前編の乗船や船内の施設に続いては航海の模様を紹介します。
前編
出航~明石海峡
ファンネルから力強く煙を上げながら大阪港をゆっくり離岸。
海遊館や天保山の観覧車。
神戸空港を離陸するスカイマーク機。
ロビー横の地図には主な海峡や橋の通過予定時刻が示されていました。
- 明石海峡大橋:16:10
- 瀬戸大橋:19:30
- 来島海峡(しまなみ海道):22:00
- 関門海峡:翌朝 3:45
明石海峡大橋
航行する船が多く海路も狭い瀬戸内海、航海士は気が抜け無いことでしょう。
下から見上げると迫力に圧倒されます。
日没
18時を過ぎ暗くなってきました。
18:30~19:30が夕食時間なのでそろそろ下に降ります。
船内レストラン
食事はバイキング形式。予約時に同時購入すれば朝夕で1,500円/人、当日購入だと1,800円/人でした。以前はチゲ類などの韓国食だけでなく和洋定食や鰻重など、アラカルトメニューも色々あったようですが現在はバイキングしかありませんでした。
バイキングのメニュー。
窓側はスイートクラス利用客専用のテーブル。
夕食バイキング
豚肉を辛く炒めたものや鴨肉の燻製、チャプチェなど、韓国人の好みに合わせたメニューが中心でした。
生ビールは元寿司バーのカウンターで購入します。ジョッキはハイトですが中身はちゃんとアサヒのスーパードライです。
夕食時間は19:30までの1時間のみ。
朝食バイキング
7:30~8:30が朝食タイム。
スクランブルエッグや鯖の塩焼き、お粥もありました。
ここまで味について述べませんでしたが、率直に言うと夕食、朝食共に誉められたものではありません。韓国中小企業の社員食堂レベルでした。後日カミサンが言った「生ビールは美味しかった」という言葉の通りです。夕+朝で1,500円という値段からすればこんなものかなとも思いますが。
エンターテイメント
乗船時にロビーで演奏していたピアノ・バイオリン奏者だけでなくマジシャンやカラオケ大会の司会者兼漫談家も乗船しています。
夕食後は演奏会、のど自慢大会、マジックショーが行われます。全て韓国語ですが、司会者が上手く客をイジったりして爆笑でした。
朝の関門海峡~釜山到着
翌朝6:30頃に目を覚ますと、丁度関門海峡を通過しているところでした。あれ?関門海峡は3:45頃通過予定だった筈なのに... 暫くすると、約3時間遅れで航行中とのアナウンスが入りました。理由説明は無かったですが瀬戸内海の混雑のため遅れたのかも知れません。
我々は釜山で一泊してからソウルに帰る予定だったので少々遅れても問題ありません。むしろ関門海峡の朝の景色を見れて良かったと思いますが、もし定刻の10:00着に合わせてKTXのチケットを取っていたら焦ったと思います。
関門大橋をくぐり玄界灘に出ます。
揺れる玄界灘
対馬が見えます。瀬戸内海までは穏やかな航行でしたがこの日は甲板に出ると潮風がビュービュー吹きつけるような天候、外海に出てからはそれなりに揺れました。
釜山入港
関門海峡を抜けて5時間半ほどすると釜山が見えてきました。
アジア有数の貿易港らしくガントリークレーンがずらりと並ぶ釜山港。
釜山大橋をくぐります。今回の道中、橋の写真ばっかり撮っていますね。
釜山港旅客ターミナルに接岸します。
釜山に上陸
ロビー階に降りると、お姉さん達が見送りの演奏をしていました。しかし、せっかちな韓国の皆さんは音楽に耳を傾けるよりも早く下船したくてウズウズしている様子。
釜山のフェリーターミナルは大阪港より格段に大きく空港のように綺麗です。
ここまで乗ってきたパンスタードリーム号を左に見ながら入国審査に向かい、今回の船旅を終えました。定刻の10:00から3.5時間遅れ、13:30頃の到着でした。
感想
景色を楽しんだりゆっくり風呂に入ったり、カミサンと酒盛りしたりして意外と退屈せずに過ごしました。しかし、食事がお世辞にも旨いと言えなかったりと、パンスターフェリーは経験として一度乗れば十分と言うのが正直なところ。デパ地下などでちょっと豪華目のつまみやワインでも買って持ち込めばクルーズ感を演出できたかも知れません。
尚、飛行機は違い荷物の重量制限が無いのは我々のように日本での買い出し品が多い在韓邦人には有難く、この点は利用価値有りと感じます。