リスボンを駆け足で巡った次は、高速列車・アルファ・ペンドゥラール(Alfa Pendular)に乗ってポルトガル第2の都市ポルトに向かいます。

<前回編>
リスボン・オリエンテ駅
1998年の万博に合わせて開業した駅で、北のポルトだけでなく南のファロ方面行きもここを発着します。従ってヨーロッパによくある櫛型ホームではありません。





コンコースでは古本や中古CDを売っていました。

早めに着いて駅1階のカフェで朝食。ポルトガルの食べ物にハズレが無かったのは運だけではない気がします。



アルファ・ペンドゥラール/Alfa Pendular
乗車時間が近付くとモニターに列車番号とホームが表示されます。

チケットは旅行前にポルトガル鉄道CPのアプリをスマホに入れて予約。氏名とパスポート番号を入力する必要がありました。
- 往路/AP123号:リスボン9:09発→ポルト11:48着
- 帰路/AP184号:ポルト14:40発→リスボン17:22着
上記列車でリスボン⇔ポルトを往復します。


定刻通り入線してきたAP123号。

以下、帰路の写真も織り交ぜます。

CPはポルトガル鉄道”Comboios de Portugal”の頭文字。JRのようなものですな。


元々はFIATが開発した車両で、その鉄道部門をALSTOMが買収したため銘板には同社のロゴが入っています。

SKF製の台車にはFIATのロゴ。
車両のタイプはイタリア語のPendolinoでポルトガルでの列車名はPendular。英語では”pendulum”=振り子なので分かる通り車体傾斜機構を備えています。

カーブではぐいぐい車体を傾けます。

座席は集団見合い式。

私は後端の一人掛けを取りました。足元の箱はゴミ箱。




ビュッフェコーナー。コーヒーやビールが2ユーロ、サンドイッチが3ユーロ台というのは今のヨーロッパでは良心的な設定でしょう。




ワゴンでの車内販売もあります。

リスボン~ポルトへの車窓から
リスボンを発車して殺風景な産業エリアを抜けた後は葡萄やとうもろこし畑などの長閑な田園風景の中を走ります。ポルトの手前を除いて海が見える区間は殆どありませんでした。








東への路線と繋がるデルタ線。

最高速は220km/hながら高速新線ではなく基本は在来線。最高速を出す時間は限定的で160km/h+αで走る区間が多いようでした。


タイルの装飾「アズレージョ」が美しいアヴェイロ駅。

ポルトまであと10分程のところで大西洋が見えました。


ギュスターヴ・エッフェルが設計した旧線のマリア・ピア橋を右手に見ながら橋を渡り、定刻でポルト・カンパニャン駅に到着。

ポルト・カンパニャン駅

巨匠ジウジアーロによるデザイン。

隣に停車する近郊列車。

リスボンに戻る帰路では隣のホームに国立鉄道博物館の保存車両と思われる列車が停車していました。



カンパニャン駅はポルト市街中心からは離れており、メトロか近郊線に乗り継ぎます。



>次編に続きます。