京東市場に続いては、隣接する「ソウル薬令市場(약령시장/ヤンニョンシ)」という漢方薬(韓方薬?)の店が集まるエリアにも行ってみます。
ソウル薬令市
韓国で流通する伝統薬の70%はここで取引されるのだそう。一帯に漂う匂いを嗅ぎながら歩くだけで健康になりそうです。
ハングルの”약”は”薬”、”의”は”医”。これらの文字が入った看板が並びます。
ロシア産の「カバノアナタケ」なるキノコ。普通の辞書だと出てこなかったぜ。
グロ注意な蚕の幼虫。
薬令市韓医薬博物館
トイレを借りがてら入ってみたら、観覧料が僅か1,000ウォンだったので展示も見てみます。
1,000ウォンなので期待せずに入ったのですが、予想外に展示が面白くて40分以上見て回りました。
要所要所には日本語の説明もあります。
麝香(じゃこう)鹿のキ〇タマとか...
めっちゃ小さい蛇。
ヘジャンククをアテにマッコリで一杯やる
京東市場を清涼里方向に出た辺りで「제주 미향 해장/チェジュ ミヒャン ヘジャン」という良さげな店があったので入ってみます。店名の漢字は恐らく「済州 美香 解醒」。「ヘジャン」とは元々酔い覚ましのことで二日酔いの時に食べるスープ物ですが、食事としても普通に食べます。
開店して日が浅いようで真新しい店内。
済州島限定バージョンのライアン。
席に着くと供されるのは絶妙な凍り加減の水キムチとしっかり漬かった白菜キムチ。
ヘジャンクク各種や肉系のつまみ、ヤリイカのムルフェ(ピリ辛水刺身)もあります。
先ずはスユク(茹で肉)の小サイズとビールで飲み始めます。
ソルロンタンのようなスープに入った薄切りの牛肉。胡椒や粗塩を軽く掛けながら食べると酒が進みます。
ビールに続き甕入りのマッコリを注文。中サイズ6,000ウォンでも2人で充分な量でした。
すっきりした酸味、甘さ、冷たさの加減、申し分ありません。
そしてヘジャンククを注文。いくつか種類がある中で「우거지/ウゴジ」という干した白菜が入ったものにしました。
薄切りの牛肉や春雨。
そしてウゴジ。乾燥させることで凝縮される旨味とコシのある食感がたまりません。
ある程度食べたところでラー油を入れて味変。スープは元々から辛いものも選べます。
乳酸菌たっぷりのマッコリを飲みながらビタミン・ミネラル豊富なウゴジも堪能した健康的な(?)ひと時でありました。