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旅や乗り物、韓国生活についてソウル在住の大阪人が綴るブログ。

韓国乗り鉄・(3)釜山==>順天/ディーゼル機関車に牽かれる客車で3時間半の旅

 

急行ムグンファ号、三浪津駅にて

 

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釜山~三浪津

 

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合計5つの列車を乗り継ぐ予定の2日目、始めに乗るのは釜山5:50発、三浪津(サムランジン)には6:24に停車する急行ムグンファ号。 ムグンファは無窮花の韓国語読みで、韓国国花のムクゲ(槿)。

 

 

早朝の釜山駅。

前日の焼酎が少々残っていて若干頭が重いが二日酔いという程ではない。

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我々が乗るのは5:50発の1204列車、京釜線をひたすら北上して終点ソウルに向かう急行列車である。

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ホームに行くと列車は既に入線していた。 牽引するのは近代的だが余り味わいを感じないのっぺりしたデザインの電気機関車。

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客車に電力を供給するために、韓国の客車列車には例外なくディーゼル発電機を積んだ電源車が併結されている。 日本でいえばカニ21のような車両だが荷物は扱っていない様だった。

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日本では珍しくなったサボだが、韓国在来線の優等列車には健在。

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薄暗く殺風景な客車の室内。 発車前の室内は狂ったように暖房を全開に入れていてトロピカルな空間と化していた。

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列車は定刻の5:50に発車。 アジア有数の貿易港である釜山らしく、駅を出ると右手の海側に海上コンテナが並び、その先にはガントリークレーンが見える。

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分かり辛いが、白っぽいコンクリートの壁はKTXが地下の専用線から地上に出てくる部分。 朝焼けの中で並行する線路を見ていると、高校生の頃に寝台急行銀河で東京に行った際、東京到着前に品川辺りから外を見ていた時のことをふと思い出した。

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左手の山側は韓国らしいごちゃごちゃした町並みが続き、その向こうには大規模な高層アパートが見える。

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かに道楽 釜山店? 蟹の種類はズワイガニのようだ。

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亀浦(グポ)駅にて 2002年ワールドカップの時には韓国各地で見られた植木鉢。 駅名とも相まって何となく浦島太郎を連想してしまった。

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亀浦を過ぎると洛東江沿いを淡々と走る。

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6:24、定刻通り三浪津に到着。

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この三浪津という所、地図を見ると確かに3つの川が合流するポイントが近くにある。

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我々を降ろした列車は京釜線をソウルに向けて走り去っていった。

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近年建替えたようで味わいに欠ける無個性な作りの三浪津駅舎。

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人影まばらな早朝の駅前。「♪~この町のメインストリートわずか数百メートル~」 浜田省吾のMoneyという歌に出てきそうな閉塞感の漂う小さな町だった。

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早朝の駅前で一軒だけ営業していた店で朝飯にトックク(餅のスープ)を食べる。

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三浪津~順天

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ここで慶全(キョンジョン)線に乗り換え、次の乗り継ぎ地点である順天(スンチョン)に向かう。三浪津7:24発、順天10:53着、約3時間半の行程はこの日一番長い乗車時間だ。

 

ディーゼル機関車に牽引されたムグンファ号が入線してきた。

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三浪津を発車するとすぐ、名鉄枇杷島のようなトライアングル線に差し掛かる。向こうに見える高架はソウルから慶全線に接続、右手に伸びるのは釜山方面に向かう京釜線の本線だと思う。高架線はKTXの慶全線直接乗り入れに伴って近年新たに設けられた短絡線のようだ。

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KTXはソウル・釜山の専用軌道本線から京釜線を経て、慶全線の途中にある馬山(マサン)まで乗り入れている。 乗り入れ区間は基本的には従来からの軌道なので300km/hに達するような高速運転はできない。しかし、KTXのために交流電化したり地上設備や線路はかなり整備しているので、結果的に山形、秋田などのミニ新幹線に似た運用をしている。

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車窓からHiteビール(韓国でシェアNo.1)の工場が見えた。

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普通のサラリーマンのおじさんのようだがKTXの運転手。 "KTX"のエンブレムの入ったアタッシュケースを提げて颯爽と歩いていた。

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馬山を過ぎると線路の様子は一変し、車窓からの景色はローカル線らしくなってくる。 また、ここからは非電化区間になり、ローカル線気分が盛り上がる。

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車窓からの風景はこんな感じ。黄砂が無ければ快晴だっただろう。

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日本でも殆ど見かけなくなった木製の駅名看板。

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韓国ローカル線の客層は激しい。前方の席でオヤジが何やら大声で話していたり、ピコピコキュンキュンと音を出しながら携帯のゲームをやっている客がいたりして五月蝿いことこの上ない。また、我々の前の席のオバサンは昭和40年代風の派手なピンク色の帽子(余程気に入っているようで糸で何度も繕った跡もあり)を被っていた。服もピンクだったのでコーディネートしているつもりと思われる韓国のパー子さん。但しペーさんの姿は見えず。

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山菜なのか、何やら葉っぱをもったオバサンが乗ってきて前のシートに広げて何やら作業を始めた。暫くすると通り掛かった車掌が話し掛けているので注意されているのかと思ったが、「これは何の野菜ですか?どうやって食べるのですか?」などと聞いているようだった。地域に密着したローカル線らしく微笑ましい風景である。

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単線の割には行き交う列車が多く、途中駅で何度も交換する。すれ違う頻度が多い割に停車時間が短いのは定時運行がしっかりしていることと、交換駅の設定が適切なのだろう。

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この坪村(ピョンチョン)駅ですれ違ったのは"EXPLOSIVES"(爆発物)の表示がある20ftコンテナを積んだ貨物列車。

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軍事物資を運んでいるのか、最後尾に連結された黄色い車両には兵員が乗り込んでいた。

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鬼の洗濯岩のような侵食岩。

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途中停車駅にて。韓国の田舎らしい家屋。

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横川という駅があった。日本の鉄道ファンにはグッとくる駅名だ。「旅行は安全な鉄道で!」と駅名の下に書いている。

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殺風景な雰囲気が味わい深いムグンファ客車のトイレと洗面所。

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3時間半の乗車を経て順天に到着。ここでの乗り継ぎ時間は約30分。煙草を吸ったりしているとすぐ次の乗車時刻になったので街を歩く時間は無かった。

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順天駅前の広場には時代と共に駅が変わってきた様子を写真展示していた。

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(4)に続きます。

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