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ソウル在住の日本人が旅行,飛行機,くるま,鉄道,韓国生活について書いております。

ソウル漢江上空をフライパスするブラックイーグルスを撮る

汝矣島漢江公園の桜祭りに合わせ、ソウル上空でフライパスを披露した韓国空軍アクロバットチーム、ブラックイーグルスを見に行って来ました。コロナ禍による中止などもありましたが数年前にも行われたことがあり、今年は4月4日(火)の実施でした。

飛行コース

ルートのアナウンスが無かったので、昨年秋にも同様のフライパスを実施した際の予告を参考にしました。

楊花大橋・仙遊島公園

どこから見るか色々考えた結果、今回は汝矣島のビル街と絡めて撮れるかなと期待して楊花(양화/ヤンファ)大橋に行ってみました。


拙宅のある新道林からだと市バスで一本と便利なロケーション。


以前、漢江の夕景を撮りに訪れた場所です。

ブラックイーグルスのフライパス

フライトは14:30から10分間の予定。橋の途中、仙遊島公園バス停へ20分程前に到着して降車し北側のアーチ付近で撮ることにします。飛行機写真マニアが少ない韓国、先客は白い望遠+EOS 5Dを持つお兄さんだけでした。拙者の機材はニコンから買い替えてまだ慣れないEOS R6 mark2+RF24-240mmでの撮影。このカメラでアクロバット系を撮るのは初めてです。


どんよりと曇った残念なコンディションでしたが、この数時間後からは雨が降り出したので飛んでくれただけでも良しとすべきでしょう。


地下鉄2号線の堂山鉄橋。その向こうに少し見えるのが汝矣島漢江公園の桜並木。


予定より30秒だけ早く、カラースモークを曳くB/Eが姿を見せました。AFのトラッキングを「乗り物」に設定したR6 Mark2のAFはこの時点から編隊に食らい付いて離れません。この後、時には画面端の方に編隊を置いても殆どの場面で追い掛け続けたのには感心。これは使えます。


汝矣島の正面に差し掛かったところで上昇して北側にロール。



1番機を頭に見立て「スワン隊形」と呼ばれることが多いようですがB/Eは「ビッグアロー」と呼んでいます。


曇天写真ばかりだと記事の雰囲気が暗くなるので(?)ソウルエアショーでの写真も交えます。やはりオープニングで披露することが多い隊形です。


隊形を変え、江南上空辺りでターンして戻ってきます。


ショーセンターはやはり汝矣島ですね。この後すぐスモークオフにしていました。


日本人観光客も多い、弘大などの上空で隊形を変えて...


漢江上空に戻ってきました。普段私も日常的に訪れるエリアの上空で空軍アクロバットチームがスモークを曳きながら飛んでいることに白昼夢的な感覚と面白さがあります。オリンピックでブルーが東京上空を飛んだ際も似たような感じだったのかも、と思ったりしました。


西の方、金浦空港に近い空域でデルタ隊形に変えて戻ってきます。


これもエアショーでは必ず披露する隊形です。


近年洒落た店が増えてきた合井(ハプチョン)上空をパス。





やや北寄りで披露したのはB/Eでは「イーグル」と呼ばれる隊形。



これもエアショーでは毎回見せる隊形です。


ラストは4番機以外の7機がスモークを曳くデルタ隊形。


晴天のエアショーではこの隊形でループ&ロールを見せてくれます。



この日私が見ていたポイントからはこれが一番近く、ほぼ真上をズバーンと通り抜けて行って痺れました。




撮影データを見るとここまで7分弱、限られた時間でしたが色々と見せてくれて楽しめました。ただ、次回もこの場所から見るかと言えば微妙かな。やはりショーセンターの汝矣島が良い気もするし、逆に、もっと北側から汝矣島のビル街を絡めるのも面白そうでもあるし... それより何より、トラックが通る度にゆさゆさと揺れる橋は怖かった。過去に色々とやらかしている国なので...

仙遊島公園の桜

前々日、下見も兼ねて訪れた際の写真です。







汝矣島ほどの混雑は無く、仙遊島もお勧めできるソウル花見スポットです。

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あいち航空ミュージアム訪問記|YS-11,零戦52型, 三菱MU-2,MU-300,MH2000

MRJミュージアムと同じ日に訪れた「あいち航空博物館」の訪問記です。これも2018年5月の旧ブログ記事をインポート修正したものです。

MRJミュージアム訪問記編

場所と公式サイト

公式サイト

aichi-mof.com

館内へ

2階エントランスホールに展示されているのは懐かしいJASのMD-90。

ダ・ヴィンチのヘリコプター

入館して最初に展示されているのは500年以上前にレオナルド・ダ・ヴィンチが構想したヘリコプター。


ANAの便名コードが"NH"なのは"Nippon Helicopter"が由来です。


B767"モヒカンジェット"、2012年12月セントレアにて撮影。

名機100選...1/25スケールの模型展示

田中祥一さんというモデラーが20年の歳月を掛けてスクラッチ製作した1/25スケールの模型が100機展示されています。


100機の選定は日本航空工学の草分けで日大名誉教授だった木村秀政さんによるもの。簡潔でポイントを押さえた説明が分かり易いのがGoodです。


ゼロ戦や隼も当然100選に含まれています。


旧名古屋空港に展示されていた古いものも含まれており、キャノピーが黄色く褪色しているものも一部ありましたが、これも模型コレクションの歴史を物語る部分なのでこのままが良いと私は思います。1/25スケールで統一されているので二式大艇のデカさを実感できます。


モヒカンカラーのYS-11。
機体やエンジンの金属的な質感が見事に再現されています。


エンジンを機首に搭載しているのが特徴的なH-19救難ヘリ。機首のカバーまで精巧に作り込まれていてミラーで下部も観察できます。


機首のハッチやドアが開いているC-1輸送機。


日本も深く開発に参画した767。

ここまでが100選の模型展示でした。

DC-10はJALからの寄贈品でしょうか。機内も作り込まれています。


787は旅行会社や空港ラウンジに置いてあるような簡易的な模型でした。767よりも更に日本が深く参画した787なので、これも精密な模型をお願いしたいところ。

飛行機の歴史

内容は分かり易くて良いのですが、文字+写真だけというのは寂しいですね。所々に各時代の映像なども織り交ぜれば単調にならないのでは。

実機展示

私が訪れた際に展示されていた零戦実機は三菱に返却され、現在は実物大模型が展示されています。また昨年11月から元ブルーインパルスのT-4も展示されています。

YS-11

要人の移動にも使われた機体で昭和天皇も搭乗されたことがあるそう。


美保基地に所属していた機体。ランディングギアはMRJと同様に住友精密製です。


アンコリ(衝突防止灯)の形状やアンテナのケーブルが時代を感じさせます。

通常は機体下には入れませんが、我々はヘルメットを被って機体点検したりフライトシミュレーターで操縦したりする「職業体験」というプログラムに参加したのでこういった部分も観察できました。

