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トップガン・マーヴェリックを見た記念に、今まで撮ったF-14トムキャットを振り返る

トップガン・マーヴェリックの個人的観覧記念第二弾です。前回のF/A-18編に続いては私のフォトライブラリーからF-14を振り返ります。


ご存知の通りトムキャットは2006年に米海軍から退役済み。アメリカ以外で唯一導入したイランは革命後にサポートを打ち切られ、その後は共食い整備や魔改造で稼働を維持しているとかいないとか。映画の予告編ではF-14の飛行シーンがちらっとありましたが、本編を見て「そーゆーことか」と、ハリウッド映画らしい強引ながらも巧みなストーリー展開には感心した次第。

2002年9月・三沢基地航空祭にて

さて、後にも先にも飛行するトムキャットを私が実際に見たのはこの時だけ。降ったり止んだりの生憎の天気で早々に帰投する姿を拝んだのみでしたが、今思うと一応空飛ぶトムキャットを見られただけでも良しとすべきでしょう。


Gスーツを身に付けるクルー。


この時のカメラは娘が生まれたのを機にサンキュッパで買ったミノルタのα Sweet+運動会レンズキット。古いネガをスキャンしたものなので画質についてはご容赦を。


轟音を響かせて離陸していったトムキャット。



手前のT-1にも時代を感じます。


そして私自身にも時代を感じます。


この時ベビーカーに乗っていた娘は来年から社会人になります。

博物館収蔵機

前作トップガンに登場したこともあって現役時代から人気だったトムキャットなので、アメリカ各地の博物館で展示されています。こちらのF-14 Tomcat Associationのリストによると88機(空自のF-2保有数とほぼ同じ)が保存されている由。Wikipediaによると総生産数が712機なので、一割以上が残っているいることになります。以下、私がアメリカで見た展示機です。

www.f-14association.com

サンディエゴ・空母ミッドウェイ博物館/USS Midway Museum

退役した空母ミッドウェイがダウンタウンに沿った埠頭に係留され、丸ごと博物館になっています。






トムキャットは飛行甲板に展示されています。ペイントやキャノピーの状態はまずまずでした。










お腹の下にはフェニックスの模擬弾。




隣に展示されていたのはバイキンマン号、もとい、F9Fパンサー。

NY・イントレピッド航空宇宙博物館/Intrepid Sea, Air & Space Museum

こちらも退役した空母イントレピッドをマンハッタンの埠頭に係留し、博物館として公開しています。





摩天楼のすぐ前に空母というシュールなロケーション。



70年代風のペイントが施された展示機。


試作7号機でした。


”Super Tomcat”という勇ましいロゴが入っています。


オリジナルのP&W製TF30に対しGE製のF101エンジンのテストベッドとなった機体。GEのマークが入っています。但し、当機はその後またTF30に戻された模様。


写真やイラストだとF-15の可変翼バージョンのように見えなくもないF-14ですが、実機の印象はかなり違います。その一つはエンジンが左右でかなり離れて搭載されている点。この胴体下面でも相当な揚力を発生すると言います。




可変翼部分に兵装をぶら下げないために(F-111やトーネードは可変翼下にもハードポイント有り)、機体下面や主翼付け根部にハードポイントが設けられています。


このイントレピッド博物館、マンハッタンということでアクセスは最高、また、隣にコンコルドが展示されていたりスペースシャトルホールもあるので一日楽しめます。NY観光の際には是非どうぞ。

アリゾナ・ピマ航空宇宙博物館/Pima Air & Space Museum

アリゾナ州ツーソン郊外の荒野、近くには「航空機の墓場」と称されるデビスモンサン基地があります。


特に冷戦期の屋外展示機は圧巻でした。それから、気温40度以上でカラカラに乾燥した天候も圧巻でありました。


こちらのトムキャットはシャークマウス。



ここの見所は広大なデビスモンサン基地でモスボールされる軍用機。バスツアーに参加して車内から見学します。巨大なC-5ギャラクシーも大量に安置されていました。



基本的には空軍機の安置場ですがツアーバスのルート沿いにF-14も置かれていました。





こちらはF-15E。比較的新しいストライクイーグルもモスボールしてしまうアメリカの底力にも感心しますが、それはともかく、やはり機体形状かなり違い、F-14は胴体が幅広くてハの字型に踏ん張ったような印象があります。

ワシントンD.C. 国立航空宇宙博物館

最後は首都ワシントンD.C.のスミソニアン博物館。ホワイトハウス近くの本館はライトフライヤーやベルX-1など、航空史に一章を残すような機が中心なのでトムキャットの展示は無し。トムキャットはダレス空港近くの別館、通称”Steven F. Udvar-Hazy Center”に展示されています。




爆弾を持った”ボムキャット”。



ファントムのように3分割されたキャノピー前面もF-15との印象差を感じる部分。もしF-14も発展形が造られていたらワンピース化されていたかも知れません。








最後はワシントンD.C.中心部のスミソニアン本館。







スパローとフェニックスミサイル。



気合の入った作り込みのエンタープライズ。





トムキャットより更にデカいA-5ビジランティ。よくこんなのを艦上機として運用したものです。



最後に

前述の通りトムキャットは退役後も90機近くが保存・展示されています。当機がここまで愛されるのはやはりトップガンの影響が大きいと思いますが、それ以外にも...

  • マッハ2級の可変翼機である
  • 運用が過酷な艦載機である
  • いかにも兵器然とした姿
  • ライバルF-15のような成功作にはならず、やや”悲運機”的な位置付け
  • 湾岸戦争にも参加し戦果も挙げた

その他にも色々あるでしょう。

今回のトップガン・マーヴェリックではロートル機トムキャットを経験とテクニック、戦術と気合い(?)で操るシーンも印象的で、トムキャットの野武士的な魅力を最大限に描いていたと思います。

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