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ソウル在住の日本人が旅行,飛行機,くるま,鉄道,韓国生活について書いております。

【韓国乗り鉄】(1)ソウルから釜山へ・京釜高速線... KTX 001号で2時間の旅 & 釜山市内を半日観光

ディーゼルPP(プッシュ・プル)式のセマウル号も過去の存在になって数年経ちます。今回は2011年GWの韓国乗り鉄記録。あまり変わっていない部分もあればを感じる部分もあります。

鷺梁津駅を通過するディーゼルPP(プッシュ・プル)時代のセマウル号。

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以下は当時、私がInfoseekホームページ(これも懐かしい)に上げていた記事に加筆、訂正して再構成したものです。

今回のルートとスケジュール

ルート

できるだけ色々な種類の車両に乗りつつ1泊2日でソウルから往復できるルートを設定してみた。青は往路、赤は復路で、1日目はKTXでソウルから釜山に行くのみ。昼前には釜山に到着して少し市内観光、夜は刺身で一杯やる。2日目は色々と乗り継ぎながら在来線でソウルまで帰ってくるというもの。
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特に、上に写真を載せたセマウル号は老朽化が進んでおり、いつまで現役で活躍するか分からないので今のうちに乗っておくのが自分の中では旅のハイライトだ。

スケジュール

前日にチケットを取ってからエクセルに落とし込んだもの。
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予約すると携帯に号車、席番も含めて予約確認のメールが送られてくる。韓国の長距離列車は改札が無いヨーロッパ式。WEB事前予約していると車掌の電子端末に情報が飛ばされているようで、車内でも検札を受けることは無い。

ソウル~釜山

ソウル駅にて

この周辺は、昔は物乞いが多かったりして雰囲気は良くなかったがKTX開業後はそれなりに綺麗になった。
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日本統治時代に作られた旧駅舎は保存工事中だった。工事完了後は「ソウル駅文化館」としてオープンするそうなのでまた訪れてみようと思う。
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エスカレーターを上がり出発到着フロアに向かう。
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リンゴ産地として有名な青松(チョンソン)郡の広告。 執念深く表面にびっしりとリンゴを並べたオブジェが笑える。
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KORAIL車両の模型。手前に見えるのは自動車運搬貨車だが、日本製の模型(KATO製)をそのまま使っており、トヨタ・クラウン(しかも昭和50年代の古いモデル)が載っている。
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発車まで時間があるので腹ごしらえ。煮えたぎる激辛スンドゥブだけでなく全部が唐辛子レッド。
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ソウル~釜山へ

