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ソウル在住の日本人が旅行,飛行機,くるま,鉄道,韓国生活について書いております。

伊丹空港の撮影スポット4か所を巡る|千里川土手,伊丹スカイパーク,エアフロントオアシス,猪名川土手+伊丹空港の美々卯でうどんすき

先週、約半年振りに一時帰国で大阪に帰省した際、久々に千里川土手などでヒコーキ撮りを楽しんできました。時々行っていたように思っていたのですが、過去の写真を見返すと前回2016年8月以来久々の伊丹スポッティングでした。

曽根駅でレンタサイクルを借りる

11時過ぎに曽根駅に到着。先ずは駅前のうどん屋で「梅こぶうどん」という関西らしい一杯を食べて腹ごしらえします。


そして駅北側の駐輪所で電動チャリをレンタル。4時間越えでも翌朝10時までなら420円というのはお得感があります。

伊丹空港 撮影ポイント巡り

1. 千里川土手

駅からゆっくり自転車を漕いで10分ちょっとで土手の砂利道に到着。


RWY32Lでカメラを出して撮り始めます。今回はEOS R6 Mark IIは持って行かず、R10+18-150mmと100-400mmでの撮影です。


先ずはANAの787。このサイズが降りて行くと後方乱気流がヒューっと吹き抜けるのもこの場所の醍醐味です。




展望デッキからだと小さく見えるボンバルディアやエンブラエルも、これだけ近いと迫力があります。




誘導灯の点検タイムでした。



コスパ抜群で優秀なRF100-400mmでも強い反射光が入るとゴーストが生じることもあるんですね。ってか、鳥が横切ってるな。






翼下面の赤が凛々しいIBEXのCRJ。



5年振りに復活したANAのエコボン。



千里川で過ごしたのは1時間ちょっと。

最後に787を撮ってスカイパークへ移動しました。

2. 伊丹スカイパーク

園外活動に来ていた保育園児達が「♬○○せんせいありがとう~」と歌っていたりと、ほのぼのした時間が流れていました。そうか、3月なので卒園だね。




風が強かったので機体を斜め気味に進入しています。



ミャクミャクカラーの大阪モノレール。


上手く行っていればMRJに置き換えられる筈だったE190。


久々の流し撮りであります。



ここでも最後にANAの787を撮ってエアフロントオアシスに移動します。冬ダイヤだとANAの777は伊丹に来ないんですね。

3. エアフロントオアシス

公園前に路駐している車が駐禁切られていました。




やはり欧州機らしい優美さを感じさせるA350。




朝日放送のヘリ。

4. 猪名川土手

最後は曽根駅に戻る途中、猪名川土手から離陸の正面を撮ります。





望遠だとファインダー内でこちらに突っ込んで来るような感覚は、ちょっと恐怖感を覚えるほどの迫力があります。








土手からは2便撮ったところでこの日は終了。堤防をサイクリングして曽根駅に帰還しました。

番外編...「美々卯 伊丹空港店」でうどんすきを味わう

スポッティングの数日後、私の帰国に合わせて大阪に来てくれた娘が夕刻の羽田便で帰るのを見送りに行った際のこと。うどんそばの美々卯が伊丹空港ターミナルにも店を出しているのでそちらで夕食にしました。


先ずは刺身をアテに暫し別れの乾杯。娘と一杯やれる私は幸せ者です。


うどんすきは元々こちら美々卯が考案したものだそう。


ここ以外の美々卯でも何度か食べたことがありますが空港店も変わらぬクオリティ。また、うどんすきをアテに一杯やるという日常か非日常か良く分からぬ感覚も新鮮で楽しい経験でした。

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カナダ空軍アクロバットチーム『スノーバーズ』|サスカチュワン州の航空ショーにて/Royal Canadian Air Force "Snowbirds"

カナダ空軍のアクロバットチーム「スノーバーズ」。このチームを見るためにカナダ中西部のサスカチュワン州まで行った甲斐がありました。

<前回記事>

スノーバーズについて/RCAF Snowbirds

北米のチームですが9機編成の演技はヨーロピアンスタイル。英連邦ということもあるのかも知れません。最初に9機での編隊飛行を見せた後、中盤は5機+4機、4機+3機+2機に分かれての飛行、最後は再び9機という流れでした。


使用機はカナダ国産の練習機であるカナディアCT-114チューター。1960年代に運用開始され2000年には練習機としての運用は終了、以降はスノーバーズが飛ばしているのみとなっています。2030年まで運用できるよう改修が予定されているようですが、現在カナダ空軍のパイロット養成はボンバルディアに委託されているそうで、次機種がどうなるのか?そもそもチームは存続されるのか?予断を許しません。

