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【エアタトゥー】RIAT・Royal International Air Tattooに行こう!

憧れだったエアタトゥーに2年連続で行った記録です。
いや~、話には聞いていましたが、朝から夕方まで世界各国の軍用機がひっきりなしに行うデモフライトに圧倒され、ヒコーキファンには夢のような時間でした。

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当記事では、「一度行ってみたいな...」「でも海外だし不安...」「でも、お高いんでしょ...」と一歩を踏み出せずにいる方の一助になればと思い、行き方や魅力などを記します。

RIAT/エアタトゥーとは

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正式名称は”The Royal International Air Tattoo”、毎年7月、英国ロンドンから直線距離で130kmほど西に位置するフェアフォード空軍基地で開催される世界最大規模の軍用機エアショーです。源流になったのは1971年に開かれたエアショーで、'90年代頃から現在のような大規模なイベントになったようです。

Air Tattooの"tattoo"、英単語としては「刺青」でもありますが「軍楽隊のパレード」という意味もあります。世界中のやっちゃんや半グレが「カラースモークで空にイレズミ入れたるど!」と集うイベントではありませんのでご安心を。健全なイベントです。

略称は"RIAT"、発音は「ライアット」ではなく「リアット」。FIAT=フィアットと同じですな。

公式サイト

www.airtattoo.com


主催者はRoyal Charitable Air Force Trustという慈善団体。入場料などの収益は主に航空関係のチャリティーに使われます。

RIATへの行き方

別記事に記しました。

チケット購入方法・どこから見るか etc...

別記事に記しました。

RIATの魅力

冒頭にも書いた通り、朝10時から夕方6時まで世界各国の軍用機やアクロバットチームが次々と、ひたすら飛びます。トイレに行く暇も無いと言っても過言ではありません。

例として2018年、土曜日のプログラムです。

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参加機・チームはやはりヨーロッパが多いですが2017年はサンダーバーズが大西洋を横断して飛来したり、地上展示のみながらオーストラリアのP-8やパキスタンのC-130も来ていました。日本からもこれまでP-1やKC-767、C-2が地上展示で参加しています。いつかは我らがブルーがここフェアフォードの空を舞う姿も見てみたいものです。

2017年、レッドアローズとサンダーバーズの競演。

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アクロチーム系では、地元イギリスのレッドアローズが毎年飛ぶのは勿論、数年前にはパトロイユ・ド・フランス、フレッチェトリコローリも参加して「ヨーロッパ御三家」が揃い踏みしたこともあったそうです。

アクロチーム以外も書き出すとキリがありません。2017年と2018年はウクライナのSu-27の豪快なフライトが人気を集めていました。

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2018年、フランス海軍のラファール。

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まあ兎に角、これだけ多様なミリタリー系のヒコーキがガンガン飛ぶのを丸一日見ることが出来る。これがRIATの魅力でしょう。

費用について

私の経験も交えてざっくり弾いた金額です。

1. 航空券

羽田/成田からロンドンヒースロー直行(ANA/JAL/BA)のディスカウントだと往復15~18万円程度が相場でしょうか。入場待ちの列で話した日本の方によると仁川経由のアシアナ便は諸経費込みで9万円程度だったとのことでした。

2. ホテル

RIAT開催期間、ショーへの玄関口であるスウィンドンのホテル価格は高騰します。十数万人が集まる大イベントなので仕方ありません。私が泊まったTravelodgeは4泊合計で527ポンド(約75,000円=18,750円/泊)。キャンセル可の条件で予約したのですが、それにしても高いですね。

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部屋は至極快適。一人で泊まるには十分過ぎる部屋でした。

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バスタブは有りませんがヨーロッパの中級ホテルは大体こんな感じです。

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Booking.comやExpediaなどでキャンセル不可や前払い条件で探せばもうちょっと安く取れる可能性もあるでしょう。何れにしても、スウィンドンで予約を取れただけでもラッキーでした。早目に動かないと周辺のホテルは早々に埋まります。

ロンドンからスウィンドンへは列車で約1時間。従って、ロンドンに泊まってミニ遠征という選択肢もあります。しかし、日曜日の列車はロンドン始発が8時頃なのでショーのフライト開始には間に合わず、また、ロンドンのホテルはそもそも高いので、やはりスウィンドン泊がベストかと思います。

家族旅行の一環でお父さんはRIAT、家族はロンドンやウィンザー観光といったパターンならロンドン泊というのも良いかも知れません。

3. 現地交通費

ヒースロー空港~ロンドン・パディントン・・・ヒースローエクスプレスで往復34ポンド≒4,800円。パディントン~スウィンドン往復・・・約50ポンド≒7,000円。

4. エアショー入場料

仮に土日の2日間、エクストラコスト無しの芝生エリアで見るとすれば早割購入で計104.50ポンド≒15,000円。

費用まとめ

1~4の金額に基づき、直行便利用、スウィンドンに3泊、エアショーを土日見て帰る弾丸旅行で行く仮定での、ざっくり概算です。

航空券 160,000円
宿泊費(セミダブル3泊) 56,250円
現地交通費 11,800円
エアショー入場料 15,000円
合計 243,050円


費用を合計すると中々の金額ですが...

日本の航空祭も行き先次第でそれなりに散財しますよね。例えば小松の航空祭に行った勢いでノドグロを食べたりとか(あれはホント旨い)。上記試算に飲食費は入れていませんが、イギリス内陸の地方都市で北陸のノドグロに匹敵するような美味に巡り合えたら、それは天文学的な確率の幸運でしょう。

エアショー後にパブでキドニーパイなどをつまみに、ビールでチビチビやる。これまた楽しいものです。

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それはさて置き、興味の対象や好きな飛行機や価値観にもよりますが「満足度÷費用」、所謂「費用対効果」的に考えればRIATはリーズナブルと私は感じました。

空自の航空祭やブルーを追って日本各地の航空祭を巡る熱心なファンの方々、素晴らしい。航空祭は私も行く度に感動します。でも、たまに趣向と熱意のベクトルを変えて海外エアショーに行くのも良いものです。

航空券やホテルはネットで手配可能。エアショーのチケットも公式サイトから買えます。本州在住者が千歳や新田原の航空祭に行くのと準備すべきことに大差は有りません。時間に余裕があれば仁川やヘルシンキなどの経由便を利用して節約するのも良し。

木曜日のアライバルや月曜日のデパーチャーを見るのも良し。更には、折角イギリスまで行った機会に博物館関係を訪れたりと、RIAT以外にも楽しみには事欠かないイギリスです。

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