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【参鶏湯】暑い夏こそ熱々のサムゲタンを食べる|ソウルの老舗名店「土俗村/トソクチョン」

日本で土用の丑の日に鰻を食べるような感覚で、韓国では参鶏湯(삼계탕/サムゲタン)を食べます。その名店として先ず名前が挙がるのが土俗村(토속촌/トソクチョン)。ガイドブックでも必ず紹介される老舗で私も時々訪れます。

場所・店内の様子など

景福宮のすぐ近く、日本大使館も徒歩圏内にあります。


伝統家屋式の建物。人気店なので行列ができていることも多いですが回転は良く、それほど待たずに入れます。




夜の方が空いている印象があります。


写真左側は鶏を丸焼きにしているオーブン(後述)。


外から見ると大きく見えませんが奥は広い店内。


以下、コロナ禍前に撮ったものです。



サムゲタン(デフォルト)

エグさは抑えながら濃厚なバランスの良いスープ、煮込み過ぎていない鶏、流石は老舗の人気店。スープの塩気は控え目。塩胡椒を取り皿に入れ、身を軽く付けながら食べます。


ドンと壺に入ったキムチ。


ニンニクは味噌をつけてポリポリ食べます。


丸鶏の中にもち米と高麗人参詰められています。


人参以外に栗、銀杏、ナツメも入っています。


人参、もち米、カボチャの種、黒胡麻、胡桃、松の実、栗、ナツメ、銀杏、ニンニク、ヒマワリの種、その他3種の秘伝材料が入っていると書いてあります。


煮込み時間は3~4時間とのこと。それにしてもこのスープは病みつきになる旨さ。ひな鳥一羽を丸々贅沢に使っているので旨くない筈がありません。価格は18,000ウォン。金額相応の価値はありますが高くなったものです。2000年代前半は1万ウォンちょっとでした。

烏骨鶏(ウコッケイ)サムゲタン

烏骨鶏を使った黒いサムゲタン。


価格は24,000ウォン。私はこれが好きで最近はもっぱらこちらを食べていたのですが、ここまで値上がりすると躊躇しますね。


ぎょっとする見た目ですが変なクセは無く、デフォルトよりもむしろあっさりした味わい。スッキリしながら滋味を感じるスープが実に旨い。


骨まで黒いのが不思議です。

電気丸焼き鶏

전기구이 통닭/ジョンギグイ トンタク=電気焼き丸鶏。まるで電線で感電した鳥のような恐ろしい名前。店先で焼いているのが前から気になっていたので食べてみました。17,000ウォン也。


韓国で電気焼きチキンはポピュラーな存在ですが、ここのは独特の薬味も効いており非常に美味で独特。ビールにも焼酎にも合います。


豪快にハサミで切って食します。

高麗人参酒

テーブルに着くとお猪口1杯がサービスで供されます。日本人だと口に合わない人が多いですが慣れると独特の爽快感があって私は好きです。


単品で追加注文すると更にガッツリ濃いのが出てきます。
説明が難しいのですが昔の仁丹にも似た香りと苦みと言いましょうか。実際の効果は不明ですが、何だか滋養強壮効果がありそうな味ではあります。


この人参酒は土産や贈答用として売ってます。

夏のスタミナ食

暑い夏、汗をかきながら熱いスープ物を食べると独特の爽快感があります。

韓国の暦にも「土用の丑の日」的な伏日(복날/ポンナル)というのがあり、昔は犬肉を食べていた由。また、鰻もスタミナ食とされていて、目の前で炭火で焼きながら食べると乙なものです。

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