賭けごとには興味が無く、学生時代に何度かパチンコをやったことがある程度だった私ですが、こちらの韓国語会話クラスで一緒だった日本人のKさんとYさんがたまたま競馬ファンで意気投合。私も一度見てみたいので家内も一緒に連れて行ってもらいました。
尚、お二方共に「ギャンブラー」的なギラギラした雰囲気は全く無い上品な方。純粋に馬が好き、ついでにちょっとお金を賭けてスリルも味わいたいという模範的(?)な競馬ファンです。
ソウル競馬場
"Let's Run Park"というのがソウル競馬場の愛称。競馬開催日は入場料2千ウォン、レースのない平日は入場無料の公園です。
ソウル市ではなく南に隣接する京義道・果川(과천=クァチョン)市にあります。ソウル市庁駅を起点にすると最寄駅の地下鉄4号線(水色)競馬公園駅まで乗り換え込みで30分程度です。
駅構内にも競馬ムードが漂います。
改札を出たところで競馬新聞を売っています。
駅を出るとすぐに入口。
アーケードを少し歩いて入場ゲートに向かいます。途中、地元の農産物などを売っていたりして我々は帰りにアスパラガスを購入。とても美味でした。
入場ゲート。
入場料は2,000ウォン。交通カード(T-money)も使えます。
競馬情報誌の売店は入場ゲート横にもあります。
我々が買ったのはその名も"スピード"という情報誌。総合予想紙なるものも付いています。価格は千ウォン。馬券を買うマークシート用のペンをサービスで付けてくれました。
素人には何が書いているのかサッパリ分かりませんが同行のKさんYさんが懇切丁寧に教えてくれました。
場内の様子など
競馬場ってこんなに大規模とは知りませんでした。同行のYさん曰く「府中と中山を基準にすると、その真ん中ぐらいの規模ですかね」とのこと。
桜の名所としても有名らしいです。
ピクニックを楽しむ人達。
滝もあります。
韓国らしい派手な色遣い。
ゴミ箱も馬の形。
旧館側のグランドスタンド。
2002年に新館が増築されたそうです。
旧館側のオープンスタンド。
ガラス張りの新館。有料のラウンジ席や外国人専用席もあります。
女性専用ラウンジ。レースが始まるとアジュンマ達がエキサイトしていました。
パドック
カミサンとモニターを見ながら「競争馬って、あんなに小さかったっけ?」と話していると、これは済州島競馬の済州馬でサラブレッドよりも小柄なのだそうです。
韓国にはソウルの他に済州島、釜山にも競馬場があり、ソウルからでも賭けることができます(マークシートで競馬場を選びます)。
賭け方
「もつと楽しもう!」ってのが可愛い日本語のパンフレット。初心者の我々でも分かり易く説明されていますので画像を貼っておきます。
初めに希望の金額を窓口のおばちゃんに言って購買券を購入し、あとはマークシートに賭けたい内容と金額をマークします。
購買券を買う際の韓国語
文法的に正確に言うなら"구매권을 2만원어치 주세요"="購買券を2万ウォン分下さい"なのでしょうが日常生活でそこまで言う必要は無くて、"구매권 2만원요~(クメクォン イマンウォンニョ~)"="購買券2万ウォンね~"といった感じで十分です。
そして場内あちこちにある機械に①購買券 ②マークシートの順に入れれば賭けた金額が引かれた購買券と自分が賭けた内容がプリントされた馬券が出てきます。
全額使い切らなかった購買券や、勝った馬券はまたおばちゃんの居る窓口に行って払い戻してもらいます。
ビギナーズラック
ボーっとモニターを見ていたらいきなり馬が走ってきました。モニターに"경주(キョンジュ)"と表示されていたので、慶州(これも読みは"キョンジュ")にも競馬場があってそれを中継しているのだと勝手に思っていたら、目の前の「競走」…発音が同じ"경주:キョンジュ"でした...
サラブレッドの走る姿って美しいものなんですね。
と、撮影も楽しんだ上にこの日の収支はプラス。まさにビギナーズラックで勝ってしまいました。合計25,000ウォン賭けて31,100ウォンの払い戻し。
日本円で600円ほどですが交通費の安い韓国、二人分の電車賃は出ました。
この後は3家族で中華料理屋に行き「反省会」と称して一杯やりながら盛り上がったりと実に楽しい一日でした。