発車15分前になったのでそろそろホームに向かう。乗車するのは9:45発の釜山行きKTX001号。ソウルから釜山までノンストップ、2時間8分で結ぶ速達列車である。
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松たか子主演の映画「告白」は韓国でも評価が高くプロモーションを積極的に行っているようで、入り口横にも広告パネルが出ていた。韓国で松たか子に睨まれながら乗車に向かうのは妙な気分である。
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ソウル駅はヨーロッパのターミナル駅風の櫛形レイアウト。長い列車がズラリと並ぶ姿を見渡すと旅気分が盛り上がる。
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我々が乗るKTX001号が入線してきた。
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3号車の特室(グリーン車に相当)に乗るのだが、一両の片側にしかドアが無く、我々の席番は3列目なので2号車側から乗車する。
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特室の室内。同じ標準軌(線路幅1435mm)ということもあり、近鉄アーバンライナーのデラックス車の広さと似たような雰囲気。
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起動中の車内モニター。OSは普通のウィンドウズ。
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定刻の9:45、ソウル駅を出発。
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電動車は編成両端の2両のみ、中間客車はモーター無しなので静かである。
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発車後2~3分で漢江を渡る。長らく韓国一の高さを誇っていた「63ビル」が見える。
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地下鉄1号線に乗り入れている近郊電車。
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近年日本の森ビルによって再開発された新道林(シンドリム)駅を通過。
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この辺りで本日のルートが車内ディスプレーに表示される。
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特室の乗客には水と菓子が配られる。菓子は特別なものではなく、普通のスーパーでも売っている定番商品だった。
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ソウル近郊区間を離れ、KTX専用軌道に入ると速度をぐんぐん上げる。
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暫くすると東海道新幹線の最高速の(2011年当時)270km/hを超える。
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更に速度を上げ300km/hを超える。310km/hまでは許可されているそうだが今回そこまでは達しなかった。この速度域になると小刻みな横揺れが少し気になる。
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大田(テジョン)に差し掛かるとKTX専用軌道から在来線との共用軌道に入り、100km/h程度まで速度を落とす。
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大田を過ぎ、車内を歩てみる。
連結部分。車両と車両の間に台車がある連接式なのでその部分は少し盛り上がっている。ということは車室フロアは低くなっているという訳で、低重心化に寄与しているということだろう。
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対面式で真ん中にテーブルを配したセミコンパートメント。徴兵に行っている青年達が爆睡していた。
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スナックコーナーでコーヒーを飲む。タバコを一本吸いたくなるが車内に喫煙コーナーは無いので我慢する。
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特室の入り口には新聞が置いてあり、特室利用客は無料で利用できる。
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最近の韓国は強烈な勢いで公共工事を推進している。特に李明博政権は河川工事に金を突っ込んでおり、今回の旅で車窓から見える河川では工事中の風景をあちこちで見かけた。
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大邱(テグ)に差し掛かるとまた在来軌道に入り減速する。
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大邱を通過。
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300km/hでトンネルを通過。新幹線と比べるとトンネルは少ない。
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あっという間に2時間が経ち、釜山に到着。
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釜山の英語表記は昔は"Pusan"だったが、近年ハングルの表記に合わせて"Busan"になった。実際の発音は「プサン」としか聞こえないのでPusanの方がしっくりくるのだがハングルを愚直にローマ字表記するとBusanが正しいし...
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KTXサンチョン

到着後、車両周辺を少し観察してみる。
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連接式の台車。
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車両は現代ロテム製。初期のKTXは仏アルストムから輸入していたが、その後は韓国でのライセンス生産になった。今回乗ったタイプの場合は開発も韓国と謳われている。
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愛称はKTX山川(サンチョン。先頭車は魚のヤマメをイメージしてデザインされたもので、それに関連して山川というサブネームを付けたそうだ。
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釜山のメジャーな観光地を巡る

昼前に釜山に到着し、夕食までの時間は街をぶらぶらしたりして時間を潰した。

夕方の釜山港。
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釜山駅

KTXのイメージキャラ。韓国はこういったキャラを作るのが日本以上に好きで、ニンニク産地ではニンニク君(?)が微笑むマスコットがあったり、青磁が有名な地域ではハクション大魔王の壷を水色にしたようなマスコットを見掛けたことがある。
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販売している風ではないのに、何故か日本の鉄道模型が未開封で飾られていた。
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駅前広場に無意味なオブジェを置くセンスは日本同様。
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釜山市内

銀色のタクシーは新型の現代ソナタ。昔はダサダサだった韓国車も随分カッコ良くなったものだ。
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韓国っぽい顔つきのオブジェ。
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昼飯はミョルチグクス

ミョルチグクスとは煮干スープの暖かい素麺。あっさりしていながらしっかりした出汁が旨い。
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カミサンが食ったのはピリ辛い冷素麺。
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この店はキムチと共にゆで卵が出てくる。韓国ではこのようにゆで卵が供されることがよくあるが例外無く旨い。
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釜山タワー

