三岳山への登山で訪れた春川にて。共に名物のタッカルビとマッククス(そばの冷麺)を味わいました。
<前回編>
炭火焼きタッカルビ
下山後はタッカルビで一杯やります。訪れたのは샘토숯불닭갈비/セムトスップルタッカルビという店。市内の南春川駅近くにも系列店があります。
16時半頃に入店。帰る頃には7割方の席が埋まっていました。
新大久保などでは丸い鉄鍋で鶏肉とキャベツなどを炒め焼きにしてチーズを加えたりするのが一般的かと思いますが、ヤンニョムに漬けた鶏を炭火で焼くのが春川での元々の食べ方だった由。
基本のおかずと水キムチ。
う~ん、たまらん。
毎度、この一杯のために登山しています。
さて、注文したタッカルビはヤンニョム味と塩味、それにセセリ。右の赤いものは더덕/トドクという根菜で辞書によると「蔓人参」。やや漢方っぽい風味があります。
途中追加したタッカルビ。
ある程度こんがり焼いたものをハサミで切って食べます。
ジューシーな鶏に酒が進みます。また、特にヤンニョム味はチーズにもよく合います。
もっちりした食感のカムジャジョン(ジャガイモのチヂミ)も追加。
タッカルビを満喫し、江村駅から電鉄線に2駅乗って春川市内の宿に向かいます。
蕎麦冷麺「マッククス」
KONESTの説明から抜粋です。
韓国の東北部に位置する江原道(カンウォンド)地方の郷土料理として知られ、蕎麦冷麺とも呼ばれます。素朴で香ばしい蕎麦の風味、麺は日本の蕎麦に似ており歯切れがよく、のど越しも滑らかです。マッククス専門店や北部料理を提供する店で食べられるほか、江原道・春川(チュンチョン)名物の鶏料理タッカルビの店でも定番のサイドメニューです。
春川市内で一泊した翌日、朝兼昼でマッククスを食べてからソウルに帰ります。訪れたのは1973年創業の老舗、その名も「春川マッククス」。屋号は良く分からないのですがNAVERから”메바우”(山の岩?)で検索するとこの店が出てきます。
茹で豚肉が付く2万ウォンのセットを辛い混ぜ蕎麦で一つ、1万3千ウォンの시래기/シレギ(干した大根の葉)を2つ注文して3人でシェアします。
注文はテーブルの端末から。今気付いたのですが日本語も対応しています。
私が注文したのは蕎麦+干した大根の葉に醤油とエゴマの油をかけるもの。綺麗に巻かれた麵が素晴らしい。
深い風味のエゴマ油、醤油には青唐辛子が漬かっていますが辛さはありません。
上に乗った四角いものは蕎麦掻きのようなもの。丸い麺はチャジャン麺式に箸を両手に持って広げると綺麗にほぐれます。麺は蕎麦100%とのこと。
しょっぱさ控えめの醤油。出汁醤油的なコクがあります。
エゴマ、醤油、蕎麦が混ざり合った風味は他で味わったことのない独特なもの。これはハマります。
こちらはビビン=混ぜ蕎麦。
冷たい水キムチを適量かけて食べます。こちらも十分美味いのですが、辛いたれが蕎麦に勝ってしまっている感あり。
セットのスユク(茹で豚)100グラム。
そのままアミの塩辛で食べるのも良し、薬味で食べるのも良し、蕎麦の合間でアクセントになります。
会計を済ませ、入口の蕎麦茶でさっぱりします。ご馳走様でした。
これを書いているうちに独特の旨さがフラッシュバックしてしまい、明日、日帰りで再訪してきます(笑)。
春川市にて
南春川の繁華街に泊まった翌朝、市内を流れる孔之川から北漢江に沿ってマッククスの店まで3キロほどウォーキング。気持ちの良いコースでした。
北漢江に架かる春川大橋。
床がガラス張りの昭陽江スカイデッキ。マッククス屋の近くです。
入場料は2千ウォンと良心的。
쏘가리/ソガリ=高麗ケツギョという魚が水を噴いています。
何故か放射状に寝そべって記念撮影するアジュンマ軍団。
ITX青春号でソウルへ
以上が先月中旬、登山を兼ねて訪れた春川の記録です。帰路は何とかITXの指定席が取れ、快適な列車旅でソウルに戻りました。
前日登った三岳山。