職業体験のプログラムにはYS-11シミュレーターの操縦も含まれます。

零戦の実機

「飛行機の工房」と書かれた囲いの中に「暫定展示」という位置付けで展示されていました。



この展示方法には色々と経緯があったようです。

== 産経WEST 2018.1.10記事から引用 ==

しかし、ゼロ戦の展示は順調に進んだわけではなかった。博物館の計画は平成27年5月に県が発表。館内の完成予想図のイメージパースに展示機としてゼロ戦が描かれたことで、県議会では一部議員から「多くの若者が命を落としたゼロ戦の展示は戦争美化につながる」と反対の声が上がった。

地元の前豊山町長も「若い子にそういうものを見せて、興味を持たせたくない。戦争反対です」と抵抗感をあらわにし、ゼロ戦展示は議論の焦点となった。こうした経緯もあり、県は28年12月議会に提出した予算案にYS11など民間機の展示は盛り込んだものの、ゼロ戦は見送った。

しかし、ゼロ戦は県内が当時の一大生産拠点で、世界最高水準を誇った機体でもあり、次代の航空産業の振興を考える航空博物館の展示に「ゼロ戦は欠かせない」という県民の声もあった。

このため県は展示を再検討。三菱重工史料室が29年5月から改装のため休館となったことで「移転展示」するという形とし、YS11などの正式展示とは別にコーナーを設けて暫定的に展示することとした。県担当者は「(ゼロ戦展示は)どうしてもということではないが、地元ゆかりの航空機を考えたときに避ける理由もない」と説明する。

今の時代にここでゼロ戦を見て戦争を美化するような青少年がいたら純粋過ぎてそっちの方が心配です。純粋に日本の産業技術遺産という観点で見れば良いと思うんだけどなあ。ドイツの博物館ではWW2期のメッサーシュミットなども技術解説と共に淡々と展示されています。

ミュンヘン・ドイツ博物館にて
三菱 MU-2

総生産数762機と生産数ではヒット作だったプライベート多目的機(色々あって商売としては採算割れに終わった)。使い勝手も性能も良く、民間や自衛隊だけでなく米空軍でも採用された由。

三菱 MU-300

1983年に初飛行したビジネスジェット機。これも機体としては優秀だったものの三菱の販売力が弱さからなど途中からビーチクラフト社に販売を委託。最後は製造権なども譲渡したという損切り的な結果に終わりました。その後ビーチクラフトにも色々あって名称はホーカー400となっていますが、三菱の手を離れてからの販売が好調だったのが皮肉です。

三菱 MH2000

エンジン、機体共に三菱製のヘリコプター。1996年に初飛行したものの2000年には墜落事故でパイロットが亡くなるという事故があり、それもあってか生産は試作機2機を含め7機のみで終了。

八〇式名市工フライヤー

名古屋市立工業高校の学生達が製作したライトプレーン。八〇式という名前は高校の開校80周年と名古屋市の市章に因んだもの。

訪問時の実機展示は以上でした。

民間機系は商業的に成功しなかったものばかり、ゼロ戦は「大人の事情」で窮屈な囲いの中に押し込まれていたりと、わだかまりの無い展示機は高校生が作った八〇式だけでした。

その他の展示

色々並べられていますが「B767コクピットガラス・提供 全日空」「アンテナ・提供 日本航空」といった説明プレートを置いているだけ。例えばガラスなら何層で厚さは何センチとかバードストライク対策についてとか、もうちょっと興味を持たせる説明が欲しいですね。


ジャンボのメインギアもドンと置いているのみ。

屋上展望デッキ

空港ビル側の展望デッキよりも眺望は良いので天気が良ければスポッティング目当てに来るのもありかなと思いました。



ミュージアムショップ

Fun Bladeという名前で入口にジェットエンジン(恐らくMRJのエンジン)を模したものがあります。


ミュージアムが建っているのは元々国際線の大型機も駐機するエプロンエリアだった場所で、そのコンクリート舗装を切り出したものが1階出口にありました。

エアポートウォークにて


ミュージアムは手に蛍光インクのスタンプを押してもらえば再入場できます。久々の愛知なので昼は隣接するエアポートウォークのフードコートのスガキヤで玉子入りラーメン(370円!)を食べました。これ、ラーメンとして旨いかは正直微妙ですが駄菓子的で懐かしい味なんですよね。


セントレア開港前、小牧に国際線が飛んでいた時代を再現したボード。昔はJALの名古屋・ロンドン便が有ったんですね。

見切り発車でオープンしちゃったのかな...

近隣小中学校の校外学習需要を考えるとこうならざるを得ないんでしょうかね。カッコいい飛行機の実機を見たい層には地味過ぎます。

三菱中心の展示でいくなら見栄えするT-2やF-1でも置けば万人ウケしそうですが、そうするとゼロ戦展示に批判的な層が黙ってなさそう... ミュージアム側の苦労もお察ししますが、例えばアメリカの砂漠で解体を待つジャンボの機首部分だけでも買ってきてコクピットを公開するとか、もっと分かり易くてインパクトのある展示が必要と感じました。

入場料は大人1,000円。展示内容を考えると割高感がありますが、各務原の航空宇宙博物館や長久手のトヨタ博物館との共通割引券もあります。

2023年2月 追記

MRJの試作機もここに展示してくれるのですかね。一部は既に解体処分したそうですが、国からも補助金を500億円以上投入したプロジェクトなのでシレっと全機解体などは許されません。残ったものが淡々と展示されることを願っています。

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MRJ(MSJ)工場見学ツアー/MRJミュージアム訪問の記録

三菱スペースジェット(MSJ・旧称MRJ)のプロジェクト中止が先日発表されました。近年の動向から予想していたとは言え、初飛行も見に行った私としては残念でなりません。今回は2017年11月から2020年2月のコロナ禍まで運営されていたMRJミュージアムと工場見学ツアーに参加した際の模様を振り返ります。

以下、旧ブログ記事からインポート再編集したものです。行き方など、今となっては必要無くなってしまった情報は削除しました(涙)


==2018年5月のブログ記事より==

約2年半振りに名古屋に行く用事があり、ついでに「あいち航空ミュージアム」と「MRJミュージアム」を訪れました。

MRJミュージアム/組立工場の場所

受付~MRJ工場へ

先ずはエアポートウォーク2階の端から渡り廊下を通ってあいち航空ミュージアムに向かいます。


ライト兄弟のフライヤー号が描かれた渡り廊下。


受付ロビーには懐かしいJASレインボーカラーのMD-90が展示されていました。



受付で身分証明を提示しIDカードを受け取ります。


娘と二人で訪れました。あいち航空ミュージアムと両方予約している場合、先ずMRJの受付に行って入館引換券を受け取ります。


1階に降りてMRJカラーのマイクロバスで工場に向かいます。


MRJプロジェクトにはトヨタも出資している関係かマイクロバスはトヨタ製。案内の看板が空港のマーシャラー姿ですね。


バスで向かう先はパンフレット左上写真の「MRJ最終組立工場」。


1階のエントランスホール。

製造業の常識通り内部は撮影禁止。ここで携帯やカメラをロッカーに預けます。

ショールーム展示

改めて注意事項の説明を受けて約90分の見学ツアーが始まります。

ガイドのお姉さんに引率されエレベーターで5階に上がり、床に小牧空港の舗装とペイントを模した長い廊下(手前に"34"という数字や滑走路の白線が描かれている演出)を抜けてシアターへ。以降はパンフレットの番号順に説明を受けました。

