P sign

旅や乗り物、韓国生活についてソウル在住の大阪人が色々書いております。

【韓国乗り鉄】ナローゲージだった「水仁線」... 仁川から水原へのソウル近郊線を楽しむ

日本統治時代の1930年代に港町仁川(インチョン)から水原(スウォン)までナローゲージで敷かれた水仁線(수인선/スインソン)。’70~90年代にかけて一部区間が廃止されましたが2020年9月、今度は標準軌・複線の立派な都市間路線としてに全開通。先週末はその水仁線に乗ってきました。

 

f:id:Reppa:20210719200444j:plain

ナローゲージ時代の水仁線機動車。

 

今回の乗車ルートは以下の通り。

九老(구로/グロ)は仁川への京仁線(黄色マーカー↓)と釜山への京釜線(水色マーカー↓)の分岐点。東に進むと地下鉄1号線に乗り入れてソウルメトロと一体運用されています。今回は先ず西の仁川に行って昼飯。そして仁川から水仁線(ピンク色マーカー↓)に乗車し最後は水原から京釜線で北上。反時計回りでソウルに帰還というルート。

f:id:Reppa:20210719193524j:plain

 

 

1号線で仁川へ

総武中央線と同様、各停と快速(ソウルでは”急行”)が複々線を行き交う1号線。

f:id:Reppa:20210719202212j:plain

 

コロナ禍の週末ということもあってか終着仁川の一つ手前、東仁川(急行はここが終点)で大半の乗客は下車。

f:id:Reppa:20210719202216j:plain

 

終着駅の仁川にて。

f:id:Reppa:20210719202222j:plain

 

乗客は少ないものの港との貨物扱いは多い仁川駅。

f:id:Reppa:20210719202219j:plain

 

 

f:id:Reppa:20210719202226j:plain

 

「線路はここまで」感が味わい深い仁川駅。

f:id:Reppa:20210719202155j:plain

 

 

f:id:Reppa:20210719202204j:plain

 

駅前のSLオブジェに彫られた文字は「한국철도 탄생역/韓国鉄道 誕生駅」。この地上駅は地下化の計画があり、いずれ取り壊されるのかもしれません。

f:id:Reppa:20210719202208j:plain

 

紺色が京仁線(地上)、黄色が水仁線(地下)。そのうち地下で結ぶのでしょう。

f:id:Reppa:20210719212251j:plain

 

 

仁川中華街でチャジャンミョンを食す

ジャージャー麺が韓国でローカライズされた「자(짜)장면/チャジャンミョン」。発祥は仁川とされています。せっかく中華街まで来たので食っていきましょう。

f:id:Reppa:20210719205657j:plain

 

 

f:id:Reppa:20210719205702j:plain

 

韓国チャジャンミョン発祥の店とされている「共和春」。

f:id:Reppa:20210719205707j:plain

 

スタンダードのチャジャンミョンは6千ウォン、普通の中華屋と変わらない良心的な価格設定。肉多め(9千ウォン)を、日本訛りの韓国語で中国訛りのおばさんに注文。

f:id:Reppa:20210719205710j:plain

 

普段食べ慣れたものとは見た目からして違うような気がするのは気のせいか?

f:id:Reppa:20210719205714j:plain

 

食欲をそそる黄色い麺に黒いヤンニョムを掛けて...

f:id:Reppa:20210719205719j:plain

 

他店とは微妙に、しかし、確実に違う優しくでまろやかな味。これは旨い。

f:id:Reppa:20210719205725j:plain

食べにくければハサミでザクザク切りましょう。

 

うちの家内は仁川出身。何度か連れられてこの中華街に来ました。家内は別のお気に入り店があってこの「共和春」は初めてでしたが、正直ここの方が私は好き。かなりオススメです。仁川のチャジャンミョンや中華料理についてはいずれ項を改めて記します。

 

チャジャンミョンを堪能後、中華街から臨む仁川駅方向。

f:id:Reppa:20210719205653j:plain

 

 

水仁線に乗車

腹ごしらえを終え、仁川駅地下ホームに降ります。

f:id:Reppa:20210719212322j:plain

 

