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【ソウル・永登浦】1967年創業の老舗冷麺屋「咸興冷麺/ハムフンネンミョン」

韓国冷麺は平壌(ピョンヤン)と咸興(ハムフン)、2つのスタイルに分けられ、特にポピュラーな咸興冷麺(함흥넹면/ハムフンネンミョン)は店の屋号としても韓国のあちこちにあります。

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今回はその「咸興冷麺」の一つ、ソウル西部の永登浦(영등포/ヨンドゥンポ)にある店。行きつけと言うほどではないものの拙宅から市バスで10分ほど、本格的な冷麺が食べたいときに行く専門店です。 

KORAILと地下鉄1号線・永登浦駅から7~8分ほどのガヤガヤした界隈にあります。


駐車場完備...ではなく路駐です。

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主なメニューは、オーソドックスな冷たいスープの水冷麺、辛い具を混ぜる冷麺、蒸し餃子。冬場限定で餅餃子スープなどもあります(後述)。

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水冷麺

看板メニューのムルネンミョン。
ムル(물)は水、ネン(냉/冷)ミョン(면/麺)ということで、直訳すると「水冷麺」。

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「*元祖 咸興冷麺」と題して語ってます。

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ポイントを訳すと...

  • この地で冷麺一筋50年。
  • 創業者は咸鏡道(北朝鮮北東部)の出身。
  • 麺は100%サツマイモの澱粉を使用。
  • ビビン冷麺にのせる具には新鮮なエイを使用。
  • 勤続32年の料理長をはじめとするベテラン調理師が伝統の味を守っている。
  • スープは牛骨とニンニク、各種野菜や薬味を24時間煮込んだもの。


確かに一口目からさっぱりしながらコクを感じるスープ、適度なコシの麺、これで韓国サイズの焼酎を一本飲めます。酢や芥子で味変させるのもGood。

冷麺専門店ならほぼ確実に出される熱いスープ。冷麺で口や体が冷えたらこれを飲んで温まります。

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このスープに店の個性が出ます。尚、焼肉店などで〆に冷麺を注文してもこのスープは出てこないことが殆どです。

フェネンミョン

魚のエイや薬味を混ぜて辛くしたものを麺に載せ、混ぜて食べるビビムネンミョン。細切りの胡瓜と梨がのっています。

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ハングルと漢字で書くと「냉면/冷麺」。「膾」は諺の「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」の「なます」で、韓国語では刺身に近い意味で使われます。因みに「ユッケ」も漢字語で「육(ユク)회(フェ)」が連音化した言葉です。


辛いものが多い韓国料理の中でもこれはかなりの辛さ。冷たさと甘めの味付けに油断してガツガツ食べ、熱いスープを飲んだ瞬間に口の中はカプサイシンで炎上します。

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蒸し餃子

これも大体の冷麺屋にあります。半月型ではないのが韓国式。韓国語ではマンドゥ(만두/饅頭 )。漢字は日本語のマンジュウと同じで、中国語起源と思います。

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オススメはキムチ餃子。挽き肉、豆腐とキムチが入っています。

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奥が深い冷麺の世界

冒頭に書いた通り平壌式と咸興式が韓国冷麺の2大流派。麺だけでもサツマイモ、蕎麦、ジャガイモ、トウモロコシやこれらのブレンドなどあり、スープや具材も多様です。


平壌式の蕎麦粉メインの冷麺。ソウル・麻浦区「乙密台」にて。

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行きつけの焼肉屋にて、〆の冷麺。

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呑兵衛各位にも

写真が無くてすみません。餃子以外にも冷麺に載っている茹で肉も単品のつまみ(수육/スユク)として注文できます。この店の場合2万ウォン。ちょっと高いですがドンと出てきます。つまみやキムチで一杯やって冷麺で〆るのも乙なものです。


あ、それから、コシの強い咸興式の麺は料理バサミでザクザク切って食べるのが前提です。念のため。