断片的に手帳に取ったメモを交えて(メモはOK)内容や印象を記します。

1. シアター

上映内容はMRJ開発関係や初飛行の映像でした。実機の写真が無いと寂しいので、地上滑走試験を見に小牧空港へ行った際の写真を載せます。

2. 実物大の機体モックアップ
  • シャープな機体デザインは日本刀から、MRJのシンボルカラーの黒・赤・金色は漆塗りの色からインスパイアされたそうで、館内に日本刀と漆器を展示していた。操縦席の窓枠周りの塗り分けは歌舞伎役者の隈取りのイメージ。
  • 客室天井のパネルは富士山をモチーフにしたパターンのデザインで洒落ている。
  • シートに座ることができた。クッションは薄いが掛け心地は良く、想定される飛行距離を考えればこれで十分そう。形状を工夫しているのか脚元スペースが広い。
  • 客席窓は「民間機としては最大級の大きさ」とのことで、787ほどではないがA350に近いサイズはありそう。機体が細いので相対的に窓が大きく感じる。
  • 荷物室を床下ではなく機体後部にレイアウトしている効果で2×2列配置の小型機としては天井が高い(通路床面から天井の高さは203cm)。
  • オーバーヘッドビンには機内持ち込み制限MAXのキャリーバッグも収納可。リッドの下部がハンドレール形状になっていて機内を歩く際に掴むことができる。
  • コクピットのディスプレイは15インチ液晶パネル4面。モックアップだからなのかHUDは付いていなかった。
3. 翼とエンジンのカットモデル
  • 地上からの高さを稼ぐため、エンジン位置を出来るだけ主翼の前に出して位置が上がるようにパイロンを設計している。パイロンはアメリカのSpirit社製。
  • P&W製GTFエンジン採用によってライバルより20%低燃費との説明があったが、ライバルのエンブラエルもMRJと同じエンジンのE2シリーズを2019年中に納入開始予定なので、この説明は今や苦しいのでは。
  • 主翼断面の展示が興味深かった。強度UPと軽量化のため、内側の細長いL字型リブは厚さ70mmの母材からの削り出して加工、後から溶接やリベットで取り付けているものではない。
  • 垂直尾翼の材料であるCFRPと通常の軽合金のサンプルを手に持ってCFRPの軽さを体験できる展示もあった。
4. 製造現場の360度画像

一人に一台持たせてくれるタブレット端末を手にはめて上下左右に動かすと組み立て中の機内を好きな角度で見ることができました。端末を上げると天井の画像が見えたりして臨場感があり、参加者から「ほぉ~」という声が上がっていました。

5. その他
  • 100万点以上の部品で構成されるMRJなので部品の管理も重要。必要な部品が必要なタイミングで届くよう、GLC(Global Logostic Control)という仕組みを作っている。
  • 胴体と主翼は愛知県の飛島工場(「アスカ」ではなく「トビシマ」)、複合材製の尾翼は三重の松阪工場で生産される。

組立工場を見学

2階に降りて窓越しに工場を見学しました。内部は2つのエリアに分かれており、一つは胴体、機首、翼や脚などを結合して飛行機の形にする組立工場、もう一方は配線や内装を組み付けたり機能試験を行う艤装工場。塗装は離れた場所の別建屋で行います。


量産時には月に10機の生産能力とのこと。この日、組立工場側では3機の作業中、艤装工場側は1機のみでした。艤装工場側の1機は登録番号JA26MJで6番機とのことでした。

世界で一般人が見学できる飛行機工場はシアトルのボーイング、トゥールーズのエアバスとMRJミュージアムのみだそうです。私は両方訪れたことがあり、MRJの工場なら大体この位だろうと予想していた規模でしたが飛行機の工場を初めて見る人は建屋の大きさに圧倒されると思います。

ミュージアムショップ

工場見学終了後は1階に戻り、10分程度の自由時間があります。



ミュージアムショップ限定の商品もありました。


限定品ではありませんが、"REMOVE BEFORE FLIGHT"ではなく"The Game Changer"と書かれたタグを記念に購入。

自由時間後はマイクロバスであいち航空ミュージアムに戻り解散でした。

最後に

この時は"The Game Changer"が"Game Over"になるとは思いませんでした...

先日乗り物ニュースに、MRJのモックアップは横浜の「三菱みなとみらい技術館」にも展示されているとの記事が出ていました。今となっては黒歴史になってしまったMRJなのでそのうち撤去されるかも知れません。

trafficnews.jp

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久々にANAの金浦・羽田便で東京を訪れる

先々週、5年振りに東京に行ってきました。目的はキヤノンEOS R6 Mark IIを買うこと。発売以来品薄でしたがマップカメラで「在庫有り」になったので取り置きをお願いし、例によって海外在住の立場を活かして免税で購入した次第。今回は久々に利用したANAの羽田・金浦便やラウンジの模様です。R6 Mark IIについてはもう少し試してから書きます。

金浦空港・国際線ターミナル

1977年竣工なので古臭さは否めないものの、改装も経てそこそこ綺麗に維持されています。



ANAのチェックインはスタアラパートナーのアシアナへの委託。皆さん日本語上手いですね。

アシアナラウンジ

設備などは必要最小限の内容ですが、セキュリティーチェック前の制限エリア外という謎仕様ロケーションだった過去を考えると使えるようにはなりました。



暖かいミールが提供されるようになったのは前回利用時からの進歩点。


カプレーゼがモッツァレラチーズじゃなくて豆腐なのはご愛敬...