昼飯の後は釜山タワーに行く。麓のショッピングストリートからはエスカレーター(無料)を乗り継いで登ることができる。
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エスカレーターを登り丘の頂に辿り着くと、何だか良く分からない、中華センスなドラゴンが出現した。
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釜山タワーと李舜臣像。豊臣秀吉の朝鮮出兵から国を守ったということで各地に像が建てられたり軍艦の船名になったりする、この国的には英雄。
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この日は黄砂の影響もありガスっていたのでタワーには登らなかった。左手に見えるのはロッテデパート。
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釜山タワーには模型船の博物館があった。入り口には模型の製作者と思われる親父達がいて入場料1000ウォンを払う。
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貿易港釜山らしくコンテナ船があったり昔の帆船があったりしてそこそこ見応えはあるが、何故か壁には船と無関係の魚のパネルがあったりして如何にも素人の展示館という雰囲気がムンムンしている。

タイタニックは、お約束通り船首の二人が腕を拡げている。
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2010年3月、北朝鮮の魚雷攻撃で撃沈された哨戒艦”天安”。
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何とも言えない亀。角度もいいね。
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太宗台(テジョンデ)

釜山タワーに行った後はちょっと足を延ばし、遊覧船に乗りにテジョンデへ。しかし、行ってみると昔の松竹映画のオープニングのような高波で遊覧船は欠航。風も強くてカメラが塩害を受けそうなコンディションだったので結局何もせず市内に戻ることにした。
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海産物を食べさせる店が並んでいて惹かれるものがあったが、夜は刺身を食うことに決めていたのでここでは我慢。
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沖合にはヘリポートまで備えた要塞のように巨大なプラント船が停泊していた。
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釜山駅前の東横イン

潮風を浴びてベタベタになったこともあり市内に戻ってホテルにチェックインする。 泊まったのは東横イン。日本各地にあるB級ビジネスホテルの東横インは韓国にも進出しているのです。
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全て日本から持ってきたのでは?と思うほど室内は日本の東横インと同じ。
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日本の東横インだと窓を開けると隣のビルの壁だったりすることも多いが、ここは部屋から釜山駅と海を見渡すことができた。
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釜山中華街

ホテルの近くにはチャイナタウンがあり、丁度何かの祭りをやっていた。
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界隈にはパイチュウの匂いが漂い、妙なテンションだった。
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チャイナタウンがある港町で背後に山が迫っていることもあって、釜山は神戸に似ているような気がする。
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チャガルチ市場で刺身を食べる

ぼちぼち腹が減ってきたのでチャガルチ市場に行く。地元の人が刺身を食べる時は余りチャガルチには行かないようだが、まあ、今回は敢えて観光客らしくここで食うことにする。
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今や立派なビルになったチャガルチ市場の内部。
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真ん中の太いミミズのような不気味なものはケブルという海の生き物。実際、生物としてはミミズに近い種類なのだが、食うとトリガイの味を濃くしたような感じで結構いける。
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さて、どの店で刺身を食おうか。
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同じような店が並んでいる中で決め手が無いので、店の前で少年がお母さんと宿題をやっているこの店に入ることにした。
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少年はポスターを描いていた。
”자연의 미래가 나의 미래! ”=「自然の未来が僕の未来」
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未来はキミに任せたぞ!

平目などの白身魚の盛り合わせとメウンタン(辛い海鮮スープ)、突き出し各種。 韓国では珍しく、この店は刺身は二人分を別に盛って出してくれる。
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刺身はニンニク、味噌などの各種薬味を入れて葉っぱに巻いて食べる。この写真はサンチュとエゴマの葉に巻いたもの。
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ビールで喉を潤したあとは焼酎に突入。韓国焼酎は日本で飲むとちょっとくどく感じるのだが韓国で飲むと旨く感じる。
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ホヤと活け蛸の刺身。
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更に海鼠腸(コノワタ)を追加注文してちびちび飲む。
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いつの間にか焼酎の杯を重ね、迂闊にもこの日は千鳥足になるまで飲んでしまった。
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韓国乗り鉄(2)「釜山~順天」に続く

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