快晴に恵まれた先週火曜日、ソウルで一番高い山である北漢山(북한산/プッカンサン)に初めて登ってきました。
白雲台コースから頂上を目指す
西の烽山(봉산/ボンサン)から望む北漢山。ここだけでなく地下鉄やバスで登山口にアクセスできる山が多いソウルは恵まれた環境だと感じます。
いくつかルートがある中で、今回は東側の白雲台(백운대/ペグンデ)コースから山頂の白雲台に登り、下りは西側の北漢山城コースを下山します。
2017年に開業した北漢山牛耳(북한산우이/プッカンンサンウイ)駅で下車。5時半に家を出て朝7時過ぎに到着。人気の山のため早い時間に登って混雑を避けた方が良いとのアドバイスを聞いていました。
駅から登山口である「白雲台探訪支援センター」へのバスは無く、沢沿いの上り坂を歩く人も多いようですが、ここはタクシーでワープします。
清潔なトイレがある白雲台探訪支援センター。頂上の白雲台までトイレは2ヵ所あります。
国立公園だけあって日本語の表示もある程度あります。
AM8:00過ぎに登山開始。
典型的なソウルの山で、足元は岩が多めです。
野良でしょうか、何故か山中で猫に遭遇。
登山口で既に300m稼いでいたので登り始めから30分程で既に標高480m。
仁寿峰(인수봉/インスボン)が見えてきました。
仁寿庵という寺とトイレがあります。
ここで小休止。駅前のコンビニで買ったトウモロコシ羊羹は中々美味でした。
訓練なのか遠足なのか、兵役中の若者達が登ってゆきます。
手摺を頼りに岩を登ったり、長い階段を登ったりして...
白雲山荘に到着。標高は約650m、頂上手前で最後のトイレがあります。
白雲台らしきものがが見えてきました。
あと一頑張り。引き続き長い階段を登ります。
「白雲峰暗門」という城門に到着。標高は715m、ここを右に登ると頂上です。
階段を登り切ると展望台。ここからは岩登りになるためストックを畳みます。
それにしても申し分の無い天気。ガスっていることも多い韓国ですが、この日は遠くの山まで見通すことができました。
隣の仁寿峰。
クライミングのメッカなのだそうで、頂上にクライマーの姿が見えます。
白雲台を登って頂上へ
手摺やロープも掴みながら頂上を目指します。
横顔に見える岩。
ロープを掴んで登っていると、気分は「ファイト!イッパツ!」であります。
週末はこのロープ伝いの区間でのすれ違いで渋滞するそうで、それもあってなるべく平日の早い時間に行くことを勧められた次第です。
巨大な岩に出るとほぼ頂上です。
白雲台頂上
ついに登頂。
ここも週末は記念写真待ちで30分以上並ぶことも珍しくないとのこと。平日の朝から登って正解でした。
ソウルで最も高い山なので当然ながら、360度パノラマが見渡せます。笑っちゃうほどの晴天と相俟って絶景です。
南北統一を祈念する碑。
夫婦で記念撮影。例によってシャイなので顔隠してます。
頂上下の巨岩に座り、家から持って行ったおにぎりを食べます。
南にロッテタワー(高さ555m)も見えます。
眼下にソウル市街を眺めながら頬張る日本式おにぎりは最高でした。
おおー、クライマーだ。
北漢山城コースを下山
快晴の白雲台を満喫し、西方向へ下山します。
先程の城門をくぐって北漢山城コースへ。
こちらのルートは階段と岩の下りが延々と続き、ビギナーの足には堪えました。個人的にはここは一度で十分で、次回は下山も登りと同じルートにすると思います。
休憩したポイントから降りてきた方向を見上げると...
ここにもクライマー。
最後の方は沢に沿って歩きます。
寺の前を抜けると渓谷沿いの休憩所。概ねここで下山といった感覚です。
ルート起点の北漢山探訪支援センターまでは舗装路と沢沿いのトレッキングコースがあり、勿論沢沿いを歩きます。
アブラハヤという魚のようです。
何だか野太いヘリの音が断続的に聞こえるので近くに軍の基地でもあるのかと思ったら、山に資材をピストン輸送するヘリ。機種はロシアから借款の現物返済で押し付けられたカモフKa-32でした。
二重反転式のローターが独特です。
最後は珍しいロシアンヘリまで見て楽しんだ北漢山、麓には登山用品系の店が並びます。
この日のヤマップ活動記録です。標高3百メートルまでタクシーワープしたのは正解だったと改めて感じます。
きのこ鍋で乾杯
登山のもう一つの楽しみが下山後の一杯。この界隈で評点の高かった全州食堂/전주식당という店に入ってみます。
16時過ぎだったので先客は1組のみ。眺めの良い渓谷沿いの席に座ります。
先ずはビールで乾杯。登山後の一杯が体に染み渡ります。
サムギョプサルも評判が良いようですが、山らしく牛肉きのこ豆腐鍋を注文。キノコ類の香りも良いし素朴なおかず類も旨いし、良い店に入りました。
韓国式餃子も入っていました。
当然焼酎も飲みます。
外ではヘリが引き続きピストン輸送中。お疲れ様です。
帰りは3号線のクパバル駅から地下鉄を乗り継いで帰宅。
18時半頃に帰宅すると、快晴の一日だっただけあってマジックアワーの空も見事。良き一日でした。