勿体を付けたタイトルにしましたが、ミョルゴグクスは期待通りでした。
고씨네 천지구수 / ゴッシネ チョンチグクス
ミョルチグクス(멸치국수)という、煮干しベースのあっさり出汁の温素麺に豚肉を煮たものを入れたものが멸고국수(ミョルゴグクス)。멸치(ミョルチ)はカタクチイワシ、고기(コギ)は肉、멸+고=멸고(ミョルゴ)という訳です。
ミョルチグクスは私もソウルで2週間に1回は食べる大衆的な麺ですが、ミョルゴグクスなるものはここで初めて食べました。
小さい店なので、営業時間などは都度調べて行かれることをお勧めします。
ミョルゴグクスは7000ウォン、ミョルチグクスは6000ウォン。単純に煮豚の有無だけでなくスープ自体も違うようです。
見た目の通りの味。即ち、すっきりした優しい味の中に煮豚の旨味。
ラーメンのチャーシューに相当する煮豚は中々のボリューム。
もう少し熱ければ申し分無いものの、完成度の高い一杯でした。
韓国はキムチチゲに代表されるスープ物は「これでもかっ!」とブクブク沸騰させて出す一方、意外とこういった麺類の熱々さには(日本人の感覚からは)無頓着です。
チェジュ島と言えば黒豚。豚が手招きしています。
뽈살집 / ポルサルチプ
豚肉の特殊部位を出す店として有名なのだそうで、18時頃には行列ができていました。
左奥の厨房で手際良く肉を切り分けています。
韓国らしからぬ美しい盛付け。
一通り食べた後は、気に入った部位を単品で追加注文できます。
韓国なので副菜は全て価格に含まれています。
希少部位ですがゲテモノ的な味ではなく、どれも旨味があって美味でした。
済州島の焼酎が合います。
左は豚の皮を煮たコラーゲンたっぷりの部位。これは焼いて食べます。右はミンチをハンバーグのように焼いた덕갈비=トッカルビ。サービスなのかコースに含まれるのかは不明。これまた美味でした。
豚肉が入ったキムチチゲ。
次回も訪れたい店です。
黒豚専門店・화고 / ファゴ
ここも有名店のようで、18時頃でも行列が出来ていました。
予約不可。並ぶ際はレジ横のリストに名前を書きます。
一般的なロースターのテーブル席と、奥には日本の鉄板焼きを参考にしたようなカウンター席があります。
熟成黒豚600gが54,000ウォン。2~3人分なので、観光客メインの店としてはリーズナブルと感じました。
ある程度表面を焼いた分厚い肉が目の前の鉄板にドンと投入されます。
一緒に食べる野菜や薬味など。
ケジャン(개장・ワタリガニを漬けたもの)を肴にチビチビやりながら肉が焼き上がるのを待ちます。
鉄板焼きのように目の前で焼いて切ってくれるのですが、我々の好みより大きめだったので、途中からは小ぶり目に切ってもらいました。手前に見えるのは済州島式の魚醤ベースのタレ。サムギョプサルはこれで食べるのが私の好みです。
ヒレはワサビと塩で。
まずまず旨かったですが一回行けば充分かな。ちょっと大味に感じたというのが家内と私の感想です。臭みの全く無い肉の味は満足できるものでした。
アワビ粥・오가네 전복설렁탕 / オガネ チョンボク ソロンタン
西帰浦市郊外にあるアワビ料理メインの食堂。コンビニ併設で駐車場完備。
ソロンタンとアワビの定食もありますが、午前中に訪れたこともあり我々はアワビ粥を注文。ソロンタンだけなら8,000ウォンとリーズナブルですが、ここはやはりアワビでしょう。
キムチも味噌も美味でした。
そしてアワビ粥。
アワビは一緒に煮込まれている訳ではなく、さっと炒めたものがトッピングされています。粥は米粒が感じられる程度でアワビのワタと炊かれています。
旨かったですよ。お勧めです。我々はレンタカーだったのでサクッと行けました。西帰浦市街からは路線バスでも行けるのか?よく分かりません。
海産物・우정회센타 / ウジョン フェセンター
直訳すると「友情サシミセンター」でしょうか。西帰浦市の商店街にあります。我々は帰る前日に訪れ、「反省会」と称して痛飲しました。
発泡スチロールの皿でお分かりの通り庶民的な店で、テイクアウトも可能です。
手長エビの醤油漬けなど。
この醤油漬けが名物なのか、食べ方の説明。
甘鯛の一夜干しが特に美味でした。
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ごちゃごちゃ書きましたが、家内がNAVERで色々調べてくれたお陰でハズレは無く、済州島ならではの味を堪能できたと思います。