訪れたショーがリモートだったので地上展示機の写真はカナダ空軍の公式サイトより拝借しました。お世辞にもパワフルとは言えないエンジン、編隊アクロバットには不向きな並列複座ながら、9機が見事に揃った見応えのある演技を見せてくれました。

www.canada.ca

サスカチュワンでのスノーバーズ展示飛行

序盤:9機での編隊飛行

会場正面から9機が進入、宙返りをしてショーが始まります。


雁を模したCanada Goose隊形でループ。フォーメーション名は公式サイトの解説を参照しました。


宙返りしながら後ろの2機がポジションを変えます。う~ん、まさにヨーロピアンスタイルらしい優雅さであります。





この時は50km程離れたサスカトゥーン空港からのリモートでした。赤い飛行服姿は会場に展開していた飛行隊長さんで、お話ししたところ笑顔が素敵なジェントルマン。日本出張で六本木の防衛庁を訪問したこともあると仰っていました。



1度目の宙返りを終えたらすぐに2度目に入ります。


この密集隊形でのループはイタリア空軍のフレッチェトリコローリに勝るとも劣らない正確さですね。






観客の前から見えなくなることは全く無く、ずっと隊形を維持したまま編隊でのループとロールを続ける姿は英仏伊のヨーロッパ御三家に引けを取らぬ見事さでした。







会場正面で上向き開花を決めて前半の9機での演技は一区切りになり、ここからは5機+4機や、4機+3機+2機に分かれての演技に入ります。



中盤:クロスやループ,ハートも描く

ビビッて中々望遠で寄れない私です。


それでも、クロスは何度もやってくれるので私でも何枚かはそれなりに撮れたりします。


3機での密集トレイル隊形。この見せ方はアメリカンですな。


こちらはブルーの4シップインバートにも通じる科目。


で、この隊形を維持しながらすーっとロールし、上下を入れ替えます。お見事!



4機がパスしたら2機によるハイスピードな演技。



今度は7機による上向き開花。


宙返りを終えた真ん中の3機が戻って来て豪快にクロスしてブレイク。




5機のラインアブレスト隊形で2回続けてループ。この間、左右各2機のパイロットは基準になる中央機を注視しながら横一線を維持している訳です。




もう一度ラインアブレストでループ。




ハートは左右2機ずつで描きます。



ハートを描いた4機が去るとすぐに正面からの5機が立体的にクロスしてブレイク。





そしてハートを描いた4機が戻って来て360度ターンしながら連続クロス。




ダイナミックな2つの科目の後は7機+2機での演技に移ります。





すかさず2機が現れてミラーロール。



1~7番機によるダブルダイアモンド隊形。





次はブルーのレターエイトに少し似た科目。会場後方から現れた2機が7機編隊を追いかけてジョインし、9機編隊を作ります。




うおっ、カナダグースが横切ってるぞ。


終盤:9機での大団円

9機編隊に戻り、そろそろ終盤という雰囲気になってきました。全機でのループを2回続けます。








晴れ間と雲がまだら模様の空でしたが、ここは青空に恵まれて良かったぜ。



最後の大技は正面でのブレイク。




ラストは会場上空を9機のラインアブレストでパスして大団円。

↓公式サイトで紹介されている並び順です。





通常のエアショーだとこの後各機着陸となりますが、リモートということでビッグダイアモンドでパスして帰投してゆきました。


CF-18ホーネットとの12機大編隊

ショー2日目の日曜日、ホーネットより先に飛んだスノーバーズは一旦サスカトゥーンに帰投したのか周辺空域で待機していたのか、とにかく、ホーネットがフライトを終えたタイミングで再び登場。予備機も加わりホーネットと合わせて12機の大編隊を見せてくれました。



展示飛行の内容が盛り沢山だったことと、何より、私が学生時代にバンクーバーへ語学留学していたことで思い入れがあって、いつもにも増して長い記事になってしまいました。

いつかまた見たいスノーバーズ、次に行くならバンクーバーから70kmほどの位置にあるアボッツフォードのエアショーかな、などと夢見ています。

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【カナダ空軍】CF-18ホーネットのデモフライト|カナダ・サスカチュワン州にて

カナダ・サスカチュワン州のエアショーにて。美しいカラーリングのカナダ空軍・CF-18ホーネットが見応えのあるフライトを披露してくれました。

<前回編>

CF-18デモチーム

この2017年はカナダ建国150周年に因むメイプルリーフペイントでしたが、毎年カラーリングを変えるそうで、翌2018年のRIATでは青白のクールな姿になっていました。


さて、2017年6月、ダンダーンエアショーでのCF-18です。リモートなので観客エリア後方から進入するところからデモフライトが始まります。先ずは急上昇。


アフターバーナーをガンガン焚きながら、ループや高G旋回を織り交ぜた力強いフライトが続きます。




この「シャア専用ホーネット感」、ガンダム世代にはたまりませんなあ。






カナダ空軍のホーネットは機首の下側にキャノピーを模したチート塗装が施されており、遠くから視認した際に方向を錯覚させるようになっています。これ、意外に効果があるそうです。



2日間行われたこのエアショー、雨が降らなかったのは幸いでしたが、空模様はどんより曇っている部分と青空が混じった微妙なもので、撮影では露出補正に少々苦労しました。


ホーネットということで期待したベイパーコーンは残念ながら見られず。あれは時の運なのかな。



曇りの写真をヤケクソで極端にRAW現像してみた一枚。








約15分のフライトを終え、サクッと去っていきます。去り際に会場にPさんの”Hi Saskatchewan, I hope you enjoyed my flight!”といった感じの無線が流されたのが何ともクールでした。

