P sign

旅や乗り物、韓国生活についてソウル在住の大阪人が綴るブログ。

韓国乗り鉄・(1)ソウル==>釜山/KTX 001号で2時間の旅

10年前、2011年GWの韓国乗り鉄記録です。あまり変わっていない部分もあれば「十年ひと昔」を感じる部分もあります。

 

鷺梁津駅を通過するディーゼルPP(プッシュ・プル)時代のセマウル号。

f:id:Reppa:20210404144200j:plain

 

以下は当時、私がInfoseekホームページ(これも懐かしい)に上げていた記事を再編集したものです。

 

 

今回のルート

今回は、できるだけ色々な種類の車両に乗りつつ1泊2日でソウルから往復できるルートを設定した。その結果がこのルート。

f:id:Reppa:20210404144518g:plain

 

青は往路、赤は復路で、1日目はKTXでソウルから釜山に行くのみ。昼前には釜山に到着して少し市内観光、夜は刺身で一杯やる。2日目は色々と乗り継ぎながら在来線でソウルまで帰ってくるというもの。 特に、上に写真を載せたセマウル号は老朽化が進んでおり、いつまで現役で活躍するか分からないので今のうちに乗っておくのが自分の中では旅のハイライトである。

 

 

今回のスケジュール表。前日にチケットを取ってからエクセルに落とし込んだ。

f:id:Reppa:20210404144935j:plain


予約すると携帯に号車、席番も含めて予約確認のメールが送られてくる。 韓国の長距離列車は改札が無いヨーロッパ式。WEB事前予約していると車掌の電子端末に情報が飛ばされているようで、車内でも検札を受けることは無い。

 

 

ソウル~釜山

 

ソウル駅にて

この周辺は、昔は物乞いが多かったりして雰囲気は良くなかったがKTX開業後はそれなりに綺麗になった。

f:id:Reppa:20210404145228j:plain

 

 

日本統治時代に作られた旧駅舎は保存工事中だった。工事完了後は「ソウル駅文化館」としてオープンするそうなのでまた訪れてみようと思う。

f:id:Reppa:20210404145557j:plain


 

エスカレーターを上がり出発到着フロアに向かう。

f:id:Reppa:20210404145755j:plain

 

 

リンゴ産地として有名な青松(チョンソン)郡の広告。 執念深く表面にびっしりとリンゴを並べたオブジェが笑える。

f:id:Reppa:20210404145853j:plain

 

 

KORAIL車両の模型。手前に見えるのは自動車運搬貨車だが、日本製の模型(KATO製)をそのまま使っており、トヨタ・クラウン(しかも昭和50年代の古いモデル)が載っている。

f:id:Reppa:20210404162753j:plain



発車まで時間があるので腹ごしらえする。煮えたぎる激辛スンドゥブを始め、食うもの全部が赤いな。

f:id:Reppa:20210404162749j:plain

 

 

ソウル~釜山へ

発車15分前になったのでそろそろホームに向かう。乗車するのは9:45発の釜山行きKTX001号。ソウルから釜山までノンストップ、2時間8分で結ぶ速達列車である。

f:id:Reppa:20210404162756j:plain

 

 

松たか子主演の映画「告白」は韓国でも評価が高くプロモーションを積極的に行っているようで、入り口横にも広告パネルが出ていた。韓国で松たか子に睨まれながら乗車に向かうのは妙な気分である。

f:id:Reppa:20210404162742j:plain

 

 

ソウル駅はヨーロッパのターミナル駅風の櫛形レイアウト。長い列車がズラリと並ぶ姿を見渡すと旅気分が盛り上がる。

f:id:Reppa:20210404162746j:plain



我々が乗るKTX001号が入線してきた。

f:id:Reppa:20210404163740j:plain



3号車の特室(グリーン車に相当)に乗るのだが、一両の片側にしかドアが無く、我々の席番は3列目なので2号車側から乗車する。

f:id:Reppa:20210404163746j:plain

 

 

