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ソウル在住の日本人が旅行,飛行機,くるま,鉄道,韓国生活について書いております。

【韓国バイク事情】謎の125ccレトロバイク「EROE MOTO 125」と「BUCCANEER」

ソウルの街角で見掛けたレトロスタイルのバイク。タンクには見たことのない”EROE MOTO”のエンブレムが誇らしげに入っています。中々スタイリッシュなので調べてみました。


まだオドメーターは767キロの新車なのに埃多め、タンクには既に小傷が... もうちょっと大事にしてやってちょ...


レトロ系ながらフロントフォークは倒立、リアサスもリザーバータンク付き、ブレーキは前後ディスクと足回りは本格的。


キャブトンタイプのマフラーや楕円形のブレーキランプなど、ツボを押さえた作りです。


車名は勇ましくファントム。

EROE MOTO

ググってみたところすぐに公式サイトがヒットしました。

http://eroemoto.com/

サイトの言語は韓国語のみ、住所はソウル市中区の退渓路(五壮洞)という中小のバイクショップが集まる、昔の上野バイク屋街的なエリアにある普通のショップで、この店が企画して輸入販売しているようです。

車名(社名?)のEROEですが、ハングルで「엘로이」書いているので発音は「エロイ」、日本市場は視野に無いネーミングですな 。意味はラテン語で「英雄」だそうです。なるほど、英雄色を好むということか。


ジェネレーターカバーにEROE MOTOロゴが刻れたエンジン。

サイトでスズキGSベースと記載されているエンジンはインジェクションでユーロ5もクリアとのことで、中国か東南アジアの現行GS125系モデル(or パクリ)の車体をドレスアップしたっぽいですね。


私が知っている昔のスズキGS125。今見るとカッコいい...とは思わないものの、80年代らしい造形が味わい深い”小刀”。

スズキデジタルライブラリーより。


EROEに話を戻すと、同じGS125ベースでカフェレーサーやスクランブラーもあり、どちらも造り込みのレベルは高そう。ただ、オーナーのブログをいくつか見たところ「パワー不足」とのコメントが散見されました。まあ9.9psですからね。



カブ風電気バイクもサイトにありました。

BUCCANEER 125

こちらは2年ほど前に見掛けた別ブランドの125。タンクとシート色のコーディネートが渋いので写真に収めた一台で、BUCCANEERのエンブレムがタンクに入っていました。

中国浙江省のLongjia(龍嘉?)という、OEM・ODMも手広く手掛けるメーカーのバイクで、韓国SNSでは「まあまあ作りが良い割に日本車より安い」「韓国ではそこそこ売れた」「遅い」といったコメントもありました。

余談... バッカニアと言えば

Buccanee/バッカニアと言えば飛行機ファンにはイギリスの爆撃機、ブラックバーン・バッカニアですね。イギリス空軍博物館にて撮影。

写真では野暮ったい印象を持っていましたが、目の前にすると隆々とした無骨な造形が独特の凄みを感じさせる機体でありました。

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