富良野・美瑛に続き、この旅の最後は道東を周ります。
ざっくりこんな感じのルートでした。
十勝平野に入ると雪が減りますが...
足寄から山岳地帯に入るとまた雪道。カーブは穏やかで交通量も少ないですがやはり運転には気を遣います。
阿寒湖は見事に凍っていました。
国道241号から望む雄阿寒岳。
硫黄山
山肌から硫黄臭を放つ火山ガスが噴き出しています。
寒い中でも近付くとムンムンした熱気を感じます。
ここの温泉卵がめちゃ旨かった。硫黄の匂いなのか玉子の風味なのか分かりませんが濃厚な味とホクホクの食感が絶品でした。
摩周湖ユースホステルに泊まる
二十数年振りにユースに泊まりました。バイクで旅した学生時代は2~3日キャンプした後はライダーハウスかユースに泊まって洗濯&文化的生活(?)が私のパターンでした。この時泊まったのは摩周湖YH。日没後に山道や原野を走って明るく暖かい宿に入る、あの独特の安心感を久々に味わいました。
車かバイクがあれば便利なロケーション。連泊しました。
古き佳きユースの雰囲気。実に懐かしい。
昔のYHは二段ベッドだったものですが今は快適な羽毛布団。家族3人一部屋で快適に過ごしました。
娘は嫌がるかなと思ったのですが「ミーティングがあったりしてめちゃ楽しかった、またYHに泊まりたい」とのこと。良かった。
夜のミーティングではオイルランプを灯してくれたりと、実に良い思い出になりました。
学生時代を思い出しながらカミサンとコンビニ(勿論セコマ)グルメで一杯やります。
摩周湖展望台
道東2日目、先ずはYH前の道を登って摩周湖を訪れました。
未婚者が摩周湖を訪れて霧が晴れていると婚期が遅れるという言い伝えが有りますがばっちり晴れ。うちの娘は大丈夫だろうか...
かく言う私は、学生時代に何度も訪れて霧を見たことの方が少なかったにもかかわらず20代で結婚。まあ、出世が遅れるという説もあるそうですが...
駐車場には良い感じに錆が浮いた日産ラシーンがぽつんと停まっていました。
第1展望台までの道は除雪されていますが第3展望台と裏摩周は冬季閉鎖。むしろ、第一側だけでも冬季除雪しているのが偉い。
美幌峠・屈斜路湖展望台
笑っちゃうぐらいの強風。
意を決して屈斜路湖を見渡す展望台へ。
証拠写真だけ撮って車に戻る、と言うより避難します。峠の手前までは穏やかな天候だったので「冬の山をなめるなよ」と言われたような気がしました。
釧路湿原
ここを通る釧網本線は一度乗り鉄してみたい路線です。ほぼ同じルートを通る国道391号を走り途中の展望台から湿原を眺めました。
細岡展望台から湿原を眺めます。
釧路湿原はブラタモリでも紹介されていましたが、泥炭ができるメカニズムなど非常に興味深く視聴しました。
釧路駅と和商市場
90年代に北海道を旅したライダーとしては釧路駅「ツーリングトレイン」は思い出深いライダーハウスです。使わなくなったホームにバイクを乗り入れ、駅事務室で500円払うと旧型客車に敷いた畳一畳分が自分の寝床になるという、貧乏旅行者の味方でした。
近くの和商市場で酒や食材を買って来て他の旅人達と宴会をやったものです。この時はラム肉の薄切りを買ってしゃぶしゃぶで食って最高でした。
時は流れ、懐かしさで釧路駅に行ってみたら...
流石にライダーハウスとして使われていた旧客車は撤去されていたもののホームはそのままの姿で残っていました。その後は駐車場として使われた模様。「おぉ~」と私は感動しますが家内と娘は当然ポカーン。
歩いてすぐの和商市場で昼飯にします。
白メシを買って好みの店で海鮮を乗せてもらう「勝手丼」が知られている和商市場ですが、あれ、満足度はイマイチと私は思います(90年代の経験ですが)。なので素直に市場内の寿司屋に行きます。
カミサンは海鮮丼セット。謎のプルプルした軍艦は蛸の卵。
娘と私は握りを注文。驚きも失望も無く美味い安定感のある味。旅の昼メシでこのレベルは十分満足であります。
ライダーの聖地、開陽台へ
道東も周るライダーが必ず訪れる開陽台。
この直線で写真を撮るのがライダーのお約束でした。
再訪したら極寒でした。
とにかく冬の北海道、特に道東の日没は早くて16時前でも太陽はこの高さ。宿に戻ります。
余談
この旅では、小腹が空いたらセイコーマートに寄ってカップ麺を食べるパターンにハマりました。
北海道は札幌や旭川の大都市から過疎の村まで有って、商品を限定販売して市場調査するのに適していると聞いたことがあります。
次編では北見網走方面に向かいます。