コハダの成魚コノシロ。韓国では전어/ジョノと呼びます。日本のサンマほどではありませんが韓国で秋が旬の魚といえばコノシロです。日本では寿司ネタのコハダとして楽しむので小さいほど価格が高いというのが珍しい魚ですが(特にシンコは高い)、魚としては秋が旬で、高値が付くこの時期は日本から韓国へ輸出されると言います。
先日、そのコノシロを近所にある行きつけの刺身屋で味わってきました。
韓国語の전어(ジョノ)は漢字で書くと「銭魚」。諸説あるようですが、いくら金を払って惜しくないほど美味いとか、逆に、どんどん売れるので金が儲かるというのが由来の模様。
店の写真を撮り忘れたましたが訪れたのは新道林にある광영수산/クァンヨン水産という繁盛店。
店先では親父さんがコノシロを鮮やかな手つきで次々に捌いています。
こちらは定番メニュー。
オススメの季節メニュー。
メニューにはありませんがヒラメとコノシロを半々にしてもらいました。価格は3万ウォン。韓国の刺身屋は1種類の魚をドンと出す店が多いのですがここは融通を利かせてくれるので助かります。
チヂミ、焼き魚、豆もやしスープはセットに含まれます。
焼き魚はハタでしょうか。ややクセがあるものの中々美味でした。
背越し(せごし)と言うんですかね。韓国ではコノシロの刺身は骨ごと薄切りにして食べます。コノシロ以外ではマナガツオの刺身も背越しにして食べます。
薄切りにしても小骨は残るので食感は好き嫌いが分かれるようですが、骨周りの旨味も味わえるので私は積極的に好きです。
それにしてもよく切れる包丁で切っているものだと感心します。
コノシロ独特の風味も好みが分かれそうですが、わさび醤油でも旨いし、このようにエゴマの葉とサンチュに薬味味噌、ニンニクで巻いてコノシロの存在感はしっかりあって美味でした。
こちらは以前別の店で食べた塩焼き。ニシンに通じる独特の風味でした(コノシロはニシン科)。
カミサンと二人でビール1本と焼酎2本飲んで会計は42,000ウォン。韓国は近年物価が上がり、ランチなどは日本の方が安く感じますが、こういった飲み代はまだ韓国の方が安くて助かります。
尚、今回はこちらの解説を楽しく読みながら書きました。ぼうずコンニャクさんに感謝です。