味は可も無く不可も無くといったところ。

免税店の営業状況など

やはり一部免税店は閉まっていたものの、ロッテと新羅(SHILLA)は1店舗ずつオープン、その他レストランやカフェ系も営業再開していました。

金浦→羽田/NH864便

この日の搭乗機はA320neo。以前は777や787も運行されていた路線ですが、コロナ禍からの回復は道半ばですね。


久々に聞くANAの機内BGM、葉加瀬太郎さんの”Another Sky”に癒されながら着席。


金浦12:25発→羽田14:25着。定刻通りの運航でした。



機内食はビビンバ。胡麻油も付いていて味自体に不満はありません。ただ、韓国在住者としては「こういうのは韓国系に任せて何か違うもの食わせてよ...」言いたい気もします。


道中はずっとどんよりした天気。機内誌も廃止され(SFC会員は事前ダウンロード可能のようですが)、紙コップに入った赤ワインをちびちびやりながらボーっと外を眺めているうちに羽田に到着。


天候も相俟って何となく盛り上がらない搭乗でありました。

帰路、羽田空港にて

前日購入したばかりのEOS R6 Mark IIで少しだけ試し撮り。と言ってもキヤノンの一眼を使うのは初めてなので操作がよく分からず全てプログラムオートのカメラ任せでした。




とりあえず被写体認識が凄そうなことは分かりました。冒頭に書いた通り、インプレ的なことはもう少し使いこなしてから記します。

羽田→金浦/NH865便

午後2時前のチェックインエリア。時間帯のせいもあるのでしょうか、まだまだ活気は戻っていないように感じます。


ラウンジでミニ豚骨ラーメンとコーヒー1杯で寛いで搭乗します。


出来れば紅生姜もあったら嬉しいな。


帰路は羽田15:55発→金浦18:35着で機材は767-300。767ファミリーの中では新しい方ではありますが、やはり機内はシートのヘタリやモニターの粗さなどに古さを感じます。


機内食は「鶏てりやき金平丼」。鶏肉のボリュームをもうちょっと増量して欲しいですが...って、なんか俺、ここまでぶつぶつ文句ばかりでいかんですね。ANAのCAさんの笑顔が相変わらず素敵で気分の良いフライトでした。


穂高連峰上空にて。


帰路はEOSを弄ったりしていたら金浦に到着。イミグレで居住ビザを持っていると言ったところ何故か外交官のゲートから通してくれて韓国人より早く通過。着陸から帰宅まで1時間以内というのは自己最速記録でありました。

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【九州の航空祭】築城基地航空祭 2017(後編)築城F-2,芦屋T-4レッドドルフィン,新田原F-15スペマ,目達原アパッチ

前日の予行に続き築城基地航空祭2017の当日です。改めて見返すと九州の陸空自衛隊空の戦力が揃い踏みで、天気には恵まれなかったものの行った甲斐はあった航空祭でした。

小倉→JRで築城航空祭会場へ

小倉6:53発の日豊本線ソニックで築城に向かいます。


航空祭当日は特別ダイヤで特急も築城駅に停車します。


ソニック1号の前に運行される91号。航空祭に運行区間が中津までと短いので航空祭のために運行する臨時列車なのかも知れません。


築城駅から歩いて基地正門へ。


ハチロクとF-1とか。



11月最後の週末、木々はすっかり晩秋です。


T-4”レッドドルフィン” from 芦屋基地

芦屋基地も福岡県ですね。機番がラッキーナンバー”777”でした。

ブルーのドルフィンとの大編隊飛行とか見てみたいですね。



築城の主、F-2

前日の予行より更に残念な曇り空でしたが、雨が降らなかっただけでも良しとしましょう。





所々でアクロチームばりに接近した編隊を見せてくれます。



各Pさんの今年の漢字?



ベイパーがバフバフと出てました。





新田原からの客人、F-15

宮崎からのゲストはスペマ機でした。



陸自からはアパッチ

こちらは佐賀県の目達原(めたばる)駐屯地からの飛来。芦屋基地のT-4、新田原のF-15も飛んでくれたので九州オールスターズの揃い踏みでした。



ウイスキーパパ

こちらは岡山市の岡南飛行場がベース。



ブルーインパルス

ホームの松島基地が3.11震災で甚大な被害を受けた後、暫くの間は芦屋を拠点に築城付近の空域で訓練を続けたことをご存じの方も多いと思います。

最前列ではなかったものの、無理なくそこそこ前方から見ることができました。





どんより曇っていましたが第1区分でやってくれました。












通常だと1~4番機はこのあたりで着陸ですが、この時期限定の科目を最後に見せてくれるので飛行を続けます。


最後は「ブルーインパルスから、少し早いプレゼント」と、晩秋~冬季限定のクリスマスツリー・ローパスで締めてくれました。

撤収~築城駅~小倉に帰還

14:33、ブルーを見送ったところで撤収し築城駅に向かいます。


大半の人が電車で来ているので駅まで大渋滞。岐阜基地もそうですが駅から近い基地の航空祭では仕方ないですね。ゆっくり行きましょう。


軽妙なトークで和ませてくれたDJ自衛官。


1時間以上掛かって築城駅に到着。


駅前の臨時券売所で切符を買い16:16発のソニックに乗車。


小倉までは約20分。新幹線停車駅を基準に考えるなら日本の航空祭の中でも屈指のアクセスの良さではないかと思います。

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【九州の航空祭】築城基地航空祭 2017(前編)前日予行|F-2編隊飛行,ブルーインパルス

2017年11月最終週に行われた築城基地航空祭を振り返ります。先ずは前日予行から。

小倉→築城へ

朝の小倉駅ホームで会った親切なファンの方が本日のフライト予定を教えてくださいました。


8時前に築城駅に到着。

築城は初めてなのでとりあえず松原展望台へ歩いて行きます。


F-2編隊飛行

松原展望台はランウェイエンドだったのでもう少し歩きお墓ポイントへ。


天気予報は晴れでしたが残念ながら曇り、しかも逆光。

九州の航空祭では中々天気に恵まれません。


それでも、F-2の大編隊を見れたのは収穫でした。

ブルーインパルス

折角来たのでランウェイ西端辺り、国道10号線沿いのポイントへ移動。


フェンス越し+遠いですが、ほぼ正面から離陸が見えます。



ブルー5番機の離陸がホントに低くて感心。


チェンジオーバーターンで隊形をデルタに変える瞬間を正面から見ることがでたのも収穫ではありました。

瞬時に複雑な動きをしているんですね。


ほぼ頭上をズバーンと突き抜けてゆきます。






この角度から見るのも新鮮でした。

F-2機動飛行

築城は高度が低いですね。頭上で暴れてくれました。



築城→小倉に帰還

基地が駅から徒歩圏内なのが助かります。午前中で切り上げて小倉に戻ります。


宮崎方面に向かうソニックにちりん。


地元の人(約2割)と、予行を見終えた航空マニア(8割)で混雑する築城駅。


813系の普通列車で小倉に戻りました。

小倉城


折角来たので小倉城に行ってみました。


紅葉が綺麗でした。


築城航空祭当日に続きます。

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【韓国】泗川(サチョン)エアショー 2022(2)飛行展示|ブラックイーグルスのアクロバット飛行

土曜日は晴れ一部曇り、日曜日は雲は無いものの午前は逆光でガスってましたが久々の爆音浴を堪能。以下、土曜日午後と日曜日午前の撮影です。韓国のエアショーでは基本的にブラックイーグルス(以下”B/E”)は午前午後の2回飛ぶのが嬉しい。その一方でF-15Kキムチイーグルなどの戦闘機が機動飛行を披露することは稀、こういった点で日本の航空祭は恵まれていると感じます。

前回編

オープニングフライト

C-130から降下する空挺部隊。



スモークワインダー付きのT-50。




これも韓国のエアショーではお馴染み、オーストラリアのポール・ベネット。




ブラックイーグルス


後方ポジションからゆっくり眺めました。最近は前列のポジション競争とか、ギスギスした状況で撮った写真を後から見ても楽しめないんですよね。


無理がある構図ですがKF-21とB/Eを収めてみました。


カラースモークが復活しました。ってか、ホワイトスモークだけだった昨年のソウルエアショーはどんな事情だったのだろうか?




