、こっちが最高速で飛ばしていても後ろからグングン迫って来るドイツ系に道を譲ることも多々有り、ドイツの高速運転文化を垣間見た気がしました。

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燃費

トリップメーターのヨーロッパ式表示によると6.4L/100km≒15.6km/Lでした。アウトバーンで大渋滞に巻き込まれたり、空いている区間ではかなり飛ばしたことを考えると悪くない値だと思います。

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インテリア

インパネ周りは「無理して個性的にしなくても...」と言いたくなる出来栄え。

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特に文句を言いたいのはこのナビを中心とした"i-Cockpit"なる集中操作パネル。これが非常に使い辛い。

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エアコンの設定温度を少し変えるだけでも液晶パネル左上のアイコンを押して一旦この表示を出さなければなりません。 停車中ならまだしも、揺れる走行中に運転しながらタッチパネルを操作するのは至難の業。

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画面下にはエアコン操作系ぐらいは配置できるスペースがあるのですが。

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トリップメーターも画面から呼び出さないとリセットできません。私は満タン給油する度にトリップをリセットする習慣があるので毎回イラっとさせられました。

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オーディオ関係も同様の使い辛さ。ラジオの選局やボリューム程度ならステアリングのスイッチで操作可能なのが救いです。ナビ自体の使い勝手は可も無く不可も無くといったところ。交差点やラウンドアバウトのガイダンスはタイミングも良く適切でした。

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もう一つ疑問符が付くのがステアリングの上端越しにメーターを見るヘッドアップインパネなるレイアウト。

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このレイアウトのためにステアリング径が小さく、位置も不自然に低いのです。シート位置を何度も合わせ直してみたものの最後までしっくりしませんでした。ポジションをクラッチペダルに合わせる必要があるMTでは特に気になります。

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些細な点ですがドリンクホルダーは浅過ぎて使い物になりません。

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質感は、「フランス車も立派になったもんだ」と、"プラスチック感"全開のルノー5に乗っていた私は感慨を覚えました。冷静に見てもこのクラスの車としてまずまずのレベルでしょう。

室内スペース

運転席は身長178の私が合わせた状態。後席も十分な広さです。

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広大なパノラミックルーフ。

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前席でも気持ち良いですが、やはり後席の方が更に「空」を楽しめます。

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勿論、パノラミックルーフのシェードは電動で開閉できます。

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十分な広さのトランク。大型スーツケースでも3つは載りそうです。

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このレバーを引けば後席が収納されます。

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車上荒らしの多いヨーロッパ。トノカバーは必須です。

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まとめ

メーターとステアリングのレイアウトは長く乗れば慣れると思いますが、i-Cockpitは「一体、誰がOK出したの?」という完成度の低さ。これがネックで308の購入を見送る人もいるんじゃないでしょうか。

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1週間1000キロ乗ったので愛着は湧きましたが、自分の愛車として付き合うかというと微妙というのが率直な感想。クルマとしての出来はとても良いだけに惜しいと感じます。

でも、使い勝手の良さ優先ならドイツ車か日本車に乗っとけって話ですよね。因みに、日本に導入されているターボディーゼルは絶倫にパワフルらしいので一度乗ってみたい。

余談

取り回しや室内の広さや雰囲気が、昔、シュペール5の後に乗っていた2代目レガシィに似ている気がしました。全幅は308の方が11cm広く全長はほぼ同じ。2代目レガシィのデザイナーはフランス人のオリビエ・ブーレイさんでした。

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