救援デモ

ベル412(カナダ軍での呼称はCH-146)によるレスキューのデモ。




カナダではフランス語も公用語なので、RESCUEの下にはフランス語のSAUVETAGEの表記もあります。



陸軍アサルト部隊

会場が軍のキャンプ地ということもあって、テロリスト(に扮したTシャツ姿の隊員)を陸軍の部隊が制圧するデモもありました。



>スノーバーズ編に続きます。

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【カナダの航空ショー】中西部・サスカチュワン州の田舎町にカナダ空軍のエアショーを見に行く|Dundurn Airshow

カナダ空軍アクロバットチームのスノーバーズを見るために、カナダ・サスカチュワン州の田舎町で開かれたエアショーを訪れた記録です。

サスカチュワン州へ

カナダ人でもスペルを間違えるというSaskatchewan/サスカチュワン。カナダ中西部に直線で線引きされた大平原に広がる広大な州で主な産業は農鉱業。カヌーなどのアクティビティ以外にこれといった華やぐ観光スポットは無く、私が学生時代にカナダ横断バックパック旅行をした際もひたすら直線のハイウェイを走るグレイハウンドバスの途中ポイントだった記憶しかありません。

飛行機とクルマをテーマにスタアラ世界一周チケットで北米、ヨーロッパ、ついでにトルコとインドを旅した2017年の夏、スノーバーズが飛ぶエアショーは私のスケジュールではベストだったのでトロントから片道3時間の国内線フライトで訪れた次第です。

Dundurn Airshow

海外エアショーのスケジュールをまとめてくれているMILAVIAには”10-11 Jun”と退役軍人会のフェイスブックリンクが貼られているのみで情報が乏しかったため、カナダ政府観光局、サスカチュワン州観光局、更にはカナダ空軍の広報にもメールで確認したところ、州観光局がチラシ的な案内を送ってくれました。I love Saskatchewan!!

Town of Dundurn

エアショーが開かれたのは州最大の都市(それでも人口は約25万人)サスカトゥーンから車で南に40分程のDundurn(ダンダーン)という町のはずれにある軍のキャンプ。


サスカトゥーン空港近くのホテルにチェックインし、部屋から外を見ると...

おー、スノーバーズが予行をやっているのが見えます。本当にこんな田舎町でエアショーをやるのか半信半疑でしたがこれで安心です。

町役場でチケット購入

エアショー公式サイトなどは無く、チケットはサスカトゥーン市内のガソリンスタンドかTown Officeで購入との情報だったので、下見を兼ねてレンタカーでダンダーンに行ってみます。


鳥のさえずりしか聞こえないダンダーンの町内。人口は650人程なので町というより村ですね。


元々は学校だったという町役場。


役場のおばさんからチケットを買い求めながら、私が日本人で、このエアショーのためにサスカチュワンまで来たと話したところとても驚かれ、記念にキーホルダーとピンバッチをプレゼントしてくれました。I love Dundurn!!

エアショー会場

ゲートオープンの10時に合わせて入場し、草地に車を停めて会場へ。ま、会場といってもこのキャンプには滑走路が無いので草地ですが。


懐メロっぽい歌を歌っていたお姉さんトリオ。


いいおじいちゃんだな~。


皆さん立派な椅子を持参している中で、私が日本から持って行ったミニ折り畳み椅子を広げたところ「それ、テディーベア用の椅子?」とウケました。なるほど、笑いのツボはそこにあるのか。

因みに、このエアショーで日本人観客は私だけだったようです。


会場には地元の旧車クラブの愛車が展示されていました。

初代フォード・サンダーバード。


グラスルーフが斬新なフォード・フェアレーン。


インパネの意匠が左右対称のシボレー・ベルエア。


60年代のフォードFシリーズ・ピックアップ。


コブラのエンジンが載っていた初代マスタング。


こちらはマスタング・マッハ1。


プリムス・バリアント。


SAE規格のライトが味わい深い450SL。


こんなのもありました。地元警察の装甲車。


地元ダンダーンの消防車。

オープニングフライト

11時になり、エアショーが始まります。先ずは退役軍人と現役隊員のパレード。


続いて国歌斉唱。アメリカもそうですが、一般市民も起立して敬意を表すのは見習いたいところです。


天候観測も兼ねてでしょうか、2機のホークがフライパス。


続いてC-130(カナダ空軍ではCC-130)が登場。


空挺部隊員が降下します。


カナダ国旗が青空に映えます。




誰一人ズッこけることなく着地を決めていたことに感心しました。


カナダ空軍パラシュートデモチーム、Sky Hawksが愛称です。


カナダ版習志野空挺団の皆さん。


敬礼する空挺部隊の背後をパスしてゆくCC-130。カッコいい演出です。

>続編に続きます。

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ソウルから仁川への運河「京仁アラベッキル」をウォーキングする