突き抜ける瞬間に1番機がスモークの色を切り替える瞬間が好き。




後席のPさんがカメラを構えています。



キャップもTシャツもB/Eで揃えた、未来のパイロット。














今回の撮影機材はニコンD850+80-400mmとD500+18-300mm。高倍率ズームをグリグリやりながら撮るのも楽しいものです。



帰りのシャトルバスが混みそうなのでフィニッシュを撮りながら乗り場へ移動します。


シャトルバスで帰還

早めに撤収して良かった。シャトルバスの乗車待ちは長蛇の列でした。


早めに動いた我々でも30分ほど待っての乗車。


バスは空軍所有のもので運ちゃんも軍人。兵役中の若者だと思います。降りる人が皆暖かく「お疲れ様~」と声を掛けていたのが印象的でした。

あ、大切なことを書き忘れました。泗川エアショーは入場もシャトルバスも無料です。


土曜日のエアショー終了後は地元のディープな店で宴会。この店が実に良かった。

泗川での宴会に続きます。

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【韓国】泗川(サチョン)エアショー 2022(1)KF-21プロトタイプ,グローバルホークの地上展示,混雑の会場内

日本ではエアフェスタ浜松が開かれた先週末、こちら韓国では泗川エアショーが開かれていました。10月20日(木)~23日(日)のエアショー日程の内、私は22日(土)の午後と23日(日)午前のみ観覧。今回はソウルからレンタカーで移動、ドライブも兼ねて秋の韓国も楽しんできました。

日程

  • 10月21日(金):夕方、退勤後ソウル→途中の清州(チョンジュ)で前泊。
  • 10月22日(土):午前中はドライブ、午後からエアショー。
  • 10月23日(日):午前中のみエアショー観覧、午後は益山(イクサン)で1泊。
  • 10月24日(月):益山→仁川→ソウル。午後は出勤して仕事。

今回はカミサンに加え、仁川に住む義妹も同行。3人で賑やかな楽しい旅でありました。

ソウル~清州市

今回のレンタカーは起亜のK5。現代・ソナタと共通PFのミドルクラスセダン。


忠清北道の道庁所在地、清州(청주/チョンジュ)市。SKハイニックスの半導体工場やLG電子の事業所もあり人口は約84万人。20時頃に到着し繁華街に行ったらフライデーナイトらしい賑わいでした。

アメリカン中華「好好/hoho」

ちょっと変わった店で一杯やろうということで、「好好」というアメリカン中華(何それ?)に行きます。




ハルビンビール、ではなく韓国ビールCassで乾杯。


麻辣胡瓜をつまみながらメインを待ちます。


看板メニューその1、マーボー豆腐麺。

元々辛いのに加え、胡椒がスプーン1杯分ほどのっていて激辛でした。


看板メニューその2、オレンジチキン。

なるほど、確かにアメリカの中華レストランってこういった感じのものがあります。適度な甘酸っぱさとオレンジの風味が美味でした。


ジャンクな中華レストランっぽい雰囲気も楽しい店でした。

朝食はスンデクク

翌日は朝からテジクッパの店でガッツリ食べます。


豚の腸詰め、スンデのクッパを注文。


ぐつぐつ沸いたスープに素麺を投入。


豚の頭肉やホルモンも入っていながら臭みは抑えられていて感心。

清州から泗川へ

しっかり腹ごしらえを済ませ、高速で泗川に向かいます。



韓国の高速道路は旧日本道路公団から色々と技術導入したのでS/Aや料金所のつくりも日本に似ています。

エアショー会場

泗川市内のホテルに車を置き、シャトルバスでエアショー会場に向かいます。

 

軍民共用の泗川空港、基地のゲートガードは元ブラックイーグルスの(塗装だけ?)A-37ドラゴンフライ。


KF-21の地上展示

今年7月にここ泗川空港で初飛行に成功した韓国国産のKF-21戦闘機。製造者であるKAI(韓国航空宇宙産業)はここ泗川が本拠地。早速誇らしげに実機を展示していました。


展示されていたのは試作3号機。


エンジンはF-18スーパーホーネットと同系統のF414。


開発費を一部負担しているインドネシア(何だかんだと払い渋っているようですが...)の国旗も描かれています。



写真だとF-22に酷似しているとの印象を持ちましたが、当然ながら実機を見るとやはり色々違います。機体形状はステルスっぽいものの、パネルの継ぎ目がギザギザになっておらず開口部は直線的で排気ルーバーが普通に設けられていたり、キャノピーに特別なコーティングは無さそうだったり、一番大きいのは塗装にステルス独特の”鮫肌”っぽい質感が無いことかなと感じました。


ステルス性が限定的であるのは勿論KAIも承知のことで(自称”4.5世代機”)武装はウェポンベイ格納ではなく吊り下げ式。


こちらは韓国空軍のF-35。弾薬が訓練弾しか無いとか報じられていましたが現状はどうなっているのでしょうか?

その他展示機

韓国空軍のグローバルホーク。


ミサイルをずらりと並べて展示するのが韓国式。ソウルエアショーでも毎回同様の展示があります。


KF-16やスリオンなど韓国エアショーではお馴染みの顔ぶれ。

事故が多発しているからか、ファントムとF-5Eの展示はありませんでした。


米軍烏山(オサン)基地から友情出演のA-10。

会場内にて

前回来た2017年は観客の少なさにびっくりしたものでしたが、今回は日本の航空祭に近い混雑にびっくりでした。


このエアショー大丈夫か?と思うほど空いていた2017年。


余裕でブラックイーグルスも最前列で見られたものでしたが...


今や日本の航空祭並みだった今回。近年のブルーインパルス同様に韓国でもブラックイーグルスの人気・認知度が確実に上がってきていることを実感します。


トイレ行列。


消防救急は韓国でも119番、警察は112番。


本格的な屋台も出ます。


羽釜で炊く牛肉クッパ。2日目の朝は市内のシジミスープの有名店で済ませていたのでここでは食べませんでしたが、こんな感じで大量に炊く店は間違い無く美味いのが経験則であります。


たこ焼きのキッチンカー。日本嫌いじゃないの?と突っ込みたくもなりますが(以下自粛...)

