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ブテチゲ発祥の店・義政府(ウィジョンブ)の「オデン食堂」を訪れる

前々回のエントリーからの続きです。ソウルメトロ1号線の終点、逍遥山を訪れた帰路に沿線の義政府(ウィジョンブ)で途中下車しました。目当てはブテチゲ発祥の店と言われる「オデン食堂」であります。

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ブテチゲとは

ブテチゲの「ブテ」は漢字で書くと「部隊」。その昔韓国が貧しかった時代、在韓米軍からの放出品や横流し品の食料に、韓国人の味覚に合わせてキムチや豆腐を入れてチゲに仕立てたジャンクな鍋。軍隊食が発祥というわけではありません。インスタントラーメンも一緒に煮込むのが定番。

なるほど、ここまでの車窓から米軍基地が見えました。

オデン食堂(오덴식당)

店名のオデンは日本の「おでん」が由来。韓国には日本統治時代に伝わったおでんをアレンジしたスープ多めのファストフード的な料理があり、この店も元々はそういった食べ物を屋台で提供していたのが起源とのこと。

本店の場所

店の蘊蓄


ざっとこんな内容が紹介されています。

”ブテチゲを初めて作った、まさにその店!!”

  • 韓国を代表するフュージョン料理、ブテチゲを開発した元祖の店だ。
  • 創始者、ホ・ギスクが1960年、現在の場所でオデンを売る屋台を始めたのだが、米軍基地から出るハム、ベーコン、ソーセージなどにキムチと(コチュ)ジャンを加えてブテチゲを作った。
  • 自他共に認めるブテチゲの本当の元祖店であるオデン食堂は最上級の材料を使う。最も重要なハムとソーセージは国内屈指の大企業とのコラボ品を使い、チゲ用ミンチは牛カルビ、扇骨などの非冷凍品。
  • キムチは国内産の白菜と唐辛子を低温冷蔵庫で1年間熟成させたものを使う。

”フュージョン料理”とか”最上級の材料”とか、随分立派なことが書かれています(笑)


こちらがホ・ギスクおばあちゃん。

店内

早目の15時過ぎに入ったので店内は空いていましたが1時間ほどで満席に。右手に見える袋はテイクアウト品。


座敷もあります。

ブテチゲを食す

年季の入った卓上コンロにキムチやヤンニョム(味噌や唐辛子のペースト)に野菜や春雨、ソーセージなどの肉類がトッピングされた鍋が載せられます。


とりあえず基本の1万ウォン/人のセットを注文しました。スパムやミンチ、すいとんや餅にうどんなどは後からでも追加可能。


やかんからスープが注がれます。一般的にブテチゲのスープはやや白濁したものが多いのですがここのものは少し琥珀色掛かった独特のもの。


このコンロ、厨房用のように内外二重になっている火がとても強力ですぐに沸いてきます。噴きこぼれそうだったので蓋を取ろうとしたところ店の兄ちゃんは「こちらでやるので触らずに」とのこと。確かに、微妙に隙間からフツフツ泡が出ながらも噴きこぼれない火加減が絶妙でした。


兄ちゃんががばっと蓋を取ってくれたところでキックオフ。


色が真っ赤なので激辛のように見えますがそれほどでもなく食べやすいと言えるレベル。熟成したキムチが何とも旨い。


突き出しのキムチも古漬け。これでメシ一杯いけそうであります。


ここでトッピングのミンチと謎の餃子ボール(白い玉)、チーズを追加注文。


追加トッピングが煮えたところでチーズも投入。これが溶けるとスープがまろやかになります。


元々ジャンクなブテチゲに上品も何もありませんが、ここのは他に比べると「やさしい味」のように感じました。あ、ブテチゲは煮込みながら食べているとどんどん煮詰まってくるので遠慮せずスープを足してもらうのが吉です。

このオデン食堂、ホ・ギスクおばあちゃんが商売上手なのかいくつか支店もあり金浦空港隣接のロッテモールにも店を出しています。

新聞やTV、漫画でも多数紹介されています。こちらは日本の毎日新聞。






義政府(ウィジョンブ)にて

ブテチゲ通り

周辺もブテチゲ屋だらけでした。似たような店が集まってもやっていけているというのは各店毎に特色があるのでしょう。






義政府の繁華街

ソウル北のベッドタウンに過ぎないと思っていたのですが、実際に行ってみたらかなり栄えていてちょっとびっくり。駅ビルは新世界(シンセゲ)デパートも入った立派なものでした。




義政府軽電鉄

市内には「軽電鉄」と称する新交通システムも走っており、ブテチゲ通りのすぐ横にも駅があります。




帰路はこの軽電鉄と京元線/メトロ1号線を乗り継いで新道林に帰還。






毎度お馴染み、1号線の漢江鉄橋。


新道林に着いたのは18時過ぎ。近所のビアバーで軽く二次会やって帰宅。ソウルも生ビールが旨い気候になってきました。

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