先月のことになりますが、冬ソナの舞台にもなった江原道・春川(춘천/チュンチョン)へ登山と、名物タッカルビとマッククスを食べに行ってきました。
三岳山(삼악산/サマクサン)について
Visit Koreaの説明から抜粋です。
衣岩湖と北漢江に面してそびえる三岳山は、春川を代表する風光明媚な山の一つです。主峰である龍華峰(654メートル)と青雲峰(546メートル)、登仙峰(632メートル)の計3つの険しい峰からなっているため、三岳山という名前が付けられました。高くて雄大な山ではありませんが、山の抱く風景が美しく、頂上から見渡す風景が美しいことから名山に数えられます。三岳山には、珪岩の節理によって生まれた神秘的な峡谷と滝があります。登仙瀑布、昇鶴瀑布、チュリョム瀑布など大小の滝が秘境をなし、頂上に登ると衣岩湖と北漢江が織りなす春川市街地の風景が一望できます。名前に「岳山」が入ると険しい山だと言われるように、急で険しい斜面の山です。主な入山路は登仙瀑布チケット売り場と衣岩チケット売り場で、衣岩から登る道は岩壁区間からなる難コースです。三岳山は江原道記念物で、上院寺、興国寺、三岳山城などの見どころがあります。
私がこの山を登るのは昨年12月以来2度目。まだ登山3度目の初心者だった前回は事前リサーチ不足で『衣岩から登る道は岩壁区間からなる難コース』から登ってしまい怖い思いをしました(汗)。今回はそのコースは避けて登仙瀑布から頂上への往復です。
ソウルから京春線で江村駅へ
家を5時台に出て漢江を渡り京義中央線を乗り継ぎます。龍山からITX青春という特急列車もありますが往路は満席で予約を取れず、ロングシートの一般電車で1時間半程かけて最寄りの江村駅に向かいます。
京春線の一般列車に乗り継ぎます。予報は晴れですが途中はかなりガスっていました。
8時半、江村(カンチョン)に到着。
駅前にて。晴れていれば三岳山まで見渡せるのですが何も見えず。まあ、日が高くなれば晴れるでしょう(前回もこんな感じだった)。
スンドゥブを食べて登山口へ
先ずは朝ごはんを食べに町の中心へ。
尹家食堂/윤가식당という店でスンドゥブを食べます。
田舎らしい素朴なおかず。唐辛子の茎と葉も入ったナムルが辛くもなく、独特の風味で美味でした。
主役のスンドゥブ。
ガッツリ辛いものの深い旨味。今回もメンバーは家内と義妹に私の3人、綺麗に完食して登山口に向かいます。
食堂すぐ近くのバス停から登山口へ。ソウルと同じTマネーカードOKです。
北漢江沿いに10分程走って下車。国道を挟んで反対側の登山口へは地下道で抜けられます。
登山口~登仙瀑布
トイレを済ませて一人2千ウォンの入場券を購入。同額の商品券になっており、春川市の飲食店で使用できます。これは良い地域振興策ですな。
今回登るのは地図下からのコース。地図右=東側からのコースが前回登って怖い思いをした上級者コース。落ちたらタダでは済まなさそうな切り立った稜線上の岩場を四つん這いで通ったりと、高い所に弱い私には今もトラウマですが、景色は良いので中上級者であれば楽しめるコースでしょう。
さて、登仙休憩所/등선휴계소を抜けて登山開始。
まず通るのが岩の裂け目のような峡谷。いきなり中々の壮観です。
奥に進むと滝があり、登山ではなくこれを見に来る観光客も少なくありません。
333階段を経て頂上へ
ここから途中の寺までは沢沿いを登ります。
足元は岩が多めの典型的な韓国の山です。
沢の流れが細くなってきたところで興国寺を経て546mの青雲峰に向かうコースと分岐、我々は一番高い龍華峰を目指します。
キツめの登りや長い階段もありますが、延々続く訳ではないのが救いです。
333階段。
延々続く岩の階段をひたすら登ります。
登り切ると広い場所に出て頂上前では最後の休憩。
栗がいっぱい落ちていましたが、実は栗鼠か人が持って行ったようで一つもありませんでした。そう言えば韓国の街では焼き栗の屋台をよく見掛けます。
9合目あたりからは岩の塊の上を登ります。
頂上が見えてきました。
三岳山頂上にて
登り始めてから約2時間半、標高654mの龍華峰(용화봉/ヨンファボン)に登頂。
頂上からの景色も悪くないですが一部が木で遮られるので、東の難コース側稜線少し進んで展望台に行きます。
この辺りは木が生えているので大丈夫ですが、更に行くと両側が断崖だったりロープも何も無かったりしてスリル満点(私には恐怖)でした。
それはさて置き、展望台です。
春川市方面。
左下は、こちらでも微妙な人気のレゴランド。
鮒の形そのままの붕어섬=鮒島の上を通る三岳山湖ケーブルカー。韓国ではロープウェイのこともケーブルカーと呼びます。
登仙瀑布コースを下山
前述の通り東側への上級者向け上院寺/상원사コースは今回は避け、登りと同じ滝へのコースを下山します。
1時間15分程で滝の上まで下山。カマキリがいました。
峡谷を抜けたところでストックを畳み、登山終了。
この日の登山データ。おっさん+おばさん×2人がペースを合わせながらでもこのペースなので、普通に登れば4時間前後のコースだと思います。
再びバスで川沿いを走り江村市街に戻り、春川名物のタッカルビを食べに行きます。
春川で食べたものなど、次編に続きます。