先週後半はソウルとしてはまとまった雪が降ったので予定していた登山は中止に。代わりに、平坦な道なら何とかなるだろうと、仁川からソウルまで約15kmを「京仁アラベッキル」という運河沿いのルートを家内と義妹の3人でウォーキングしてきました。

京仁アラベッキル

李明博大統領時代に建設された、ソウル市西端と黄海に面する仁川を結ぶ運河で、ルートの大半は仁川空港鉄道に沿っています。今回は空港島連絡橋手前の青羅国際都市駅を起点にソウル方向に歩きました。

青羅新都市~黔岩

朝の青羅国際都市駅は極寒でした。


駅から運河の遊歩道までは結構な距離があり30分近く掛かりました。ちゃんと歩道はあるものの、途中は工業団地的な殺風景な場所なのでこのルートでの二度目は無しですね。



ソウル寄りに一駅進んだ黔岩(コマム)にて。橋脚に併設されているエレベータで遊歩道から橋の上に上がることができます。



余りにも寒いのでコマム駅側のカフェでコーヒーを飲みつつ暖を取り、またウォーキングコースに戻ります。う~ん、極寒の中、自分は異国の地で何をしているのだろうか...


と、対岸に展望デッキが見えてきて、このタイミングで晴れ間が出てきました。


その先にあるのはオフシーズンで水は止められていた人工滝。これ、韓国人YouTuberのチャンネルで見たことがあるのですが、滝の裏を通ったりもできて夏場はそれなりに賑わうようです。

桂陽大橋

晴れるにつれてどんどん暖かくなる中、もう一駅進んで桂陽(ケヤン)に到着。ここは橋脚の四方にエレベーターが設置されています。


やはり晴れて暖かいと気分も盛り上がります。


橋からの眺めは中々のもの。北東東に雪化粧した北漢山が見えます。


ソウルは気温が低い割に雪は積もらないので、この雪山の景色に寒い中を歩いたのが報われた感がありました。


右手方向は金浦空港。


南山タワー、更に右にはロッテタワーも見えます。



橋の逆側は先日登った桂陽山。

手前は無駄に立派な桂陽駅。



この辺りでチョコを食べながらコーヒーブレイク。



雪だるまの顔はカカオフレンズのチュンシク。

上手に作ったなあ。

金浦空港への着陸機

この辺りで歩数は25,000歩を超えましたがもうひと頑張り、更に東へ歩きます。



先程橋の上から眺めていた時とは滑走路の運用が変わり、こちらに着陸機がアプローチしてきます。




大韓航空のA220。


金浦空港近くで焼肉

結局この日の歩数は32,000歩以上。そろそろキツくなったので最後は金浦空港近くの焼肉屋までタクシーでワープし、反省会と称して飲みます。


行った店はNAVERで評点の高かった「삼부숯불구이/サムブスップルクイ」という炭火焼肉の店。



先ずは牛カルビを塩とタレで一人前ずつとユッケを注文。


肉自体も中々のクオリティですが、この店、タレがまろやかで独特の旨さがあります。


ユッケもタレの旨さを感じさせるものでした。


ケランチム(茶碗蒸し)も出汁の加減が良くて美味でした。


後半は網を鉄板に替えてもらってチャドルバギ(あばら肉)。鉄板にのせると巻いた状態から独りでに広がります。

チャドルバギも十分旨かったですが、これについてはやはり、同じ界隈にある専門店の「チャドルチプ」の方が上と思います。


この後はハシゴで生ビールの店へ。いつもの登山と同様、結局は酒を美味く飲むために歩いていたという一日でありました。

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【Seoul ADEX】2023年ソウルエアショー(3)韓国軍機編|KF-21プロトタイプ,大統領専用機,まだ現役のファントム

2023年ソウルエアショー記事の最後は韓国軍機編です。今回のエアショー関連報道でB-52と並び注目されていたのは韓国国産戦闘機KF-21のプロトタイプでした。

KF-21プロトタイプのデモフライト

昨年7月に初飛行し、10月の泗川(サチョン)エアショーでは地上展示で一般公開されたKF-21、今回はまだ試験中ということでGを抑えながらでしたが展示飛行を行いました。

今回飛んだのは複座型の6号機。


やや抑え気味の機動ながら、A/Bを焚きながらの旋回や上昇、背面飛行などを見せてくれました。エンジンはスーパーホーネットと同系のF414。従って爆音でした。


機体下面にミサイルを半埋め込み式で搭載する窪みが付いています。F-22やF-35のようなウェポンベイは無いのでステルス性は限定的と、メーカーのKAIも認めています。




 


それにしてもF-22と瓜二つですね。こちらはラプター。

そしてKF-21。

救難デモ

不時着して脱出した友軍パイロットを救出するというストーリー。FA-50と助っ人のA-10が敵を制圧し、UH-60でレスキューという流れ。



地上で大爆発!

