烏山(오산/オサン)基地・Air Power Dayでの米軍機のフライトです。
U-2
黒い機体に赤いマーキングが忍者赤影(古いね...)を彷彿とさせます。
伴走車を従えて滑走路に向かいます。
隠密偵察機なので静かに飛ぶものと勝手に想像していたのですが、勇ましい爆音を上げながら離陸します。
タキシング時に両翼から生えている補助輪は、離陸すると機内に格納せず地上に落としてしまうようになっています。
U-2の機体はF-104をベースに開発されたそうで、確かに胴体の形が酷似しています。
参考まで、空自浜松広報館のF-104です。
アフターバーナー付きエンジンとは違う『コーッ~』といった感じの乾いた爆音を残し、ぐんぐん上昇してゆきます。
この日はランディングギアを降ろしたまま1回だけフライパスして離陸しました。
胴体の車輪だけでタッチダウンするので着陸時の姿勢コントロールは難しいことでしょう。伴走車(カマロというのがアメリカン)に見守られながら徐々に減速します。
歩くような速度まで減速したところで左側の翼端が接地。
停止すると地上のスタッフが補助輪を取りつけます。一人が翼端をよいしょと持ち上げ、もう一人が取り付けるという原始的ながらも確実な方法です。
音や姿や独特のサイズ感など、独特の雰囲気でした。
U-2にコーディネートしているのか、忍者のような姿のスタッフが誘導します。
日除け付きのステップが寄せられてパイロット氏が降機。キャノピーの開き方もF-104と同じ横開き。
兄さんこえーよ。
でもPさんはとても気さく。
"Thank you! I hope you enjoyed my flight!"と言いながら観客と握手していました。
「高高度を飛ぶのってどんな感じなんですか?」と話し掛けてみたところ、地平線が丸く見えたり上空が青ではなく黒く見えたりして "Fantastic view" なのだと答えてくれました。
フライトを終え息子さんと歩くPさん。Tシャツには "My dad is a U-2 DRIVER" のプリントが入っています。
A-10
ソウルの南約40kmに位置するオサン基地。38度線からの距離も近い訳で、対地攻撃力が高いA-10攻撃機も配備されています。
巨大な機関砲と、それを避けるためにオフセットしているノーズギア。
機体横に機関砲、そしてドラム型のマガジンが展示されていました。
対地攻撃デモ。
大きなターボファンエンジンを機体後部にドンと積んでいたり主翼が分厚かったりするので鈍重そうなイメージを持っていましたが、とんでもない。軽々とロールや宙返りしたりと、高い運動性披露してくれました。
音は至って静かで、小型ジェット旅客機並といった感じでした。
攻撃が命中したという演出。すっげー。
デモフライトを終えて着陸し手を振るPさん。思い切りこちらを見ながら両手離してますね。
2日目の帰途、駅に向かって歩きながら撮影。
平和な田んぼの上を攻撃機が飛ぶのはエアショーの時だけであって欲しいものです。
F-16
午前中に飛んだワイルドウィーゼル機。
アフターバーナー全開での離陸。増槽と模擬弾を積んでいます。A-10との連携でコンバットレスキューのデモを行いました。