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ソウル在住の日本人が旅行,飛行機,くるま,鉄道,韓国生活について書いております。

現代自動車(ヒョンデ)アバンテ/エラントラで韓国半周1700kmドライブ【試乗記】

コロナ禍で日本に一時帰国できなかった今年の旧正月休み、レンタカーでのドライブと乗り鉄旅行に一週間ほど行ってきました。ドライブの伴は車種指定で借りた現代自動車のアバンテ。今回はこのアバンテについてシロート視点からインプレ的に記します。

現代(ヒョンデ)アバンテについて

今回借りたレンタカーのアバンテ。クセの強い尖ったデザインが最近の現代のトレンド。デザイン統括は元アウディ、ランボルギーニのルク・ドンカーヴォルケ氏。
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アバンテはカローラやシビックと同じCセグメントに属するヒョンデ基幹車種の一つ。7代目となる現行モデルは北米カーオブザイヤーを受賞したということもあり、韓国車ウォッチャーとしては一度乗ってみたかった一台です。

韓国市場での車名は”Avante”ですが北米をはじめ大半の海外市場では”Elantra”で販売されています。そう言えばトヨタ・チェイサーにもアバンテというグレードがあったものです。

公式サイトによると3サイズは4,650×1,825×1,420mm。今のシビックを見ると「こんなデカいのアコードじゃん」と思いますが、他社の同セグ各車も随分立派になってしまったと実感。
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それにしてもノーズが低い。2代目プレリュードを彷彿とさせます。今の歩行者安全基準などを満たしながら、FFでよくこのデザインを実現したと感心。
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一体どうなっているのか?とボンネットを開けてみたら普通でした。
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ストラットタワーも見た感じは特に変わった感じは無く、私の知識からは常識的なレイアウトのボンネット内に見えました。
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自然吸気1.6Lという普通のエンジン。
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タイヤはハンコックの195/65R15。無用に扁平じゃないのが良い。今のカローラはどうなのかとトヨタのサイトを見たところ、エントリーグレードのG-Xが全く同じサイズでした。
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インプレッション

コロナ禍以降の最近2年は韓国車しか乗っていないので、私の基準が今の趨勢について行けているかは分かりませんが今回1,700km以上乗ったインプレです。

今回のルート

ソウルからKTXで東海岸の江陵(カンヌン)まで行って車をレンタル。北朝鮮との境界を見てから山道を経てからは概ね時計回りで走り、最後は日本海沿いで江陵に戻りました。
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北朝鮮との境界DMZにて。向こうの山は北朝鮮。
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BTSのバス停。
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海に一番近い駅。
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太白山脈。
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冷や冷やしながら走った雪の高速。
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旅の模様は別記事で追々紹介してゆきます。

乗り心地とハンドリング

速度や路面を問わずフラットで快適な乗り心地。特に感心したのは段差を乗り越えた際にビシッと来る、所謂ハーシュネスの遮断が巧みな点。サスやブッシュのチューニングが適切なのだと思います。ボンネットの低さでサスのストローク不足を感じることもありません。ブレーキの効き方やノーズダイブも自然です。

ハンドリングも高速からワインディングまで素直で良いのですが、ステアリングを切り増していくと手応えが不自然に重くなる点はやや気になります。

パワートレイン

NA1.6Lで最高出力・トルクは123PS・15.7kgfと平凡なスペックながら低速トルクも十分で伸びも良く、1,250kgの車体をきびきび走らせてくれます。
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ただ、済州島で一昨年乗った6代目のエンジンは少し昔のBMWにも通じる緻密な回り方で感心したものですが今回はそれほどでもなく、回すとボーボー唸る普通の直4といった感じ。エンジンはキャリーオーバーの筈なので排気系が変わったのでしょうか。
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CVTには消極的だった現代ですがこの7代目から「スマートストリーム IVT」と称するCVTになりました。スバルのリニアトロニック同様に8段マニュアルモードが付いています。
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やはり動き出しは回転が先に上がるラバーバンド感はあるものの、少し車速が乗ると違和感無くリニアに加減速します。マニュアルモードでのダイレクト感も中々のものでした。

燃費

トータル走行1,724kmでの平均は17.8km/Lでした。ルートの半分が高速で2割が高低差の大きい山道、残りは市街地や田舎道など色々。エコランを意識せずアクセルを踏んでいた私としてはかなり良いと感じます。

インテリア・装備

インパネ

外観に負けずインテリアのデザインも凝っていて、ジャガーFタイプのような「梁」で囲まれ感を演出しています。ダッシュボードの大半はハードプラスチックで質感はそこそこ。
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色々と最近のトレンドを盛り込んでいます。
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文字も目盛りも細かくて見辛いメーター。上級グレードだと全面液晶になります。60キロを境に速度の目盛りが5キロから10キロ刻みに変わるのは好きじゃないな。
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運転アシスト

レーンキープアシストもクルコンも付いていますがこのグレードは前車追従機能が無く、クルマ任せのクルーズまでは出来ません。
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シート

レンタカーのグレードでもレザーシート。冬の寒さが厳しい韓国なので前席両方に3段階のシートヒーターが、運転席にはシートクーラーも付いています。ステアリングヒーターも付いており、後半は寒波に襲われた今回の旅では助かりました。
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座り心地もホールド感も良く、丸一日乗ってもどこか特に痛くなることもありませんでした。よく出来たシートです。

4ドアクーペ的なフォルムながら後席も普通に使える広さと高さ。
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デニムっぽい意匠のドアトリム。
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トランク

容量はVDA510リッター。LサイズとMサイズのスーツケース+αは余裕で入ります。

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まとめ

デザイン優先かと思いきや、セダンとしての基本をしっかり作り込んだ完成度の高いクルマで、北米カーオブザイヤーを受賞したのも頷けます。尚、今回借りたのは如何にもレンタカーといった安っぽいホワイトでしたがメタリックだと中々のイケメンです。

ソウル市内にて。
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余談2つ

余談1:世界最大の自動車工場…現代自動車・蔚山工場

今回の旅で一泊した蔚山(ウルサン)には一つの工場としては世界最大の生産台数を誇る現代自動車の蔚山工場があり、アバンテもここで生産されています。


通りかかった正門前にて。
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近くの山には展望台があり工場も一望できます。
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吊り橋向こうの一帯がほぼ全て現代自動車の工場。左側に横付けされた船でそのまま輸出されて行きます。
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生産キャパの153万台はトヨタグループ最大のケンタッキー工場のほぼ3倍。何社かの自動車プラントを仕事で訪れた経験がありますがここの規模には圧倒的されました。リスク分散の点では問題があるとも言えますが。

余談2:現代自動車の日本市場再進出

ブランド力や国民感情を考えると、一定の台数を売って採算に乗せるという目標なら成功しないでしょう。勿論現代もそれを承知の上での再進出とは思いますが狙いは何なのか?注目しています。

最後にネガティブなことも書いてしまいましたが、アバンテは運転して気分の良い旅の相棒で、返却する際には寂しさを感じる一台でした。
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