久々に『博多文庫』で本格豚骨ラーメンを食べてきました。弘大(ホンデ)エリア、上水(サンス)駅近くにある日本式豚骨ラーメン店。2004年開店の老舗です。
場所は弘大=弘益大学の裏辺り。
地下鉄6号線・上水(サンス)駅2番出口からすぐ近く。それにしてもこの夏のソウルは雨続きで滅入ります。
特に変哲の無い住宅街にあります。
以前から渋い店構えでしたが、いよいよ年季が入ってきました。
こちらは2016年3月に撮ったもの。この年から翌年にかけて私は近隣エリアの西江大学の韓国語クラスに通っていたのでちょくちょく訪れていました。懐かしい。
この日は15時前に行ったのですぐ入れましたが、人気店なのでランチタイムは行列ができます。ウェイティングの際は手前の駐車場っぽいスペースで待ちます。
前置きが長くなりました。入店しましょう。
ラーメンは基本的に2種類。
印ラーメンが脂多めのこってり、清ラーメンがあっさり目。
カウンターに座り、印ラーメンを注文。
やはりラーメンは8千ウォンから9千ウォンに値上げされていましたが、2016年頃既に8千ウォンだったのでインフレの昨今、よく持ちこたえてくれていると言うべきでしょう。
替え玉は千ウォン、チャーシュー追加は3千ウォン。また、夜10時以降は「チャドル丹麺」という薄切り肉入りピリ辛麺もあります。
カウンター上には紅生姜とニンニク。紅生姜が甘口なのが残念。
そしてやはりキムチがあります。
ニンニクをクラッシャーに装填。ごますり器などもスタンバイ。
5分少々で提供。最近の言葉だと「着丼」ですね。
きくらげ、青ネギ、適量のもやしとチャーシュー。インスタ映え第一的な日本風ラーメンが横行する韓国で愛すべきオーソドックスな一杯。
印ラーメンは脂多めと言いますがそれほど極端ではなく、日本の一般的な豚骨ラーメンのレベルといったところでしょうか。韓国でこってり豚骨というと過度に灰汁まで炊き込んでエグさが勝ち過ぎの店も多い中でバランスの取れたスープ。日本人の舌には塩っ気はもうちょっとあっても良いかな。
当然替え玉します。この店ではバリカタと言っても通じます。拙者はバリカタ至上主義ではありませんが、ここのバリカタは細麺豚骨ならではの本格的なもので中々のもの。因みに、以前店の人と話したところによると韓国の水と粉でハリガネは難しいとのことでした。
ここでゴマをかけてちょっと味変。
替え玉のために温存していたチャーシュー。
完食の価値がある一杯でした。こちらこそありがとう。
こちらは2016年の写真。今回と見事に変わらぬビジュアル。味も同じでした。
私のような長期滞在の日本人にとって、こういった変わらぬ日本の味を提供してくれる店の存在は有難いものであります。
すぐ近くの弘益大学裏門側。
知名度が高く、且つ、芸術系の評価が高いという点で言うと弘大は日大に似た位置付けかも知れません。因みに、私が韓国語の勉強で通ったのは延世(연세/ヨンセ)大学と西江(서강/ソガン)大学で、延世は慶応、西江は上智の位置付けに近いと聞きます。