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【ソウル】アンモニア発酵したエイの珍味「ホンオフェ」を専門店で味わう

世界で2番目に臭い食べ物と言われる発酵エイの珍味ホンオフェ。独特の旨味と臭みがフラッシュバックして 恋しくなって食べに行ってきました。

ホンオフェとは

ガンギエイというエイを発酵させたもので全羅南道の木浦地域(朝鮮半島西南端)名物とされています。ホンオ(홍어)の漢字は”洪魚”。日本ではあまり積極的に食べないエイですが韓国の魚市場ではよく見掛けます。


店内の説明書き曰く、「エイは海中で浸透圧を調節するために人の100倍の尿素を体内に持っており、熟成させると尿素が分解されてアンモニアに変化する」のだそう。コラーゲンが肌に良い云々など、色々と効能も書いています。

ホンオ専門店「남도/ナムド」

今回訪れたのはソウル市冠岳区にある「ナムド」という店。地下鉄2号線の新大方(シンデバン)駅から徒歩10分程の場所にあります。


カラオケ屋などが並ぶ界隈。



エイは대청도/大青島産。どの辺なのかググってみたら朝鮮半島西、北朝鮮との境界線すれすれに位置する島のようです。


居酒屋風の渋い店内。演歌が流れて良い感じです。


注文したのは「홍어삼합/洪魚三合」中サイズ。6万ウォン也。

メニューには焼き鮑やマナガツオ刺身、太刀魚などもあります。


基本の突き出しとタレ類。


黄色いのはサツマイモ。これも味噌などを付けながら生でポリポリ食べます。


先ずは乾杯!

ホンオフェにはマッコリが合うとされています。


10分程待ってホンオフェが登場。

世界一臭いとされるスウェーデンのシュールストレミング(ニシンの塩漬け缶詰)が室内での開封は危険とされているのに対し、ホンオフェは口に入れさえしなければそれ程エグい臭気はありません。



先ずは一口そのままで口入れると「お、ここのはマイルドだな」と思いきや、やはり嚙むとアンモニアの刺激が鼻にツーンと抜けます。このアンモニア臭に一昔前の真夏の男子便所がフラッシュバック。しかし同時に、鯛の昆布締めにも似た深い旨味が広がったりもして、この「ツラいけどウマい」「俺は何を食ってるんだ?」がホンオフェの面白さであります。


「홍어삼합/洪魚三合」とはホンオ+ポッサム(茹で豚肉)+キムチの組み合わせ。キムチは酸っぱくなるほど発酵が進んだ古漬けが定番。


豚肉の脂身、キムチの酸味がホンオの臭気を和らげてくれる(気がします)。まあとにかく複雑な味わいであります。


添えられていたエイの生肝はゴマ油に良く合います。


セットで供されたチゲと銀杏。


そんなこんなでマッコリ3本飲んでました。


飲み始めたのは16時半頃、18時過ぎに店を出ると綺麗な夕暮れ。ソウルも極寒の冬が漸く終わり少しずつ日が長くなってきました。

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