ソウル地下鉄2・6号線、合井(합정/ハプチョン)に日本式ラーメンの人気店があると聞いたので行ってきました。
「俺のラーメン」合井本店
周辺はヴィラ(低層の集合住宅)の多いエリア。洒落たカフェなどもありました。
場所は合井駅と上水駅(상수/サンス)の中間辺り。ラーメン店の激戦区と言われている地域で、上水には私もちょくちょく訪れる豚骨の有名店「博多文庫」があります。
”오레노 라멘/オレノ ラーメン”はソウルに6店舗ありこの合井が本店。日本の「俺のフレンチ」などとは無関係っぽいです。
メニューなど
1~4番の番号がお勧め順なのかは不明ですが、1番の鶏白湯ラーメンが”Best!”とあります。
- 鶏白湯ラーメン
- 辛白湯ラーメン
- 鶏醤油ラーメン
- 鶏塩ラーメン
今回は看板メニューの鶏白湯を食べてみます。
券売機(韓国語のみ)で食券を購入。
誇らし気に貼られているミシュラン・ビブグルマンのステッカー。
ラーメンは4種類共に10,000ウォン、じりじりと物価が上がっていることを実感。チャーシュー追加は2,000ウォン、味玉は1,000ウォン。味玉はデフォルトでも1個乗っています。
店内
J-POPが流れる店内。入店時には宇多田ヒカルの”First Love”が流れていて、おじさんはグッときたぜ。
箸は韓国でよくある黒プラや鉄箸ではなく木の割箸。
テーブル上は水のグラス以外では大根の甘酢漬けのみ。胡椒などはありませんでした。
鶏白湯ラーメン
5分ほどで着丼。
すみません、「着丼」という言葉を使ってみたかったもので...
具は鶏チャーシュー、煮卵、葱、焦がし玉葱、キクラゲと追加トッピングの豚チャーシュー。
径が小さく深い丼。
細くてやや硬めの麺。トンコツ的に言えば「かためん」といったところでしょうか。スープに良く合う茹で加減でした。
鶏のや具材の旨味はしっかりしながらエグみは無く、重みはそれなりにあるバランスの良いスープ。丁寧な仕事振りが察せられます。また、韓国の日本式ラーメンは塩の辛味不足でボケた味が多いが多いのですが満足できる加減でした。
鶏チャーシューと豚チャーシュー。
自己主張し過ぎず脇役に徹する味玉。
低加水麺だからでしょう、大盛の設定は無く、量を食べたければ替え玉(このクオリティーの麺で無料というのが嬉しい)を頼みます。替え玉には鶏チャーシューも乗っていました。
もうちょっと熱く...
良いことばかり書きましたが、もう少し「熱さ」にこだわって欲しいとも感じました。食べ進めるうちに鶏チャーシューと煮卵に熱を奪われ、後半はスープが少々ぬるく感じられたのがちょっと残念。トッピングを加熱するわけにはいきませんが、載せ方やスープの量、丼の形などで改善できる気がします。
今回は看板メニューの白湯を食べてみましたが私はどちらかというと醤油系が好み、次回は鶏醤油を注文し、チャーシューと味玉は別皿で食べてみようかと思います。この丁寧な仕事振りなので期待です。
余談
店名は日本語由来の「오레노 라멘≒オレノ ラーメン」なのに店の看板に平仮名・片仮名が無いのは元々「おれのらめん」となっていたのを黒テープを貼って隠したための模様。”おばさん”と”おばあさん”を間違えると場合によっては洒落にならない日本語は面白くも難しい言語です。
欧米の大都市、例えばNYでまともな日本式ラーメンを食べると20~30ドルは当たり前と聞きます。他方ソウルではこのクオリティーで10ドル前後かそれ以下と日本とほぼ同じ価格帯(チップも不要)。色々不便もありますが海外都市としては恵まれていると感じます。