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ソウル在住の日本人が旅行,飛行機,くるま,鉄道,韓国生活について書いております。

【ソウル5名山】奇岩巡りが楽しい「水落山/スラクサン」登山の記録

昨年11月下旬、ソウル5名山、韓国式に言うと「ソウル5岳」の中で3番目の高さの水落山に登った記録です。

水落山(수락산/スラクサン)

標高638mながら選んだコースが良かったようで、変化のある登りのコース、そして頂上を超えてからは奇岩が続く区間もあって登り甲斐のある楽しい山でした。


この日の活動記録。カミサンと二人での登山です。

水落山駅~長岩駅へ

地下鉄7号線・水落山駅で下車して先ずは腹ごしらえ。


我々の登山ルーティン、コンナムルクッパを食べます。この日11月23日は-3℃まで下がり今シーズン一番の冷え込み、駅から寒い中を歩いたこともあって格別の旨さでした。



水落山駅で降りたので、勿論ここから登山口を目指すこともできますが、通りたい登山コースがあるため再び7号線に2駅乗って終点の長岩(チャンアム)駅へ。

駅前の大通りを渡り、川沿いの道を歩き、石林寺を目指します。

石林寺登山口から水落山の難所、汽車岩へ

수락산석림사(スラクサン ソンニムサ)/水落山石林寺と書かれた山門を通り登山口へ。


寺の向かいに整備されたトイレがあります。書かれている해우소=解憂所(辞書にない言葉)に遊び心を感じます。


地図上1-3のコースで稜線に出て頂上を目指します。


さて、寺を左に見て登山コースへ。


僅かに水の流れる沢沿いを登ります。


「가차바위/キチャパウィ=汽車岩」というロープ場と、それをショートカットするルートの分岐点。我々は汽車岩ルートを進みます。


特に前半は岩がごろごろ転がり、斜度もあって結構ハードでした。


そんな区間を休み休み1時間弱登ると北からの稜線ルートに合流。


歩きやすい稜線沿いに汽車岩を目指します。


手摺や階段に助けられて進むと見晴らしの良いポイントに出ます。


左にソウル5山最高峰の北漢山(836m・昨年10月に登頂)


右に道峰山(この2週間後に登頂)が見渡せます。

汽車岩

見晴らしポイントから少し歩くと汽車岩への道と迂回路の分岐に出ます。


「警告!墜落事故危険」「墜落事故多発につき高所恐怖症、飲酒者、老弱者は迂回路へ」といったことが書かれています。


手摺を頼りにロープ場へ登ってゆきます。


汽車岩の頂上が見えてきました。


遠くから見ると大したこと無さそうですが、いざロープ場に来るとかなりの難所感。

先程「高所恐怖症」への警告がありましたが、まさに私のことです(笑)

なので、元々登る気は無かったものの一応見ておこうとここまで来た次第。素直に戻って迂回路を辿りました。以下、果敢に登ったカミサンが撮ったもの。

岩の筋を線路に見立て”汽車”と名付けられたそう。


カミサン曰く「高さではなく、手を離したら即滑落というのが怖かった」「最後は握力が落ちて大変だった」「二度と行かない」とのこと。こちらは勿論登り切ってからの一枚。


広角だとこんな感じで、景色は良いですね。

迂回路~頂上へ

一方の私は一人、左上に向かう迂回路へ。カミサンとは頂上手前で落ち合います。


山陰で薄暗く、最後は長い階段がきつい区間でした。


登り切ったらヘリポート。その向こうに頂上が見えてきました。



林の道を少し下って最後は階段を登れば頂上、あと一息頑張ります。

水落山頂上

そして登山口から約2時間半で登頂!




隆起や浸食でこうなったのでしょうか、積み上げられたような巨岩が多数。


先程のポイントからも見えていた北漢山と道峰山。


南のソウル市街方面。


頂上は場所に余裕が無いので、少し降りたところで一休み。

持参していた、頂き物の高級な羊羹とポットのコーヒーでほっこり。気温もすっかり上がり至福の時間であります。

奇岩を見ながら下山

溶岩の流れで形成された岩が、まるで水が流れ落ちるように見えることから水落山と呼ばれるようになった由。


冠岳山のように鋭いイガイガの岩は少なくて歩きやすいのが有難い。



色々な形の岩を見ながら稜線を徐々に下りつつ進みます。







岩が下に向かって広がっている姿から「치마바위/チマパウィ」=スカート岩と呼ばれるポイント。ここで標高約550m、頂上から結構歩きましたがまだ100mも降りておらず、眼下のパノラマを楽しめます。


巨岩の隙間の先がちょっとした展望台になっています。





広いスカート岩から一転、狭い隙間を通ったりもします。



更に少し稜線を進んだところで右へ分岐するコースに入り、そろそろ水落山駅を目指して下山します。


松が多い林の中を降りてゆきます。


一部岩を縫って歩く区間もありましたが、概ね歩きやすい下山ルートでした。


最後はアパート街に降りて下山。天気にも恵まれて良き登山でした。

手長ダコで一杯やる

下山後は駅近くの「착한낙지/チャッカンナクチ」という、議政府市に本店のある手長ダコの店で一杯やります。


”모범음식점/Good Restaurant”=模範飲食店マークの店に外れ無し。味もサービスも満足の店でした。


毎度同じことを書いていますが、登山後の一杯はたまりません。


手長ダコ、鮑に骨付きカルビの入ったナクチジョンボクカルビタン。これで1万8千ウォンは満足度高し。


ヘムルパジョン(海鮮チヂミ)も絶妙にサクサクの焼き方で美味でした。

余談:珍地名「ハゲ駅」

腹も満たし、ほろ酔いになったところで7号線に乗り帰宅。水落山から4駅目は珍地名で知られる「ハゲ駅」。途中下車して写真撮ったぜ。

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