この演出、日本だと岩国基地FSDでもやりますね。



レスキューデモとは別に、これもKAIが開発中のLAH(Light Attack Helicopter)も飛びました。ユーロコプターがベースなのでテールローターがダクト式になっています。KF-21と並行して攻撃ヘリも開発とは、KAIってリソースあるんだな。


ハンマーヘッドターンや宙返りも披露して会場を沸かせていました。


こちらは朝方飛んだ韓国陸軍のアパッチ。脳内で「ワルキューレの騎行」を再生しながら見ておりました。

その他、地上展示など

韓国大統領専用機

元大韓航空の747-8を改造したもので、通称は”空軍1号機”や”Korean Air Force One”。韓国大統領の外遊は金浦や仁川ではなく通常このソウル空軍基地から発着します。


こちらは空軍2号機。導入は1985年ということは2000年の金大中大統領訪朝にも使われたものと思います。

CASA CN-235

パラシュート降下

C-130から降下する陸軍空挺部隊。日曜日のオープニングセレモニーにて。


Paul bennet Airshows

コロナ禍だった前回2021年を除き毎回来ているオーストラリアの民間アクロチーム、ポール・ベネット。


地上展示機

韓国ではまだ現役のファントム。来年ついに退役との説もあります。


色黒のキムチイーグルと色白のKF-16。


先日イスラエルからの退避で邦人も便乗させてもらったA330 MRTT。

市街地上空を舞うブラックイーグルス

日曜日の午後は段々雲が広がる空模様になり、帰りの混雑を避けたいこともあって最後のブラックイーグルスはパスして退場し、基地横を流れる川に沿って一駅ソウル寄りの太平(テピョン)駅まで歩きます。


河川敷の公園でエアショーを観覧する地元住民。


地下道を抜けたところで爆音がするので見上げると、アパート街の方からブラックイーグルスが真上をパス。すげー。



普通の街並みの背後でアクロバット飛行というのがシュール。この後、駅の上空をソロ機がドカンと突き抜けて行ったりと、これはこれで珍しいものを見せて貰いました。

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【Seoul ADEX】2023年ソウルエアショー(2)米軍機編|F-22のデモフライト,B-52フライパス,C-5ギャラクシーの機内見学

北朝鮮情勢の影響か、米韓同盟70周年を記念してか、今年のソウルエアショーは米軍機の展示が充実していました。フライパスを実施したB-52については、韓国清州基地に初着陸したり、韓国空軍F-15K+空自のF-2との編隊飛行を実施したりと、こちらは北への牽制が目的だったことは間違いありません。

<前回編>

F-22のデモフライト

ラプターがソウルエアショーで飛ぶのは2017年以来。異次元の機動性、マニアでも耳を塞ぎたくなる爆音には何度見ても圧倒されます。


圧縮空気の音を響かせつつ白煙を上げながらエンジン始動。







大柄な機体でも軽々と背面飛行。

私が今まで見た中ではRIATでのウクライナ空軍のSu-27の背面飛行が最強でした。

お約束のウェポンベイ御開帳。








イケメンのPさん。

B-52のフライパス

予定より少し遅れて実施されたフライパス。そのせいか1回しかパスしなかったのは残念でした。2017年にB-1が飛来した際は複数回パスしてくれたのですが。


遠目にも分かる黒煙を曳きながら登場。


最も若い機体でも60歳以上のB-52ながら、エンジンをロールス・ロイスのF130に換装して2050年代までの運用が予定されています。


会場上空ではスロットルを緩めていたようで意外に静かでしたが、それでも黒煙が出ています。


オサン基地F-16デモチーム

今回は三沢からの遠征ではなく韓国烏山(オサン)基地所属のデモチームでした。



フライトの時間帯に限って曇ったのが残念。


こちらのPさんもイケメン。

C-5ギャラクシー輸送機

こちらは地上展示のみ。機内見学できたのは収穫でした。



前後のカーゴドアを開けて貨物室を通り抜けさせてくれました。


 

開閉のメカニズムや(油圧?)ノーズのレーダーの配線処理などはどうなっているのかなど、見れば見るほど興味が湧きます。



コクピットへのラダー。


ハンヴィーだと14台、兵員輸送モードでは最大600名が搭乗可能という広大なスペース。


C-17グローブマスターだと主翼桁が機内に張り出していますが、C-5はほぼフラットになっています。

若くても機齢30歳以上ながら細部までしっかりとメンテされていることにも感心。


後部のカーゴドア部分。

 

これほど大きな開口部がありながら機内は与圧構造。


所属はサンフランシスコとサクラメントの間に位置するトラヴィス基地。極東まで遠路お疲れ様です。


iPhoneのフレア何とかして欲しい。

C-17グローブマスター


F-22と同じテールコードHH=ハワイ・ヒッカム空軍基地なので、サポートを兼ねての来韓でしょうか。




米軍系の地上展示機

U-2偵察機

これ、絶対北朝鮮の領空に入って撮ってると思う。


V-22オスプレイ

尾翼に龍のモンモンが入っているので前に立っていたクルー(めちゃフレンドリーなナイスガイ)に尋ねたところ普天間から来たそう。沖縄からソウルって1,200km以上あるので、こちらもお疲れ様です。


