エアショーを目的に訪れた泗川(サチョン)は、結果的に田舎グルメを楽しむ旅になってそれまた楽しいものでした。先ずは泗川で朝メシを食べたシジミスープの店から。
シジミスープ定食/앞들식당
「앞들식당/アプドゥルシクタン(食堂)」。泗川では有名店のようで午後通り掛かった際は行列ができていました。5年前に来た際に地元のタクシー運転手さんに教えてもらった店でもあります。
朝6時からの営業で7時過ぎに入店。この後暫くすると満席になりました。
辞書によると”재첩(ジェチョプ)”は「オキシジミ」。1万ウォンのシジミ汁定食を注文します。
韮がたっぷり入ったシジミスープ。これに鯖の揚げ焼きと卵焼き、キムチ、ナムルが付きます。
シジミがたっぷり入って超濃いスープ、これは二日酔いに効果絶大でしょう。我々は前日結構飲んだもののこの朝は妙にすっきり。シジミ汁の旨味を純粋に堪能。この店はお勧めです。
ホテルと言うかモーテルと言うか... 泗川の宿
韓国の地方都市でビジホ的な宿に泊まると外観はラブホっぽいところばかり。今回の宿も入口にビラビラカーテンがあってそんな感じでした。F1韓国GPの際に関係者から「俺たちはSex Hotelに泊まらされた」とブーイングの声が上がったのも理解できます。
隣のモーテルには”HAVE A LOVELY TIME”などと書かれていたりします。
そして向かいは”SIX NINE”って、おいおい...
妙に小綺麗な喫煙コーナー。
肝心の部屋ですが悪くありません。むしろ、これで1泊5万ウォンちょいというのはお得感があります。ツインルームもあって家族連れの客もいました。
周辺の夜はこんな雰囲気ですが...
益山(イクサン)へ
日曜日は午前中だけエアショーを見て午後は全羅道の益山市へ移動し一泊します。200km弱のドライブでした。
今年は紅葉が早いですね。
馬耳山
何だか変わった形の山が見えたのでS/Aに入ってみます。
全羅道の道立公園にも指定されている「馬耳山(마이산/マイサン)」という景勝地でした。なるほど馬の耳に見えます。
訪れた際は逆光だったのが残念ですがコンディションが良ければ中々の眺めです。
益山の古民家でドジョウ汁を食べる
益山市内の西洞市場。
奥まったところに田舎料理屋っぽい店があったので入ってみます。
実に渋い店内。震度3程度で崩壊しそうな建物はスリルもありますが掃除や手入れは行き届いています。
鱒(松魚/송어/ソンオ)が看板メニューの模様。我々は前日も魚貝をがっつり食べた後だったのでこの日は軽めに済まします。
トトリムク(どんぐりをプルプルに固めたもの)で乾杯。
酒はプレミアムマッコリ的な(?)トンドン酒。


韓国でも屈指の食の地域、全羅道だけあっておかず類も美味でした。
私の好物、チュオタン(ドジョウのスープ)。
色々なスタイルがあるのですがドジョウはミキサーに掛けているのが一般的。それに大根の葉を乾燥させたものが入っていて滋味溢れる味。
ドジョウ汁が美味いので納豆菌発酵させた大豆のスープ、チョングッジャン(清麹醤)も注文。実に臭くて旨く、トンドン酒が進みます。
ふらっと入った店でしたが当たりでした。次は鱒を食べに来ます。
綺麗な夕暮れの下、謎のゆるキャラに見守られながらホテルへ。
益山→仁川→ソウルに帰還
翌朝月曜日は益山を早朝5:30に出発、義妹を仁川に送ってソウルへ帰ります。200km強の行程でした。
爆睡するカミサンと義妹を乗せ、私は孤独な暁のドライバー。
AM8時過ぎに仁川に到着し、義妹宅近所にある韓式スープ系の店で朝食。
横綱ラーメンのようにネギ入れ放題が嬉しいソルロンタン。




この後はソウルに戻り午前中にレンタカーを返し午後は仕事。流石に疲れましたが、月曜日午後半休のみでエアショー+地方の渋いグルメを3泊4日の旅で満喫した週末でした。