先々週末と昨日、何となくマイブーム的になっている仁川のチャイナタウンに行ってきました。
仁川チャイナタウン
ソウル地下鉄1号線と直通運転されている京仁線の終点「仁川駅」。
チャイナタウンはそのすぐ前にあります。
小高い丘ですので、全体を回るなら歩きやすい靴でどうぞ。
仏教のお寺。
華僑の学校。
駅側から丘を越えたエリア。日本式の家屋や倉庫だった建物が残っており、それを改装したカフェやショップが賑わっています。
老舗中華料理店の一つ「燕京」。昨日はこの店で一杯やったのですが実に良い店でした。これについては別記事を書きました。
チャジャン麺博物館
ジャージャー麵の韓国版であるチャジャン麺は仁川が発祥とされています。
そしてその元祖の店がチャイナタウン一等地に店を構える「共和春(공화춘/コンファチュン)」。
以前訪れた際に食べた「共和春」のチャジャン麺。
価格はソウル街中華の相場より千ウォンほどしか高くないのに丁寧に作った感があって確かに美味でした。
その共和春が開店時に店を構えていた建物が「チャジャン麺博物館」になっています。
日本のラーメンやカレー程ではないですが韓国の国民食と言えるチャジャン麺。海鮮や四川ピリ辛など色々なバリエーションがあります。
国民食なのでインスタントも多彩です。
そして韓国街中華でチャジャン麺と並んで定番メニューなのがちゃんぽん。
恵賓荘でちゃんぽんとチャジャン麺を食べる
カミサンがNAVERで見つけた、この地で60年以上やっている「恵賓荘(혜빈장/ヘビンジャン)」にちゃんぽんとチャジャン麺を食べに行きます。
完全に色褪せた看板。一見で入るのは少々勇気が要る外観ですが。
同じ並びには「美光」という中華屋もあり、そちらは行列が出来ていました。
チャジャン麺6千ウォン、ちゃんぽんは7千ウォンと、至って庶民的な価格設定。
韓国の中華屋で必ず供される沢庵、生玉葱に甜面醤。
カミサンと二人、ちゃんぽんとカンチャジャン麺を注文。
手打ちだという麺は確かにもっちり&プルプルで中々のもの。
スープは独特で、化調ガッツリ、唐辛子の辛さが遠慮無く襲い掛かる一般的なちゃんぽんとは違い優しさを感じる味。と、油断していると、後から青唐辛子独特の突き抜ける辛さ来ます。昔の(日本で言うと昭和的な)韓国式ちゃんぽんはこんな感じだったそうで、それも当店が人気である理由のようです。
カミサン好物のカンチャジャン麺。普通のチャジャン麺とは違って片栗粉でとろみを付けず、玉ねぎは注文を受けてから炒めたものが供されます。
これも麺が実に旨い。ただ、温度がぬるかったのは残念。
なんだかんだで美味しく完食。ご馳走様でした。
余談...”ジャジャン麺”?or ”チャジャン麺”?
日本のジャージャー麺と同じく語源は”炸醤麺”で、元々韓国では”자장면/ジャジャンミョン”が正しいとされてきましたが、今は”짜장면/チャジャンミョン”の呼称が優勢。これについてチャジャン麺博物館に解説がありました。
ざっとこういった説明です。
- 韓国の国語辞典では”ジャジャンミョン”と表記されてきた。
- しかし、中国で炸醤麺の発音は”チャジァンミェン”であること、また、韓国語の”しょっぱい”が”짜다/チャダ”であることも影響した。
- 韓国の国立国語研究院は最近、表記上”자장면/ジャジャンミョン”も”짜장면/チャジャンミョン”どちらも許容されると発表した。
日本語でも「重複」が「ちょうふく」より「じゅうふく」が多数派になったり「ハンチング」が「ハンティング」になったりと、言葉とは面白いものです。