KC-135空中給油機

これも古いのを近代化しながら大切に使ってますね。


EA-18Gグラウラー

爆撃機系と並んで北朝鮮が嫌がる一機だろうな。


かまってちゃんの北朝鮮は一貫して何だかんだやっていますが、昨今の弾道ミサイル実験や米韓関係の回復もあってか、米軍の存在感が例年にも増して大きいと感じた2023年ソウルエアショーでした。

(3)韓国軍機編に続きます。

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【Seoul ADEX】2023年ソウルエアショー(1)韓国空軍・ブラックイーグルスのアクロバット飛行,大混雑の入場行列,会場内の模様など

先週末開催された2023年ソウルエアショーに行ってきました。奇数年に開催されるこのエアショー、今年のパブリックデーは10月21日と22日の土日2日間。今年は大混雑で入場は大行列でしたが、頑張って両日共に参戦しました。

今編では、先ずはショーの華である韓国空軍アクロバットチーム・ブラックイーグルス(以下”B/E”)を中心にUPします。

EOS R6 Mark IIとR10でアクロ撮影デビュー

今回の撮影機材は今年2月に購入したEOS R6 Mark IIと今月購入したEOS R10の2台体制。レンズはRF24-240mmとRF100-400mm。


両機共に動きの速いアクロバットを撮るのは初めてでした。特に前半は外しまくりでしたが色々設定を試したり私の慣れもあって、少しずつ歩留まりが上がるのを実感しながらの撮影になり、これはこれで楽しいものでありました。

ブラックイーグルスの展示飛行

2009年のソウルエアショーで今のT-50に機種変更したB/E。丁度その時アジアツアーで来ていたアメリカ空軍サンダーバーズと共演するのが気の毒なほどレベルの違いを感じたものでした。しかし今やRIATで最優秀賞を受賞するなど、世界レベルのチームに成長を遂げた感があります。

尾翼の”70”は米韓同盟70周年を記念したもの。


土曜日午前のフライト。少し前に降った通り雨が嘘のような青空でした。









レッドアローズばりのカラースモーク切り替え。


描きもの系2種。


スモークで国旗を表現できるっていいなー。


スニークパス。左前方に注目している観客の頭上を右後方からA/Bを焚きながらで突っ込んで来ます。





トレイルから同じブレイクを繰り返すこの科目、2回目はスモークをカラーに切り替えています。





大混雑の入場行列

回を重ねる毎に観客が増えるソウルエアショーでしたが、今回の入場行列は日本の航空祭並みかそれ以上でした。私が初めて訪れた2009年などは日本人の感覚だと「ガラガラ」だったものですが、2017年頃から混み始めた気がします。


2日目日曜日、8:15頃に並び始めた時の行列。この時は800m程でしたがその後2キロ以上になり、最大で入場まで3時間掛かったと韓国のニュースに出ていました。



チケットブースは申し訳程度に設置されているのみ、余りの混雑に当日購入は不可だった模様。そもそもオンラインでの購入が前提で、それも日曜日分は土曜日の14時を以て販売打ち切りになっていました。


会場内の仮設コンビニ。昼時は入場制限をしていて入店まで20分程並ぶ羽目に。


それに懲りて2日目は拙宅近所でキムパプを買って行きました。安いし旨いしこれが一番。液体は入場検査で引っ掛かりますがドリンクの自販機は会場内各所に有り、そちらはほぼ待たずに買えました。


入場は大変だったものの場内の混み具合はこんな感じ。人口密度は日本の航空祭並みかややマシといった感じでした。

韓国では昨年のイテウォンのハロウィン圧死事故以来こういった雑踏に敏感になっているため、次回2025年はチケット販売数を制限するなどの対策が取られるのではと思います。


次回はB-52のフライパスやF-22のデモフライトなど、米軍機系を中心にお伝えします。

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【カナダ】バンクーバー旅行記(1)サンフランシスコからバンクーバーへ

今から28年前の1995年から96年に掛けてバンクーバーに留学していました。また、家内との出会いが通っていた学校のクラスだったり結婚式も新婚旅行を兼ねてバンクーバーで挙げるなど、我々夫婦には特別な場所です。今回はそのバンクーバーを夫婦で久々に訪れた記録です。

