新宮で一泊して鰹の刺身などを堪能し、翌日は大阪の実家に向かいます。
朝の新宮駅
前日深夜の大雨は上がり翌朝は青空。先ずは新宮駅へ。
朝食は駅のうどん屋にて。
前夜飲んだ後の胃を優しい味のうどんが癒してくれます。
新宮→紀伊田辺
この日朝一で乗るのは新宮6:58発→紀伊田辺9:23着の普通列車。
新宮を出発して数分、車窓に太平洋の水平線の景色がぱっと広がります。
いきなり目の前に広がるオーシャンブルーは、雨上がりの澄んだ青空というコンディションもあって息を飲む美しさでした。
本州最南端の駅、串本。
105系電車の室内。クーラーが少々効き過ぎでした。
和深駅。
特に変哲の無い小さな無人駅ですが、2005年の夏に車で紀伊半島一周した際、トイレを拝借がてら立ち寄ったことがありました。
その際の一枚。ホームから望んだ太平洋は記憶に残っています。
引き続き心地良いジョイント音を聞きながら海岸沿いを走ります。
南国らしくソテツが茂る見老津駅。
白浜駅にて。この年から運用開始した287系のくろしお。
白浜の次は朝来駅。難読駅名ですな。
9:23、紀伊田辺に到着。
次に乗る列車は10:05発なので駅周辺を少しブラブラします。
弁慶像。田辺市が弁慶生誕の地とありました。天童よしみさんも田辺市出身です。
紀伊田辺→御坊
10:05発の御坊行きが入線してきたので乗車します。
車両はここまでの105系から一気に進化し、真新しい225系。
夏休みらしいひとコマ。
この旅で随一の新しい車両でモニターも完備。大阪に近付いていることを感じます。
283系くろしお。改めて見返すと、紀勢本線の使用車種は中々バラエティーに富んでいました。
紀伊田辺から印南の辺りまでは引き続き海岸線沿いを走ります。
懐かしさを感じる名所案内の看板。
安珍・清姫伝説で知られる道成寺。
改めてWikipediaで読んでみたのですが、イケメン僧の安珍が一方的に夜這いを掛けられた挙句に、最後は鐘の中で焼き殺されるという結末は理不尽で酷くないか?
閑話休題。
10:49、御坊駅に到着。向こうに停車しているのは日本一路線長が短い路線として知られる(他説あり)紀州鉄道のレールバス。
御坊→箕島→和歌山
御坊での乗り継ぎは11分と短く、次の和歌山行きは11:00発。車両は117系。
何故そんなに「ちひろ」が憎いのか?
紀州鉄道のレールバスもこちらとほぼ同時に発車。草が生い茂る線路が味わい深い。
「ひろかわびーち」という振り仮名が可笑しい広川ビーチ駅。
醤油で有名な湯浅に数分停車。
381系くろしおが振り子走法で駆け抜けていきます。
有田川を越えると箕島。
おふくろの実家がある街なのでちょっと下車。
久々に訪れた箕島は、駅舎はリフォームされ駅前広場も綺麗になっていたものの駅周辺は閑散としていました。同市のエネオス製油所の閉鎖されるとのことで心配です。
それはともかく、ミカンだけでなく、箕島漁港で水揚げされる太刀魚の新鮮なものを捌いた刺身は絶品です。
30分ほど箕島で過ごし、次の列車に乗ります。来たのは223系電車。この旅ではここまで全て違う形式の車両に乗っていました。
入り組んだ海岸線を走って和歌山へ。
井出商店で和歌山ラーメンを食す
夏休みの日曜日、昼時ということもあってやはり並びましたが、撮影データによると20分程で入店していました。
さかなクンのサインもありました。
デフォルトの中華そばを注文。
テーブル真ん中のものは巻き寿司。鯖の早寿司もあるのが和歌山らしいところ。
写真は上手く撮れませんでしたが旨かったですよ。
ネットの書き込みでは「行列待ちする程ではない」「もっと旨い店は他にもある」といったネガコメもありますが、昔ながらの味といった風情が好ましい一杯でありました。
和歌山→大阪
井出商店から和歌山駅に戻り、13:40発の紀州路快速に乗車します。
不安定な空模様の2日間でしたが、最後は夏らしい入道雲が現れました。
紀伊中ノ島を過ぎると紀ノ川を渡ります。
そして列車はぐんぐん標高を上げ、桜の名所、山中渓に到着。この少し手前に県境があり、ここは既に大阪府。
先程食べたラーメンと弱冷車の心地良い空調もあって、この辺りで眠りに落ちました。少し寝るだけのつもりだったのが目を覚ますと堺市を過ぎたところ。まあ、うたた寝も乗り鉄の楽しみの一つ。旅の記録は以上です。
関空開港で大阪~和歌山方面は便利になりました。母の実家に行く際は天王寺からキハ58「急行きのくに」だった昔日とは違い、今は快速も大阪駅まで乗り入れています。そんなことも思い出しながら新大阪で御堂筋線に乗り換え、紀勢線の旅を終えました。