2010年4月30日~5月5日に開催されたアンサン(安山)エアショー訪れた際の記録です。我々は5月1日に訪れました。開催されたのは軍の基地ではなくカートコースのようなミニサーキットの中に数百メートルの滑走路がある公園かレジャー施設のような場所でした。
※2022年1月追記:
改めてグーグルマップを見てみたところ、その後この施設は再開発のため取り壊され、地図には滑走路が残っていますが写真ではアパートを建設中の模様です。
(C) Google
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地域のお祭りとして開催しているイベントで屋台が充実していたりプロのアクロバット機が強烈な飛行を披露してくれたりと、好天の下で一日楽しみました。ブラックイーグルスが飛ぶということで行ったものの結局リモートで編隊飛行を短時間披露したのみ、機動飛行が無かったのは少々残念でした。
9:30の会場に合わせて入場したら場内はガラガラ。
朝一から並んで場所取り合戦する日本の航空祭に慣れている私からすると、これだけガラガラだと「本当にエアショーやるの?」と戸惑ってしまいます。
「チケットはどこで買うんだろうね?」と言いながらカミサンと入場門から場内に入り歩いていると係員のオジサンがいたので聞いてみました。すると、「えっ、チケット無しで入ったんですか??」とのこと。
でも流石は韓国、オジサンはニコッと笑いながら指を鼻に当てて「しーっ」という仕草をして見逃してくれました。ラッキー、ってか、払うべきものはちゃんと払いますよ。
豪快に一匹使う豚の丸焼きを仕込み中。
取り敢えず屋台のカルビクッパとオジンオスンデ(イカの中に具を詰めたもの)で腹ごしらえします。これが「屋台にしては」という言葉が不要なほど美味。絶品でした。
係員のオジサンも手持ち無沙汰。
そうこうしていると軽飛行機が飛び始めました。先ずは気流などコンディションの確認飛行でしょうか。
スモークを曳いて本格的に飛び始めます。
農業機 AIR TRACTOR AT-502のデモ飛行。
農薬に模した水を散布するデモを見せてくれました。
スホーイ Su-26でのアクロバット飛行。乗っているのはロシアの女性パイロットで二児の母、スベトラーナ・キャパニナ(Svetlana Kapanina)さん。
まるで無重力の世界にいるかのように自由自在に空を飛び回ります。
韓国の高層アパートを背景に見るロシア機のアクロバット。
会場正面をナイフエッジパスするお母さん。
着陸後もスモークを凶暴に焚きながら地上で大暴れ。
すげーお母さん。
ビビッドな色の服とモジャモジャパーマ、韓国の典型的なおばさん。
日本から参加していた富士重工のFA-200エアロスバル。
パイロットは奥貫博さん、この飛行機の開発にも携わった元エンジニアの方とのこと。会場のアナウンスで「オクヌキ ヒロシ」と連呼していて、そこだけはちゃんと聞き取れました。
奥貫さんは結構なお歳なのですが、軽々と宙返りしたりと年齢を感じさせない元気なフライトを見せてくれました。
アナウンスによると、エンジニアである奥貫さんはこの機体の特性を活かした飛行をしているそうです。
また、飛行機の原理が分かり易い機動を心掛けているそうで、確かに位置エネルギー(高度)と運動エネルギー(速度)の関係が良く分かる構成でした。
ベテランらしく丁寧で安定感溢れるフライトでした。
続いてはピッツ。エンジンをブンブン吹かして小刻みに蛇行しながら地上を走り回るという珍しい機動(?)も見せてくれました。
続いてスホーイ Su-31の飛行。パイロットはHubie Tolsonというアメリカ人。何らかのアクロバットカテゴリーでチャンピオンになったこともある猛者とのこと。
完全に自由落下した後クルクル回って降下飛行に戻ったりエンジンをオフにしたり。
シャッタースピードが速過ぎてプロペラが止まって見えるのではなく、エンジンを完全に停めています。
ここで昼休み。色々と屋台を見て回ります。
五右衛門風呂のように巨大な鍋。
鳩の丸焼き。
結局私は無難にカルグクスにしました。
奥貫さんは何を召し上がったのでしょうね。
午後に続きます