この旅では先ずサンフランシスコを訪れ、次にバンクーバー、最後はシアトルを経て帰国という旅程。バンクーバーでは3泊しました。

サンフランシスコ→バンクーバーへ

サンフランシスコ空港にて

朝7時過ぎのSFO空港にて。手前に写っている車は4台とも日本車ですね。


事情を覚えていないのですが、写真を見返すと何故かUAのラウンジは利用せずフードコートでサンドイッチとコーヒーを買って朝食を済ませていました。




まあ、私の場合ラウンジ滞在時間は最小限にして飛行機写真撮影を兼ねて空港内探検に出てしまうのですが。




何かこの空港との縁があるのか、1930年式ピアース・アローが展示されていました。


日本ではレア機ですがアメリカではポピュラーなB757。

UA1106便でバンクーバーへ

8:30に出発し定刻では10:48のバンクーバー着。


我々が乗った機材は737-800でした。


UAのハブ空港なので当然ながら周りはUA機ばかり。


個人的な経験ではアメリカ国内線は遅れが多い印象しかないのですが、この時は私と違って普段の行いが良いカミサンが一緒だったお陰で定刻に出発。


バンクーバー空港に到着

バーナビーやリッチモンドの住宅街とフレーザー川を見ながらYVR=バンクーバー国際空港にアプローチ。


四半世紀以上前に留学で初めて来た際は眼下に広がる「ガイコク」の街並みを見て「やっべー、来ちまったよ...」と不安で心細かったことを思い出します。


プライベートジェット機を横に見ながら着陸。


端の方には消火訓練用のフォッカー100(渋い)が置いてありました。

バンクーバー空港にて

カナダの森や川をイメージしたターミナル内。先住民のトーテムポールなどもあり、アメリカの空港のビジネスライクな雰囲気(あの独特なクールさも好きですが)とは印象が違います。





案内の第3言語が中国語というのが中華系住民の多さを物語っています。


スカイトレインでダウンタウンへ

スムーズに入国を済ませ、スカイトレインでダウンタウンに向かいます。カナダラインと呼ばれる空港線は2010年の冬季五輪に合わせて2009年に開業したものなので当然私が居た90年代にこんな便利なものは無く、運賃片道十数ドルと学生には高いリムジンバスか、安いけど乗り継ぎが必要で本数も少ない市バスしかなく、帰国する友人の見送りなどでは市バスを利用したものでした。


>次編に続きます>

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【仁川空港展望台にて】EOS R6 Mark II+RF 100-400mmで旅客機撮影

久々に仁川空港滑走路沿いの展望台で飛行機撮影を楽しんできました。カメラはR6 Mark II、東京で購入した帰途の羽田で少し試し撮りをして以来の旅客機撮影であります。

東仁川経由で展望台へ

新道林の拙宅からだと空港鉄道を乗り継ぐか仁川市内を経由するか迷うところですが、今回はコスパの良い仁川市内から市バスに乗り継いで行きました。交通費の安い韓国、このルートだと2,850ウォン≒約300円で行けます。空港ターミナルからの行き方は最後に記します。


家を8時前に出て東仁川には9時前に到着。先ずは駅前の渋い食堂で腹ごしらえします。

注文したのはウゴジ(干した白菜や大根の葉)スープ。

ソウルだと8千ウォンはしますが仁川だからか6千ウォンと安価でした。


駅前のロータリーから空港のある永宗島行きの306番バスに乗車します。


市バスとしてはロングラン路線なので席は前向き2×2のレイアウト。


市内から永宗島まで片道60km以上の路線、途中で空港第1ターミナルを経由します。2タミまでは行きません。

空港展望台にて

コロナ禍以降では初めての訪問。内部もトイレも改装されていました。


2階の屋外デッキ。


恐るべしiPhone。実際はここまで青空ではなく霞んだ薄曇りの空だったのですが(強引にでも)自然に見栄え良く処理する力業は良くも悪くも凄い。

EOS R6 Mark II+RF 100-400mmで旅客機撮影

このコンパクトな100-400mmに魅力を感じたこともキヤノンに乗り換えた理由の一つでした。質感はそこそこながらAFも速く絞り込まなくても良く写るし、何より安いので期待した以上の満足度。これで防塵防滴なら文句無しなのですが。


A380のお見合い。


被写体認識を「乗り物」に設定して撮影開始。先ずはロサンゼルス行きのB747-8。


やはり、空の色がマゼンタ掛かるのはキヤノン機を買うに際し認識していたとは言え気になります。

↓ Lightroomで色被りを-10%(グリーン側)補正。実際はこんな感じの空でした。


アシアナのライトグレー部分もマゼンタ寄りに感じます。


↓ JPEG撮って出し。

↓ JPEGから色かぶりを-10%補正。

上の2枚はテレ端400mm。若干の傾き補正+僅かにトリミングしていますが747が丁度収まる距離感。目前を上昇する大型機を見られるのがこの展望台の魅力です。


テレ端400mmで撮った737。キヤノンに乗り換えに際して下取りに入れたニコンの80-400mmと200-600mmの重さが近年は億劫になってきたことも買い替え理由の一つでしたが、やはり撮っているともう少し寄りたくもなります。この辺りは今後テレコン、或いはサブ機にRFのAPS-C機を買うかなど、色々考えながら徐々に機材を充実させていくのがカメラ沼の楽しみではあります。