フライト編に続きます。

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ロッキード L-1011トライスター/小牧空港にて...10月11日はトライスターの日

航空ファンの鉄板ネタ、本日10月11日はトライスター記念日であります。以下、自衛隊のチャーターで小牧空港に飛来したロッキード L-1011トライスターです。

トライスター@小牧空港

2006年4月22日、県営名古屋空港(小牧空港)にて。

この日は娘(当時幼稚園児)を遊ばせがてら空港沿いの神明公園にやってきました。すると、何故か望遠レンズを構えたスポッター諸氏が多数います。で、滑走路方向を見ると3発機が...

前年2005年のセントレア開港後、民間機の定期便はJ-AIRのCRJしか無くなってしまった小牧空港。たまーに自衛官のPKO海外派遣でチャーター機が飛来することがありました。


よく見ると、当時既に絶滅危惧種だったトライスターがタキシングしていた次第。これに限らず、マニア各位の情報収集力には感心します。

この3週間ほど前に初めてのデジイチであるニコンD50を購入したばかりだった私、娘のスナップでも撮ろうかとこの時もカメラを持参していたのでありました。


公園に着いて程無くするとトライスターが離陸。


ベアメタルが凛々しいロールス・ロイス RB.211エンジン。


この時のレンズはSIGMAの18-200mm F3.5-6.3 DC。改めて拡大して見返すとパープルフリンジが盛大に出ていたりもしますが、これも含めて懐かしく感じます。D50の画像サイズはLでも3008×2000ピクセルで600万画素。データの軽さは今や感動的です。


閑話休題。リアエンジンへのエアダクトの曲線が何とも優美です。


「パパ、あそぼーよ」とせがむ娘を宥めながらトライスターを機影が見えなくなるまで見送りました。




トライスター@博物館

商業的には成功しなかったトライスターですが、それなりに(250機)製造されたので積極的に保存する対象には却ってなり辛いのでしょう。拙者、まあまあ世界各地の博物館を訪れているものの、写真フォルダーを見返しても以下のものぐらいしか見当たりませんでした。

イギリス空軍博物館(ロンドン郊外)にて

BAの旧塗装が懐かしいトライスターのシミュレーター。特徴的な曲面のコクピット窓もそれらしく再現されています。




スミソニアン航空宇宙博物館(ワシントンD.C.)にて

RB.211エンジン。3軸式構成だったりファンブレードが複合材料製だったりと当時非常に先進的だったからでしょう、エンジン単体が展示されていました。



私は一度だけトライスターに乗ったことがあります。全日空(敢えてANAとは書きません)ではなくカナダの格安チャーター会社、エアトランザットのバンクーバー→トロント便でした。1995年、カナダへ語学留学中のことです。


当時はヒコーキ写真を撮るという習慣がなく写真を残していないのが悔やまれますが、キャビン尾部に並ぶトイレが放射状にずらりと配置されていたことは記憶に残っています。


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ユーロファイター・タイフーンの機動飛行【RIAT・エアタトゥーにて】

ドイツ空軍のユーロファイター・タイフーンが先日来日しました。9月28日(水)~9月30日(金)という平日だったにもかかわらず百里基地周辺は三脚が林立したとのこと。それにあやかって(?)今回は私がRIAT 2017と2018で撮ったタイフーンを振り返ります。


それにしても空自のこの写真良いですねぇ。

JASDF/航空自衛隊HPより。

イギリス空軍のタイフーン

2018年、英空軍創設100周年記念のスペマ。


ダッソーのラファールもそうなのですが、A/Bオンになると炎が「ボワッ」ではなく瞬時に「カッ」と点く気がします。





機首のカナード翼は効果絶大で、

外から見ていてもノーズからグイグイと小さい半径で旋回します。





アクロチームばりに間隔が近い。お見事!



こちらは更に天気が良かった翌日のフライパス。


雲が無いとフォトショップで等間隔に貼り付けたようにも見えてしまいます。



イタリア空軍のEF-2000

第二次大戦のホーカーの”タイフーン”を想起させるのでイタリアやドイツでは単に”ユーロファイター”か”EF-2000”が呼称なのだそうで、イギリスも人が悪いですな。


RIATではイタリア空軍も気合の入った機動飛行を見せてくれました。










効果絶大のカナード翼ですが、地上では視界を妨げるのでタキシング時は角度を下げて運用されます。

ドイツ空軍のユーロファイター

英伊より若干青み掛かっているように見える色調の独空軍ユーロファイター。


随伴機のA400M。画像だとC-130と似た雰囲気ですが現物はかなりのデカさ。




2017年のRIATにて。

複座型(奥)との参加でしたがデモフライトは無く地上展示のみ。それらしいキーワードで検索してみてもドイツ空軍機がRIATで機動飛行する模様は見当たらず、地上展示か飛来・帰投ばかり。先の大戦敗戦国として遠慮しているのか、或いは、メルケルおばさんに予算を締め付けられたせいだったのか?


NTM=NATO Tiger Meetのスペマ。



ユーロファイターの原型?...ドイツ博物館・別館にて

米独が共同開発したX-31。FBW技術や、それに付随するカナード翼の検証のために作られた実験機。



エンジンは単発ですが機体のレイアウトやエアインテーク形状はEF-2000に通じるものがあります。


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仁川空港「ハヌル庭園」と展望台へ飛行機撮影に行ったものの...

台風一過で晴天に恵まれた秋夕(チュソク≒旧盆)連休の初日、朝から久々に仁川空港へスポッティングに行ってきました。訪れたのは「ハヌル庭園」。ランウェイ33への着陸機を真下から見ることのできる公園です。



こちらは2016年、ニコンD500を購入直後に訪れた際の記事です。D500は今も愛用しているのでいつの間にか長い付き合いになりました。

空港鉄道駅からハヌル庭園へ

徒歩で30分近くかかるので”最寄り駅”と言えるか微妙ですが、空港鉄道の「空港貨物庁舎駅/공항화물청사」から公園に向かいます。


過剰に立派な貨物庁舎駅。


駅を出て道路を少し通り、あとはサイクリングロードを歩きます。



展望台が見えてきました。コロナ禍前は歩きながら着陸機を撮るのも楽しみでしたが、この日公園に着くまでに降りてきたのは1機のみ。う~ん、やはり時期尚早だったか?

