カナダ空軍アクロバットチーム、スノーバーズを見るためにカナダ・サスカチュワン州の田舎町で開かれたエアショーを訪れた記録です。
サスカチュワン州へ
カナダ人でもスペルを間違えるというSaskatchewan/サスカチュワン。カナダ中西部に直線で線引きされた大平原に広がる広大な州で主な産業は農鉱業。カヌーなどのアクティビティ以外にこれといった華やぐ観光スポットは無く、私が学生時代にカナダ横断バックパック旅行をした際もひたすら直線のハイウェイを走るグレイハウンドバスの途中ポイントだった記憶しかありません。
飛行機とクルマをテーマにスタアラ世界一周チケットで北米、ヨーロッパ、ついでにトルコとインドを旅した2017年の夏、スノーバーズが飛ぶエアショーは私のスケジュールではベストだったのでトロントから片道3時間の国内線フライトで訪れた次第です。
Dundurn Airshow
海外エアショーのスケジュールをまとめてくれているMILAVIAには”10-11 Jun”と退役軍人会のフェイスブックリンクが貼られているのみで情報が乏しかったため、カナダ政府観光局、サスカチュワン州観光局、更にはカナダ空軍の広報にもメールで確認したところ、州観光局がチラシ的な案内を送ってくれました。I love Saskatchewan!!
Town of Dundurn
エアショーが開かれたのは州最大の都市(それでも人口は約25万人)サスカトゥーンから車で南に40分程のDundurn(ダンダーン)という町のはずれにある軍のキャンプ。
サスカトゥーン空港近くのホテルにチェックインし、部屋から外を見ると...
おー、スノーバーズが予行をやっているのが見えます。本当にこんな田舎町でエアショーをやるのか半信半疑でしたがこれで安心です。
町役場でチケット購入
エアショー公式サイトなどは無く、チケットはサスカトゥーン市内のガソリンスタンドかTown Officeで購入との情報だったので、下見を兼ねてレンタカーでダンダーンに行ってみます。
鳥のさえずりしか聞こえないダンダーンの町内。人口は650人程なので町というより村ですね。
元々は学校だったという町役場。
役場のおばさんからチケットを買い求めながら、私が日本人で、このエアショーのためにサスカチュワンまで来たと話したところとても驚かれ、記念にキーホルダーとピンバッチをプレゼントしてくれました。I love Dundurn!!
エアショー会場
ゲートオープンの10時に合わせて入場し、草地に車を停めて会場へ。ま、会場といってもこのキャンプには滑走路が無いので草地ですが。
懐メロっぽい歌を歌っていたお姉さんトリオ。
いいおじいちゃんだな~。
皆さん立派な椅子を持参している中で、私が日本から持って行ったミニ折り畳み椅子を広げたところ「それ、テディーベア用の椅子?」とウケました。なるほど、笑いのツボはそこにあるのか。
因みに、このエアショーで日本人観客は私だけだったようです。
会場には地元の旧車クラブの愛車が展示されていました。
初代フォード・サンダーバード。
グラスルーフが斬新なフォード・フェアレーン。
インパネの意匠が左右対称のシボレー・ベルエア。
60年代のフォードFシリーズ・ピックアップ。
コブラのエンジンが載っていた初代マスタング。
こちらはマスタング・マッハ1。
プリムス・バリアント。
SAE規格のライトが味わい深い450SL。
こんなのもありました。地元警察の装甲車。
地元ダンダーンの消防車。
オープニングフライト
11時になり、エアショーが始まります。先ずは退役軍人と現役隊員のパレード。
続いて国歌斉唱。アメリカもそうですが、一般市民も起立して敬意を表すのは見習いたいところです。
天候観測も兼ねてでしょうか、2機のホークがフライパス。
続いてC-130(カナダ空軍ではCC-130)が登場。
空挺部隊員が降下します。
カナダ国旗が青空に映えます。
誰一人ズッこけることなく着地を決めていたことに感心しました。
カナダ空軍パラシュートデモチーム、Sky Hawksが愛称です。
カナダ版習志野空挺団の皆さん。
敬礼する空挺部隊の背後をパスしてゆくCC-130。カッコいい演出です。
>続編に続きます。