こちら韓国は1月1日だけが祝日で、2日からは通常稼働しています。大晦日はちょっと贅沢なものでも食べながら年越しをしようと水産市場にブリの刺身を買いに行ってきました。
ソウルの水産市場と言えば鷺梁津(노량진/ノリャンジン)が有名で、我が家でも昨年まではそちらに買いに行っていましたが、昨夏ソウル市西部に引っ越した今回は金浦空港の隣に位置する江西(강서/カンソ)水産市場に行ってみました。
最寄り駅の5号線・麻谷(マゴク)駅から市場までは徒歩10分程度。
市場向かいの消防署の上から街を見守る消防士のマネキン。
水産物だけでなく青果市場もある大規模な市場でした。
向かいは大韓航空の本社。
刺身用、甲殻類、貝類などの種類別で区画が分けられています。
伝統的には平目などの白身が好まれてきた韓国ですが、近年はサーモンやマグロも人気です。
アルビノの個体?真っ白な平目。
ブリは「魴魚(방어/パンオ)」と呼び、やはり寒ブリを刺身で楽しむ文化があります。
どの店も似たり寄ったりに見えるので、そこそこ人が集まっている店で切ってもらいます。
ブリを刺身に切り付けてもらっている間に貝類系を買いに行きます。
韓国 ゲテモノ 珍味代表の一つ、ケブル。見た目はアレで、最初に食べたときは勇気を出して口に入れたものですが、今やすっかり慣れて好物であります。
貝類も買い、市場内を見て回ります。
2階には水協(水産業協同組合)のスーパーや食堂街があり、ノリャンジン水産市場と同様に食堂では1階で捌いた刺身を食べることもできます。
市場から拙宅までタクシーで10分ほど。買い込んだムール貝でスープを作ったりして飲み始めます。
貝類は前述の珍味ケブルに加え、アワビとホヤも購入。
韓国では紅蛤(홍합/ホンハプ)と呼んで一般的なムール貝のスープ。隠し味的に青唐辛子を入れてあります。
本日の主役、寒ブリ。今回買ったものは味は良かったものの、何と言うか、モッチリ感に欠けて食感がイマイチだったのが残念でした。
ならば、普段だったら勿体なくて安い刺身でしかやらない韓国式の巻き方、キムチの古漬けやニンニクなどと海苔で巻いてバリバリ食べます。
韓国焼酎によく合うコリコリで妙な臭みも無いケブル。これは塩+ゴマ油のタレで食べます。生物としてはミミズの親戚ということは...聞かなかったことにして味わいましょう。
そんなこんなで飲んでいるうちに2023年が暮れてゆきました。
NHK海外放送で紅白を見ながらチビチビやり、ゆく年くる年のタイミングで年越し蕎麦。韓国の煮干し+昆布とヒガシマルのハイブリッドで作ったつゆは我ながら美味でありました。