今年のGW、またソウル・南大門の中古カメラ街をブラブラしていると、中学生の頃に欲しかったNikon F-501が目に付いた。不気味なほど状態も良く、価格は10万ウォン(7千円ちょっと)。
具体的に「これで何をする」という目的は無いのに、ニコン初の普及版AF一眼機だったと言えるF-501、その美品という”産業遺産”を保護するという使命感から(笑)、結局買ってしまった。
早速、手持ちのAi AF NIKKOR 35mm f2.0を付けてみた。
'80年代らしいデザイン。
マニュアル主体からオート機能満載への過渡期を感じさせる操作系。シャッター速度はダイヤル式、フィルムは巻き取りのみ手動式。シャッターボタンのロックはボタンの外側を引っ張り上げ、シングルか連写を選ぶ。
フィルム巻取りは昔ながらのダイヤル式。古臭いが、AF駆動に電気を消費することを考慮し、なるべくバッテリーを節約するという設計思想だったのかも知れない。
コンデジでファインダー内を撮ってみた。 三角形のLED表示でピント合わせの方法を教えてくれるのが初期のAFカメラらしくて愛しい。
おっと、行き過ぎ...
グリーンが点くと合焦。
盛大なモーター音と共に頑張ってピント合わせをしてくれる。
ピントの精度は...?意外にしっかり合います。ジー、ジーと迷うこともあるが最終的にはきっちり合焦するのは初期の一眼AFとしては大したもの。
とりあえず24枚撮りネガ1本を試写してみた。
ソウルのアパート街にて。
名古屋の街をぶらぶらと。
AF、露出計共に正常に動いているようで一安心。動態保存すべく、これからも散歩の供としてたまに使うつもりだ。