比較的近年導入された細身タイプの改札機を抜けてホームへ。

f:id:Reppa:20210719212254j:plain

 

没個性的な地下ホーム。

f:id:Reppa:20210719212302j:plain

 

一部編成の先頭に自転車スペースがあるのは他の首都圏車両と同じ。

f:id:Reppa:20210719212311j:plain

 

 

f:id:Reppa:20210719212307j:plain

 

仁川から4つ目の松島(송도/ソンド)を過ぎると地上に出ます。

f:id:Reppa:20210719212315j:plain

 

 

虎口浦駅を過ぎたところで右手に古い鉄橋が見えました。元々、気が向いたところで途中下車するつもりだったので次の工業団地駅(南洞インダスパーク)で降りてみます。

f:id:Reppa:20210719212319j:plain

 

 

廃鉄橋へ

駅前の殺風景な工具団地の前を通り、鉄橋が見えた方向に歩きます。

f:id:Reppa:20210719213754j:plain

 

安直なデザインの橋を進みます。

f:id:Reppa:20210719213758j:plain

 

廃止されてから少なくとも四半世紀は経っていると思いますが、意外に保存状態の良い旧鉄橋が見えます。

f:id:Reppa:20210719213803j:plain

 

いいですねぇ、この寂寥感。俳句の才能があれば一句読みたい。

f:id:Reppa:20210719213811j:plain

 

反対側には新線が走っています。

f:id:Reppa:20210719213808j:plain

 

 

f:id:Reppa:20210719213816j:plain

 

橋を渡った側の公園には案内板、その先は鉄橋に面した展望デッキがあるものの...

f:id:Reppa:20210719213819j:plain

 

あまり大切にされていない模様。生い茂った草木で橋は全く見えません。

f:id:Reppa:20210719213749j:plain

 

 

魚市場横の旧鉄橋へ

再び水仁線に乗車し、次は蘇萊浦口(소래포구/ソレポグ)駅で下車します。河口に位置する魚市場もあって中々楽しめる場所です。 

 

ナローゲージ時代のSL。

f:id:Reppa:20210719215002j:plain

 

戦前なので日本製です。案内板の「仁川の工廠で"組み立て"され...」は役所的に色々と考えた説明なのでしょう。とにかく、貴重な産業遺産はしっかり保存して下さい。

f:id:Reppa:20210719215007j:plain

 

 

f:id:Reppa:20210719215012j:plain

 

魚市場は盛況でした。

f:id:Reppa:20210719214958j:plain

 

 

f:id:Reppa:20210719215023j:plain

 

 

f:id:Reppa:20210719215016j:plain

 

新線の向こうに保存された旧鉄橋が見えます。

f:id:Reppa:20210719215020j:plain

 

市場の横を抜けて旧鉄橋に向かいます。

f:id:Reppa:20210719220901j:plain



f:id:Reppa:20210719215027j:plain

 

先程の工業団地近くのものとは違い、この鉄橋は観光資源として活用されています。

f:id:Reppa:20210719221118j:plain

 

もうすぐ梅雨明けかな。

f:id:Reppa:20210719215037j:plain

 

 

f:id:Reppa:20210719215041j:plain

 

 

水原を経てソウルへ

次の月串(월곶/ウォルゴッ)で再び乗車。青々した田園風景の中を水原に向かいます。そこそこの乗車率の中、ロングシートに座ったままの証拠写真で失礼。

f:id:Reppa:20210719221459j:plain

 

水原手前でKTXの高架をくぐると地下に入ります。

f:id:Reppa:20210719221504j:plain

 

 

水原で京釜線(1号線)に乗り換え。

f:id:Reppa:20210719221450j:plain

 

ここからは急行で約35分。丁度17時の帰還でした。

f:id:Reppa:20210719221455j:plain

 

 

それほど期待していなかったのですが...

充実した一日乗り鉄でした。仁川中華街や河口の魚市場、また、車窓風景はベッドタウンの高層マンションが立ち並ぶ地域を抜けたと思うと長閑な田園風景に入ったりと変化があり、かなり楽しみました。『수인선』(水仁線)をキーワードにYouTubeを検索すると昔のナローゲージ時代の味わい深い映像が出てきます。