乗り鉄の旅で訪れた木浦にて。先ずは個人的な理由で訪れたかった場所に行き、その後は市内に残る日本統治時代の建物を見がてら街を歩きます。
<前回編>
耐火煉瓦工場の遺構
私が中学生の時に亡くなった祖父が木浦の耐火煉瓦工場の経営に深く携わっていたという話を思い出して韓国語も含め色々検索したところ、間違いなくこれだという場所を発見。しかも、取り壊されず登録文化財に指定されていることが分かり訪れてみました。
駅から市バスで南へ10分程行き下車。ひっつき虫がまとわり付く草むらを掻き分けながら高台に登ると工場全体が見えてきました。
終戦後、工場は韓国企業(現在も別の場所で盛業)の手に渡り操業が続いたため比較的新しい煙突も残っています。
下に降りて周辺を歩いてみます。
北側の高台からも見渡してみます。製品は木浦港から積み出され、各地の製鉄所などで使われた由。祖父もこの景色を見たかも知れないなどと思いを馳せると感慨深いものがありました。
海岸からの眺め。
木浦近代文化遺産
日本統治時代は8千人以上の日本人が住んでいた木浦市には当時の建物が色々と残っており、近代文化遺産として保存されています。この中には祖父が訪れたものもあるかも知れません。
木浦近代歴史館 1号館/旧日本領事館
木浦近代歴史館 2号館/旧東洋拓殖株式会社 木浦支店
木浦文化院/旧湖南銀行 木浦支店
旧和信デパート
日本式家屋
テナガダコのスープ「ヨンポタン」
1人前でも木浦名物を食べられるものを検索した結果、독천식당/トクチョン食堂という店でテナガダコのスープ「연포탕/ヨンポタン」を食べることにします。
ヨンポタン・2万ウォン也。おかずも色々付いていて良い感じです。
適度に柔らかく煮込まれたテナガタコがゴロゴロ入っています。韓国でテナガダコはポピュラーな食材で、生きてウネウネ動く足に胡麻油をつけて踊り食いしたりもします。
貝も使って出汁を取っているそうで、何とも深い旨味のスープ。
祖父に献杯。ビールで飲み始めていましたが、これは焼酎に合います。
1人前に1匹使っており、口も入っていました。
一人飲みに適した店が中々無い韓国にあって良いチョイスでした。
人気の少ない街を歩いてホテルに戻ります。
このセンスは凄い。久々にGIFアニメ作ってみました。
木浦でのホテル
興行面、運営面共に大失敗に終わったF1韓国GPが行われたのが木浦、泊まったのはそれにあやかって名付けたと思しき「F-1ホテル」。1泊55,000でした。
部屋は薄暗くて殺風景ですが、掃除は行き届いているし、ベッドの寝心地も良いし、ウォシュレットもあるし、一応海も見えるし、個人的には満足でした。F1の要素はありませんでしたが。
>乗り鉄2日目、慶全線編に続きます。