ハヌル庭園にて

韓国語の「하늘/ハヌル」とは「空」の意味。それほど高さのある展望台ではありませんが上からの眺めは上々です。




先ずはアトラスの747-8F。


久々に見上げるジャンボはやはり大迫力。



しかし、次が中々来ません。向こうのランウェイ34にはそこそこの頻度で旅客便が降りて来ているのですが。


20分程待って降りてきたのは上海からのKALカーゴ。





次の767もカーゴ。



747-400の機影。結構遠くからでもダッシュ8なのか400なのかが分かります。


シンシナティからのカリッタ。


やはりダッシュ8に比べると無骨で、それがかっこいい。



と、トラフィックがもうちょっとあれば楽しい場所なのですが、今はカーゴ系がポツポツのトラフィックだったのが残念。


以下3枚はコロナ禍前のこの場所にて。




折角行ったのでポジションを変えてもうちょっと眺めます。






ターミナル側へ

結局ハヌル庭園で眺めたのは1時間半で6便。南側のサイクリングロードを歩いて第一ターミナルへ移動します。ウィーキングも兼ねて行ったこの日、結局1万5千歩以上歩きました。


水路に沿ったサイクリングロード。すぐ横がゴルフ場なので防護フェンスに覆われて遠近法のサンプル写真みたいですね。


途中、ランウェイ34に降りる機を一応見ることはできます。


目指すのは問題山積で現在運休中のリニア鉄道「パラダイスシティ駅」。能天気な駅名で笑わせてくれます。


絶賛運休中のリニア鉄道。高架下の道路は関係者以外立ち入り禁止とあります。


カーブ地点近くにサイクリングロードが水路を横切る部分があり、工夫すれば面白い写真が撮れるポイントかもしれません。



久しく日本に帰れていないのでZIP AIRは初めて見ました。側面窓に沿ったチートラインにレトロ感もあり、また、787の機首がこの塗色だと往年のデ・ハビランドのコメットっぽくもあり、これ、結構好きかも。


因みにこちらがパラダイスシティ。日本のセガサミーも出資する統合型リゾート、所謂IRだそうでカジノもある由。

仁川空港第一ターミナル

このところ国際線の便数が戻りつつあると聞いていたのですが、昼飯を食べに行ってみたら閑散としていてびっくり。


12時台だったので欧米便の発着が無い時間帯ではあるものの、コロナ禍前は時間帯を問わずそれなりに人がいたものでした。やはりアジア、特に日本や中国便はまだ戻っていないということなのでしょう。

仁川空港展望台(オソン山展望台)へ行こうとしたものの...

午後はランウェイ34沿いのオソン山(오성산/五聖山)中腹にある展望台に行こうとバスに乗ります。


以下リンクは以前訪れた際の模様です。


NAVERマップでは32分所要と出ていますがバス乗車は15分程度+展望台まで徒歩5分と言ったところ。


第一ターミナル1階から306番バスに乗ったのですが...


バスは空港アクセス高速道路へ...

反対方向のバスと乗り間違えました(笑)。バスの路線番号は合っていたのですが展望台方面はターミナル1階ではなく3階の停留所でした。


路線バスとは思えないほど飛ばすバスは連絡橋へ。最前列からの眺めを楽しむしかないっすな。ってか、なんで招き猫飾ってるんだ?



橋を渡ってバスは仁川市内へ。

バス料金は知れているし時間もあるし、戻ろうかと思ったもののこの日はもういいかなと東仁川駅へ。


仁川の中心駅は仁川駅ではなく一つソウル寄りの東仁川駅。急行はここが始発駅です。

と、最後は間抜けな顛末になってしまいました。


スポッティングも便数がまだ少なくて不完全燃焼だったものの、風に乗って漂ってくるジェット排気の匂いを久々に嗅ぐことができたりと、これはこれで楽しめた半日でありました。


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沖縄旅行の記録(9)那覇空港にて|展望台,郷土料理「天龍」で山羊の刺身,ANAラウンジの泡盛

最終日は18時台のANA名古屋便で帰ります。朝からレンタカーで嘉手納と普天間でスポッティング後は市内で車を返し、国際通りで土産を買ってゆいレールで那覇空港に向かいます。

早めの15時半頃に到着。チェックインして身軽になり18時過ぎのフライトまで空港内でのんびりします。



展望デッキ

100円入れて展望デッキに出てみますが...


鉄柵とワイヤーの二重構え。大きめのカメラだと撮影は厳しいですね。ヒコーキファンとしては残念ですが、基地問題や対中国の前線という環境を考えれば展望デッキがあるだけでも有難いと考えるべきかも知れません。




ガラスに色が入っているのが難点ですがターミナル内からの眺めは上々。天気が良ければ工夫次第で撮影も楽しめそうです。




パドルサインによる誘導。


ピンクジンベエ色のトーイングカー。



沖縄そば・郷土料理「天龍」

私のレーダーが赤ちょうちんを見逃す筈はありません。


空港ターミナル内の店なのでそれほど期待せず入ったのですが、失礼しました。充分本格的な沖縄料理の店でした。


先ずはモズク酢を注文し...


オリオン生で乾杯。


沖縄おでんも良い感じ。早めに空港に来てよかった。


ナカミ(中身)イリチー=豚モツ野菜炒め。これもまた美味くて...



いかん、エンジンが掛かってしまった。
泡盛を注文。これまたグラスも綺麗で水も氷も美味いのであります。


調子に乗ってヒージャー刺しも注文。知る人ぞ知る山羊肉の刺身であります。


カミサンは一口食べて「私これ無理」とのこと。確かに獣らしいクセがはっきりあるので無理もありません。一方で私は大丈夫、というか旨味がしっかりしていて結構好きかも。ヨモギと食べることが多いそうなので次はそうやって食べてみたい。


最後はシメ代わりにゴーヤチャンプルー。

那覇空港ANAラウンジ

酔い覚ましにコーヒーでも一杯と、一応入ったANAラウンジ。


ドリンクコーナーに...


甕に入った久米仙の熟成古酒が鎮座していて、これはスルーできません。


やはり泡盛の古酒(クース)は芳醇な味わいでした。

那覇→名古屋便

ほろ酔い+αで搭乗口へ。


搭乗する767に「そろそろ日常に戻りましょう」と言われているような気分。こういった寂しさ混じりの感情も旅ならではと思います。



搭乗してすぐ寝落ちしたようで、旅の写真はセントレアに着いてボーディングブリッジから撮った一枚で終わります。

最後に

来月北海道+沖縄旅行に行く娘からのリクエストで書き始めた2014年2月の沖縄旅行記。書いているうちにこの時の高揚感や空気感が蘇ったこともあって結局9つの記事になってしまいました。


読み返すと、あちこち観光しつつ毎日沖縄料理を満喫しながら旨い酒を飲んだ旅だったので、記事タイトルは「呑兵衛夫婦の沖縄旅行記」とするべきだったかも知れません。


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沖縄旅行の記録(7)琉球古民家で味わうアーサそば【屋宜家/やぎや】

この旅では毎日のように沖縄そばを食べたのですが、その中で次回も必ず訪れたいのがこの屋宜家(やぎや)さん。本島南部、八重瀬町の田園地帯の一角にあります。


元機長の生家

店主の屋宜利夫さんは南西航空・JTAの元機長で、この建物はお祖父さんが建てられたもの。利夫さんもここで生まれ育った由。


正面には魔物の侵入を遮る「ひんぷん」という壁が立っています。


国の有形文化財にも登録されています。

古民家にお邪魔します

綺麗に手入れされた庭にはガジュマルの木が生えています。



座敷に座ると、友達の実家にお邪魔したような感じがして落ち着きます。私、利用者として訪れた店のレビュー的な記事で「○○さんにお邪魔してきました~」などと過度にへりくだったイマドキ敬語は好きではないのですが、ここは「お邪魔した」と書きたくなる古き良き民家の雰囲気でありました。



廊下の端には...


