GWを利用して遊びに来ていた娘の希望もあってアヒルの焼肉を食べに行ってきました。
麻谷アヒル
訪れたのは麻谷洞の마곡오리/マゴクオリ、直訳すると「麻谷アヒル」というストレートな名前の店であります。
場所はやや中途半端で、9号線の麻谷ナルからも新傍花からも徒歩10分ちょっと。近くには当ブログでも以前紹介したソウル植物園があります。
この店で面白い点の一つがこの建物。元々町工場か倉庫だったようで床には当時のペイントが残っています。
それから、鉄板の代わりに建物の構造材に使用するH型鋼が使われています。この鋼材ってやっぱりPOSCOとかで作られたものなんでしょうかね。
メニューには誇らし気に「※Hビーム型スマート焼き装置 特許取得」とありますが、ほんまかいな?
アヒル鉄板焼肉
ここの看板メニューはヤンニョムに漬けた肉と野菜を和えながら焼くチュムルロクという食べ方で、8割方の客はそちらを注文しているのですが我々は先ずオーソドックスな鉄板焼肉からスタートします。
自慢のH形鋼はここでは使わず、丸いロースターと練炭がセットされます。
新鮮なアヒル肉。新鮮さのお陰でしょう、臭みは殆ど感じません。
肉はゴマ油塩を付けるも良し、薬味味噌とニンニクとサンチュで巻くも良しですが、個人的には甘酸っぱさのある芥子ソースが気に入りました。
途中からはゴマ油が掛かった韮も混ぜて焼きます。
こんな立派なエゴマの葉初めて見たぜ。
適度に脂を吸ったエリンギとジャガイモも良い感じです。
このあたりで焼酎に突入。
アヒルのヤンニョム焼き
ロース焼き肉に続いては看板メニューの주물럭/チュムルロク=ヤンニョム焼きを試してみます。見せてもらおうか、特許H型ビームの威力とやらを!
デカいクッキングペーパーをぴったりサイズに折ったものもセットされます。
漬けダレにはアヒルの骨で取った出汁も混ぜてあるとのことでした。
ある程度汁気があるという点では漬け込みタイプのジンギスカンに通じるものがあり、味付けも同様に甘みのあるものでした。
野菜が少ししんなりしてきたら食べ頃です。
当然ながら煮詰まってくるにつれて旨味も増します。本来なら具材や汁が少し残ったところにご飯を投入して焼き飯にしてもらうところですが、元々トック(餅)も入っていたりして皆満腹になったため米の〆までには至らず。
その昔、この辺りは田畑が広がる長閑な農村だったそうで、その際に飼われていた(or 野生の鴨?)を潰して食べていたのが麻谷エリア鴨料理の由来と言われているようです。