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ソウル在住の日本人が旅行,飛行機,くるま,鉄道,韓国生活について書いております。

【韓国乗り鉄】順天名物・ムツゴロウスープを食べる/全羅線・順天~ソウル KTX特室乗車記

慶全線から全羅線に乗り換える順天にて。2時間半の乗り継ぎ時間を取っていたので名物とされるムツゴロウのスープを食べてからソウル行きのKTXに乗ります。

<前回編>

ムツゴロウのスープ『짱뚱어탕/チャントゥンオタン』

順天湾にはラムサール条約とユネスコ世界自然遺産に登録された干潟が広がっており、そこで獲れるムツゴロウが名物になっています。折角の機会なので一人前から食べられる店を探して行ってみました。


訪れたのは통나무식당/トンナム(丸太)食堂という総合運動場近くの店。駅からは市バスで行きました。


店名の通り丸太造りの店内。


注文したのは짱뚱어탕/チャントゥンオ(ムツゴロウ)スープ定食1人前、1万5千ウォン。백방/ペッパンというおかず多めの定食スタイルで供されます。


ムツゴロウは姿で入っている訳ではなくドジョウスープのチュオタンのように擦り潰したもの、具はウコジ(干した白菜や大根の葉)にエゴマの葉が少々。早速いただきますが... しょっぱいな...


気を取り直しておかずを食べますがどれも塩気強め。食材の質は悪くないのが勿体無い。


特にこのパレという海藻の酢の物は海水のようなしょっぱさ、完食は諦めてムツゴロウを可能な範囲で味わうだけにします。


スープに集中して味わってみると、魚介系ラーメンの煮干しや鰹節に通じる風味がムツゴロウからの味らしく、塩気さえ適当だったら旨いんじゃないかな。


他店をググってみたところ、複数人数で食べる鍋にはムツゴロウが姿で入っているスタイルも出てきます。

因みに、coupang通販で食材としても出てきます。


気を取り直して順天駅前に戻り、市場を歩きます。

魚市場にムツゴロウの姿は無し。冬眠するみたいですね。

トラックに山積みされたタイラギ。

全羅線・湖南高速線・京釜高速線/順天~光明

そろそろソウルに戻ります。乗車するのはKTX516列車。更に南の麗水EXPOを14:58に出発し順天には15:17に停車、終点のソウルには18:11に到着しますが私はソウル市内の帰宅ラッシュを避けるべく手前の光明で17:43に下車します。


KTXを先行させるためでしょう、貨物列車が停車していました。


今回乗車するのはTGVタイプの100000系。


少々贅沢をして(差額約2万ウォン)グリーン車に相当する特室に乗ります。ただ、五松~光明の最後の30分は特室のチケットが取れず、この区間だけ一般車に移動します。


シートは良いのですが窓が途切れるポジションorz... ただ、窓は広いので景色はそこそこ見えます。


益山までは高速専用線ではないものの軌道改良が進んでおり、150~200km/hのスピードで走ります。




交通の要衝、益山の市街地が見えてきました。


益山で木浦からの湖南線・湖南高速線との合流。


高速線に入ると足元がスラブ軌道になります。韓国版Wikipedia「ナムウィキ」によると湖南高速線は305km/hまで許容されているとのことですが270km/h以下で走っていました。


益山から40分弱、五松で京釜高速線と合流。


快適な特室席を確保できていたのは五松まで。ここから光明までの約30分は一般席に移らなければなりません。日が暮れたこともあって車窓からの写真は以上です。


4号車から18号車への移動は遠かった。


五松からは時々300km/hを若干切る速度で快走していました。


20両編成うち両端の動力車に号車番号は振られておらず私が乗った18号車が最後端、また、1・18号車は3分の1ほどが機器室、その下は駆動輪になっています。私の席は最後尾の駆動台車側、4号車と比べて乗り心地が少しドタドタしているように感じたのは気のせいでしょうか。



ベースがTGVなので中間客車は連接式。

光明駅と光明シャトル列車

何故か異常に立派な光明駅舎。


空港のようなコンコース。



ソウル1号線の支線として運行されている光明シャトル列車に乗り換えます。


4両編成の車両は1号線と共通。私が乗り換えるソウル市内の新道林へは17分で着きます。


最後に/韓国鉄道乗り尽くし状況

慶全線の西側に今回乗ったことで韓国の主要路線は概ね乗れたと思います。後悔しているのが旌善線(緑)で、ソウル清凉里からA-trainという観光列車があったのですが2024年2月に発生した落石事故のため運休中。このまま廃線になるのではと危ぶまれています。日本海側を縦断する東海線(青)は来年1月に開業を予定しており、季節が良くなったら乗りに行きます。

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