早いものでIS250を購入してほぼ1年が経ち、昨日は1年点検のためディーラーに行ってきました。点検はもう少し先でも良かったのですが、丁度今週末はディーラーにLFAと2000GTを展示しているという案内があったので昨日を選んだ次第です。
先ずはLEXUS LFAと対面
もっとベタベタに低いと思っていましたが車高は意外と普通。但し、やはり迫力は只者ではありません。
ぱっと見た印象はちょっとセリカに似ています。
Photo: TOYOTA
高性能車で大変なのは冷却。LFAは各種エアーインテイクを上手くデザインに溶け込ませていると実写を見て感じました。
ボンネット先端に設けられた隙間デザイン上のアクセントになっており、正面の印象が平板になるのを抑えています。
レクサスのエンブレムはちょっと目立ち過ぎな気もします。
4.8L V10エンジンは560馬力。最高速は325km/h。但し国内仕様は180km/hでリミッターが作動します。こんな少量生産の特殊な車にまでリミッターを付けなくても良いのではと思わなくもありませんが、調子に乗って無茶をするオーナーもいそうなので大メーカーであるトヨタの製品としては止むを得ないのでしょう。
特徴的なリアビュー。
ラジエターはこの奥にマウントされています。
ナンバープレートにはカバーが付けられていますがこの車は既に登録されており、「愛知」と刻印が入ったナンバー封印が確認でました。
ブレーキディスクはカーボンセラミック製。
タイヤサイズは、フロント:265/35ZR20、リア:305/30ZR20。
そして、TOYOTA 2000GT
1967年式ですが素晴らしいコンディションでした。
それにしても美しいプロポーション。
美しいフェンダーの峰と、オムスビ形の特徴的なリトラクタブルライト。
タイヤは175/65R15という今となってはミニバンか営業車のようなサイズ。これでも当時としてはかなり大径で扁平サイズでした。
飛行機の操縦席のような曲面のフロントガラス。
懐かしい砲弾型フェンダーミラー。
リアフェンダーからハッチ後端につながるエッジの繊細なカーブなど、繊細な造形は当時の平均的な日本車の水準を遥かに超えています。ほぼ手作りの工程だから実現できたものなのかも知れません。
リアウインドー下の曲線はボディー後端の形を反復しているように見えます。
今の感覚では大きな車ではありません(5ナンバーサイズ)。しかし、ショールーム内ではLFAの存在感も霞んでしまうようなオーラを放っていました。
2000GTは当時としては非常に高価格で販売されたもののトヨタに全く利益をもたらさず、むしろ大赤字でした。LFAの価格は3,750万円だそうですが、この価格でも2000GTと同様、全然儲からないことでしょう。しかし、こういう夢のある車は例えば十数年に一回とか限定生産でも良いので今後も出し続けて欲しいものです。
ガチガチの規則に縛られていたり巨額のコストが掛かったりする今のF1に参戦するよりも、2000GTやLFAのようなモデルを赤字覚悟で作る方が自動車メーカーとしてはずっと健全じゃないか、と思った2000GTとの対面でした。