特室の室内。同じ標準軌(線路幅1435mm)ということもあり、近鉄アーバンライナーのデラックス車の広さと似たような雰囲気。

f:id:Reppa:20210404164032j:plain



起動中の車内モニター。OSは普通のウィンドウズ。

f:id:Reppa:20210404163749j:plain



定刻の9:45、ソウル駅を出発。

f:id:Reppa:20210404163753j:plain



電動車は編成両端の2両のみ、中間客車はモーター無しなので静かである。

f:id:Reppa:20210404163756j:plain

 

 

発車後2~3分で漢江を渡る。長らく韓国一の高さを誇っていた「63ビル」が見える。

f:id:Reppa:20210404163759j:plain



地下鉄1号線に乗り入れている近郊電車。

f:id:Reppa:20210404163803j:plain



近年日本の森ビルによって再開発された新道林(シンドリム)駅を通過。

f:id:Reppa:20210404163814j:plain



この辺りで本日のルートが車内ディスプレーに表示される。

f:id:Reppa:20210404163807j:plain

 

 

f:id:Reppa:20210404163810j:plain

 

 

特室の乗客には水と菓子が配られる。菓子は特別なものではなく、普通のスーパーでも売っている定番商品だった。

f:id:Reppa:20210404163819j:plain



ソウル近郊区間を離れ、KTX専用軌道に入ると速度をぐんぐん上げる。

f:id:Reppa:20210404165209j:plain



暫くすると東海道新幹線の最高速(2011年当時)、270km/hを超えた。

f:id:Reppa:20210404163737j:plain



更に速度を上げ300km/hを超える。310km/hまでは許可されているそうだが、今回そこまでは達しなかった。この速度域になると小刻みな横揺れが少し気になる。

f:id:Reppa:20210404165204j:plain



大田(テジョン)に差し掛かるとKTX専用軌道から在来線との共用軌道に入り、100km/h程度まで速度を落とす。

f:id:Reppa:20210404165212j:plain



大田を過ぎ、車内の様子を観察すべく席を立つ。連結部分。車両と車両の間に台車がある連接式なのでその部分は少し盛り上がっている。ということは車室フロアは低くなっているという訳で、低重心化に寄与しているということだろう。

f:id:Reppa:20210404165156j:plain



対面式で真ん中にテーブルがあるコンパートメントコーナーもある。徴兵に行っている青年達が爆睡していた。

f:id:Reppa:20210404165927j:plain



スナックコーナーでコーヒーを飲む。タバコを一本吸いたくなるが、車内に喫煙コーナーは無いので我慢する。

f:id:Reppa:20210404165200j:plain



特室の入り口には新聞が置いてあり、特室利用客は無料で利用できる。

f:id:Reppa:20210404165934j:plain



最近の韓国は強烈な勢いで公共工事を推進している。特に李明博政権は河川工事に金を突っ込んでおり、今回の旅で車窓から見える河川では工事中の風景をあちこちで見かけた。

f:id:Reppa:20210404170238j:plain



大邱(テグ)に差し掛かるとまた在来軌道に入り減速する。

f:id:Reppa:20210404170502j:plain

 

 

大邱を通過。

f:id:Reppa:20210404170505j:plain

 

 

300km/hでトンネルを通過。新幹線と比べるとトンネルは少ない。

f:id:Reppa:20210404170508j:plain



あっという間に2時間が経ち、釜山に到着。

f:id:Reppa:20210404170512j:plain



釜山の英語表記は昔は"Pusan"だったが、近年ハングルの表記に合わせて"Busan"になった。実際の発音は「プサン」としか聞こえないのでPusanの方がしっくりくるのだがハングルを愚直にローマ字表記するとBusanが正しいし...

f:id:Reppa:20210404170519j:plain



到着後、車両周辺を少し観察してみる。

f:id:Reppa:20210404170523j:plain



連接式の台車。

f:id:Reppa:20210404170515j:plain


 

車両は現代ロテム製。初期のKTXは仏アルストムから輸入していたが、その後は韓国でのライセンス生産になった。今回乗ったタイプの場合は開発も韓国と謳われている。

f:id:Reppa:20210404170527j:plain

 

 

その名もKTX山川(サンチョン。先頭車は魚のヤマメをイメージしてデザインされたもので、それに関連して山川というサブネームを付けたそうだ。

f:id:Reppa:20210404171738j:plain

 


釜山編に続きます。

p-sign123.jp