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旅や乗り物、韓国生活についてソウル在住の大阪人が色々書いております。

【ヨーロッパ寝台列車の旅】パリ~バルセロナ・エリプソス乗車記(3)

遠くから響くゴロゴロという音と軽い振動で目が覚めた。外を見ると、列車は屋根のある車両庫のような施設の中をゆっくり進んでいた。数名の作業員が列車の横に立ち車両の下部を注視している。なるほど、国境で標準軌から広軌に車輪幅を拡げる作業中のようだ。

 

国境を越えてすぐのPortbou駅にて。

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尚、ここでの騒音・振動は「言われてみれば」という程度。私は空調の暑さと前夜の飲酒による喉の渇きで目が覚めたが、そうでなければそのまま気付かずに眠り続けていたことだろう。

 

 

時計は朝5時半過ぎを指しているようだ。この駅でも乗降客は扱わず、車輪幅の切り替え作業と機関車の付け替えのみを行なっていた。

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車輪間幅の切り替え作業を終え、列車は再び走り出した。もう少し眠ろうかと思ったが空が明るくなってきたので起きて外を眺めることにした。いかん、昨日の酒が抜けきっていない。ミネラルウォーターをガブ飲みする。

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地中海の朝焼け 。

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鄙びた雰囲気の港町。

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こんな感じの小さな駅を通過してゆく。

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ドン・キホーテが旅をしていたような風景。

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やはり1668mmの広軌は見るからに広い。

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途中停車した駅にて。ここでも運転停車のみで客扱いはしていなかった。向こうに停まっているのは優等列車用の車両だが乗降扉は車両中央にある。真偽は不明だが、スリや置き引きが多いスペイン、席から良く見える車両中央に扉と荷物置き場を設けているのだと読んだことがある。

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Gironaに到着。ここは大きい街で観光地も多く、何人か降車していった。Gironaはカタルーニャ語ではジローナだが、一般的にスペイン語と言われるカスティーリャ語ではスペルはGeronaになり、発音はヘローナが近いようだ。誠にややこしい。

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ジローナを発車し、列車は最終目的地のバルセロナに向かう。

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さて、朝メシを食べに行こう。ん、ドアの上にエアコン調整のダイヤルを発見。暑さに悩まされた昨晩は何だったのか。因みに、隣室のカミサンは「寒かった」そうだ。

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朝の食堂車。

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スペインだからバレンシアオレンジなのか、何も言わなくてもオレンジジュースが供される。

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ジャムはちゃんと小さな瓶に入ったものだった。

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長閑な風景の中で停車。バルセロナに近付くと朝の近郊列車の運行が優先なのか、何度か運転停車した。 

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前日までのパリは曇り時々雨で寒かったが、スペインに入ると雲ひとつ無い快晴。

 

 

こんなに沢山パイナップルは食えないよ。

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オムレツと生ハム。オムレツの味はイマイチだった。

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また信号停車。

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先程はこの駅への入線待ちで停車していたようだ。左上に見える高架は高速鉄道"AVE"の新線。AVEは他のヨーロッパとの接続を考慮して広軌ではなく標準軌を採用している。

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ぬぅっと現れたRENFEの特急列車。先端に出ている棒は何だろう。

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遠くに古城が見える。

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バルセロナに近づき、徐々に住宅が増えてくる。

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日本の一戸建てのような佇まいの住宅。

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バルセロナまで30km程度のSant Celoniという駅にて。向こうに見える両開き扉の電車は近郊列車だろうか。

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バルセロナ到着はもうすぐ、カードキーが回収される。ここからはドアを閉めてしまうと悲劇なので注意しなければならない。

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バルセロナ・フランサ駅に近付き、線路が分岐してゆく。

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右手に見えるのはバルセロナ動物園。白いゴリラが居たのだそうだ(2003年没)。

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それにしても、ヨーロッパのスプレー落書きは酷い。バルセロナはマシな方だが、パリ、特にメトロは酷い。

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バルセロナ・フランサ駅が見えてきた。 その名の通り、フランス方面からの列車が到着するのでフランサ駅。

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アーチ型の屋根が美しい。

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ほぼ定刻通りでバルセロナに到着。

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列車を降りて前の方に歩いてゆくと早々と機関車の切り離し作業を行なっていた。

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パリで後ろから乗車した時には最後尾に電源車が連結されていたのだが、編成の一番前にも電源車が連結されていた。 途中で方向転換した訳でもなく、贅沢にも編成の両端に電源車を2両連結していたことは間違いないようだ。

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柵のデザインにも何となく優美さを感じる。

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130系特急車両。軌間可変機構を備えながら最高速250km/hを実現したというから大したものだ。これも先端に棒のようなものが突き出している。

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近郊型の電車だろう。こういった近代的な車両もクラシカルなリンク式の連結器を備えている。

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以上、エリプソス搭乗記録でした。

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夜8時過ぎに出発し食堂車で夕食。一晩寝ると朝8時過ぎには到着するので意外と慌しい。しかし、食事も旨いし(飛行機のビジネスクラスレベル)、ホテル代も節約できるし、睡眠時間を移動に充てることもできる。

 

何より、ヨーロッパの国際列車に乗って食堂車で優雅にディナーを楽しむという夢を実現できて家族全員大満足のエリプソス。乗れて良かった。