娘が日本から友達が来ると必ず案内するというタッカンマリ屋に連れて行ってくれました。何でも東大門(トンデムン)にタッカンマリ横丁なるものがある由。チョッパル(豚足)横丁など、同じような店が集まる○○横丁というのはソウルのあちこちにあり、どこもそれなりに共存共栄しているようです。
タッカンマリとは?
ハングルで書くと”닭한마리”、”닭”(タク)は鶏、”한마리”(ハンマリ)は一羽。ということで直訳すると「鶏一羽」。実際、立派な鶏が鍋にドンと入ったものが出てくる豪快な料理。夏バテに効くされているようです。訪れたのは『陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ』という店で、娘曰く、東大門界隈で人気ナンバーワンなのだとか。
陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ
ハングルは”진옥화할매 닭한마리”、カタカナで書くなら”チンオックァ ハルメ タッカンマリ”といったところでしょうか。
場所
東大門駅からごちゃごちゃした路地を歩きます。
3階まである大きな店です。
タッカンマリを食べる
価格は25,000ウォン。昨年値上げしたようですが平均的な設定です。
注文するとすぐに出てきます。タッカンマリにジャガイモは欠かせません。シンプルな料理ながらベースのスープは各店秘伝のもので個性が出ます。
店のおばさんがハサミで食べやすい大きさにザクザクと切ってくれます。
他ではやや酸味があるタレの場合もありますがこの店は醤油味。好みで唐辛子やニンニク、芥子(マスタード)ソースを足して好みの味にします。
ここも含め、タッカンマリ屋のキムチはアッサリ系が多いようです。
ある程度煮えたところでトックク(餅)を投入。鶏はある程度下茹でされているので灰汁はそれほど出ず、軽く取る程度で大丈夫。
熱々をハフハフと頬張ります。スープをしっかり吸ったトッククも旨い。
焼酎がよく合います。
足りなければもう一羽追加するのも良し。
〆はカルグクス
〆にはカルグクスを追加するのが定番。
硬い状態から煮込み、スープをしっかり吸わせます。
コラーゲンと旨味が凝縮されたスープ。旨くない訳がありません。
シンプルに味わうのも良し。唐辛子やニンニクを足すのも良し。
流石に満腹。ベルトを緩めながら店を出ます。
同じく名店として有名な『明洞タッカンマリ』も同じ並びにあり、そちらも賑わっていました。