足踏み式のミシン。

アーサ(あおさ)そばを食べる

注文しましょう。この写真は2014年時点のもの。消費税率UPなどもあったので現在はアーサそばが800円→880円になるなど若干値上がりしていますが、もうちょっと上げてもいいんじゃないか?


アーサそば。


鰹と豚のバランスが取れたスープに丁寧に煮込まれた三枚肉。これを書いていると味を思い出して腹が鳴ります。


麺自体にもアーサが練り込まれており、そのおかげかモチモチ・ツルツルした食感も印象的でした。

余談

屋宜家さんのホームページです。懐かしい作りのWebサイトなのでスマホでは見辛いですが、店主・屋宜さんの几帳面さが伝わってきます。

www.ne.jp

その中に屋宜さんが集めた南西航空・JTAの写真アーカイブがあり中々見応えがあります。

www.ne.jp


2013年4月、セントレアにて。
この年から運行されていた南西航空塗装を復刻したJTAの”SWALジェット”。この時期、ANAもモヒカンジェットを運航しており、2機を1枚の写真に収めたくて何度かセントレアに行ったものの、結局叶いませんでした。


次編は牧志市場の食堂で愛すべき大衆的沖縄料理を肴に呑んだ記録です。

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沖縄旅行の記録(6)嘉手納基地と普天間飛行場でスポッティング

この時の沖縄旅行、天気に恵まれませんでしたが嘉手納と普天間は一応見に行きました。赤いピンが嘉手納基地と普天間飛行場。車があれば余裕で両方ハシゴできます。

嘉手納基地

「道の駅かでな」にて

展望台からスポッティングできます。







エアフォース・ワンと同じ塗装の米政府専用機、C-40Bが駐機していました。


裏方として欠かせないKC-10。


時々韓国のエアショーに飛来して地上展示されるZZのF-15。


掩体壕の前に並ぶF-22ラプター。


ラプターは何度かデモフライトを見たことがありますが機動性が異次元です。


2017年、米メリーランド州・オーシャンシティエアショーにて。


空軍機以外もいます。海軍のP-8。


海兵隊のハリアー。


1時間ちょっと見ていましたが、結局動きがあったのはハリアーだけでした。

思い切りトリミング。


こちらは2018年ファンボロー・エアショーでのスペイン海軍のハリアーII、スペイン名はマタドール(闘牛士)。

小柄な機体ながらホバリング時は強烈な爆音でした。

基地前・沖縄市 コザにて

嘉手納基地ゲート前の通り。



時間帯のせいかもしれませんが通る人は殆どおらず、寂しさを禁じえません。






通りから少し入った商店街。



サニトラ渋いね。




写真館に飾られていた琉球芸妓の写真。木村伊兵衛さんの作品の一つに1935年頃に撮られた「那覇の芸者」というものがあり、印象的な一枚です。


普天間基地

ニュース映像などでよく映し出されるのはここでしょうか。

嘉数高台公園展望台

嘉数高台=”かかずたかだい”と読みます。沖縄戦時に激戦地だった由。




ニュース映像でお馴染みの角度。オスプレイが駐機しているのが見えます。


この時は海軍のP-3Cがタッチ&ゴー訓練を行っていました。








この時、オスプレイの飛行はありませんでした。

これもオーシャンシティでの一枚。ハリアーもオスプレイも、実機が推進モードを転換するのを見る度に感心します。


次編は元JTAの機長が経営する沖縄そばの名店を紹介します。

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2016年 米軍オサン(烏山)基地航空祭 / Osan Air Power Day 2016

前回はこの秋行われる米軍烏山基地と泗川エアショー情報について書きながら2016年 Osan Air Power Dayの模様は旧ブログ記事からインポートしていませんでした。以下、一部リライトしたものを再掲します。

開催日:2016年9月24日(土)・25日(日)

地上展示

B-1B

今回のエアショーで注目度No.1だったB-1B爆撃機。 この直前、9月9日に行われた北朝鮮の核実験を受け、牽制のため韓国に派遣されたと韓国のニュース解説では言っていました。


Black Widowって昔の暴走族の名前みたいだな。


テールコードELを検索したところ"Ellsworth AFB, South Dakota"所属機のようです。


残念ながらB-1Bの飛行展示はありませんでしたが地上展示に規制線は設けられず、自由に機体を間近で見ることができました。ってか、みんなベタベタ触ってたけど大丈夫?


ウェポンベイも真下から観察可能でした。




タイヤがアメリカのGYやBFではなくミシュランというのが意外。

在韓米軍機,韓国空軍機 他

尾翼にSOUTH CAROLINAと入ったF-16。


韓国空軍のF-15Kやファントムなど。



KAI/韓国航空宇宙産業(国策企業)製のKT-1とT-50。


飛行展示

オープニング

国旗パラシュートの降下と国歌斉唱でエアショーが始まります。


U-2偵察機

2010年同様、今回も飛びました。


独特の乾いた爆音を響かせて上昇します。


C-17

例によって短距離の滑走で離陸。





F-16

三沢からの飛来だったかな。
毎度同じコメントと似たような写真ですが、スピード感溢れるキレキレのフライト。




A-10 サンダーボルトII

地上攻撃デモを実施。


フレアをバンバン出して機動飛行を行います。




米陸軍のUH-60

ロクマルのレスキューは日本でも韓国でも定番展示ですが、米陸軍のものは初めて見ました。


地上の敵を制圧して友軍を救うというレスキューデモだったと思いますが、2機の間隔も近く迫力ありました。


韓国空軍のTA-50

主翼端にスモークポッドを付けています。


A/Bの音は迫力ありますが、高度は高めで機体も小さいし見ていてそれほど楽しいものでは無いというのが正直なところ。F-16の引き立て役といった感じでした。


KT-1

韓国国産の練習機。小柄な機体にターボプロップなので推力は余裕があり、機動飛行ではぐんぐん上昇します。



韓国空軍・Black Eagles

2009年にT-50へ機種転換してからこの年で7年、この頃は見る度に練度が上がっているのを感じていた時期でした。 










余談

こういったサポート車両も本国から持って来てしまうのもアメリカの凄いところ。2019年岩国基地では日産のアルティマ(北米生産のティアナ)を見掛けたこともあります。


2010年オサンエアショーの模様

改めて読み返すと、行き方などはこの時に詳しく書いていました。

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