成田から到着のZIP AIR。

↓ これも-10%補正。色については今後カスタマイズで微調整することも考えます。


一方、R6 Mk2の被写体認識はやはり素晴らしく、遥か遠くに機影が見えるとすぐにキャッチ、他の飛行機が駐機する場面でも捉えた機体に食いついて離れません。


香港行きのKALカーゴ。



翼端がピンと上がるのが凛々しいA350。



787の主翼も中々の上がり方。



シカゴ行きの777は2030年釜山EXPOペイント。


水垢が目立つバンブージェットのA321。


グダグダの写りでお恥ずかしいですが久々に流し撮り。1/125secだと絞りはf/25。NDフィルターを持って行くべきでした。



撮り始めて30分程で暫し静寂。下に走るのは2タミに向かう空港鉄道。


ここでランウェイチェンジ。ここからは北西に向けての離陸に変わります。コンディションはイマイチだったこの日、朝FR24を見たら仁川では珍しい南東向き運用だったので来てみた次第です。



ワンワールド塗装のマレーシア。


離陸機の向こうに見えるビルはibisホテル。成田のマロウドホテルのような楽しみ方ができるのかは不明ですが一度行ってみたいですね。

仁川空港展望台への行き方

第一ターミナルからの行き方です。


韓国ではGoogle Mapの使い勝手が良くないのでNAVERマップがお勧めです。行先は仁川空港展望台のハングル『인천공한전망대』と入れるとルートが出てきます。


バス路線番号は「306」。空港ターミナル3階の7番から出ます。1階乗り場は逆方向の仁川市内行きです。運行頻度は約20分に1本。メトロなどで使用する交通カード”T Money”が使えます。料金は1,750ウォン。


降車する停留所はその名の通り「仁川空港展望台/인천공한전망대」。英語のアナウンスもありますが、運ちゃんに「空港展望台=コンハンチョンマンデ」と言えば知らせてくれると思います。


坂を登れば展望台です。


帰りの停留所は反対側を少し戻った地点にあります。

展望台に撮影禁止とは書かれていないものの、あまりデカいレンズを振り回したりしていると注意を受ける可能性があります。韓国の空港施設関係は大体そんな感じです。

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【スペイン空軍】パトルーラ・アギラ/Patrulla Aguilaのアクロバット飛行|RIAT/エアタトゥーにて

久々に海外アクロバットチームのポスティング、今回はスペイン空軍のパトルーラ・アギラです。

パトルーラ・アギラ/Patrulla Aguilaについて

CASA C-101というスペイン国産ジェット練習機7機で編成され、パイロットは専従ではなく空軍大学の教官による兼務。”Aguila”=アギラとはスペイン語で「鷲」のことで、調べてみたらラテン語の”Aquila”がスペイン語は”Aguila”に、英語は”Eagle”になったそうで、言語って面白いですね。

このカラーリング、何と言うか、ガッチャマン時代のアニメ的な独特のセンス。ダリ、ピカソ、ガウディを輩出した芸術の国とは思えないのが残念。

アギラの演技について...RIAT2018での感想

  • 演技構成は、前半は全機揃って各種フォーメーションをループなどを交えながら披露、その後ブレイクしてクロスやソロ機のロールなどに移るヨーロピアンスタイルの定石通り。
  • C-101という機体はお世辞にも高性能とは言えずスピード感には欠ける。レッドアローズを0.7倍速程度で見ているような感じ。
  • アナウンスがラテン的なハイテンション。スペイン語訛りで"Fantastic spectacular!!"というフレーズを連発して盛り上げようとしてくれるの良いが、ずっとハイテンションなのは逆効果。途中からは少々興醒めした。
  • 個人的には、マイナスGで360度ループする課目には感心した。
  • 演技最後の着陸が見もので、7機一斉にランディングするのは凄い。

RIATでのアギラ

後ろの2機が先にエアボーンしながら5機+2機が同時に離陸。


サングリアとパエリア、もとい、スペイン国旗カラーのスモークを曳きながら離陸。



離陸直後、7機揃っての宙返り。




隊形の正確さは流石は教官殿。





ヨーロピアンの定石通り、前半は全機での編隊飛行で構成されます。


スモークは白と黄色か赤の2種類。1~3番機は黄色、4~7番機が赤。レッドアローズのように赤と青を切り替えたりする機能は無いようです。



ループからブレイク。



全機揃っての演技はここで一区切り。ここからは4+2+1での演技に移ります。


ブレイク後に上昇したソロ機が一旦ほぼ静止し、「くるん」と転回して下降、というか落下。同じラテン系のイタリアのフレッチェ・トリコローリも同様の演技をしますが、プロペラ機ならともかく、ジェット機でこの機動は凄い。



クロス2連発。先ずは1対1。


続いて2対2!


流石はヨーロピアン。ほぼ間を空けずに次の課目が続きます。



スペインはハートを左上から下へ射抜きます。我らがブルーは左下から上ですね。




アブレストの正確さからも技量の高さが伺えます。


ループしてから4機で下向きにブレーク。



それをソロ機が下から貫きます。


背面飛行でスモークがプスプス途切れるのはご愛嬌。




背面&背面でロールしながらパス。前の6番機を基準に後方の7番機はロールしているのだと思いますが、ロールのタイミングが見事に揃っていました。





スロ~ロ~ル。非力な直線翼機なのでこういった科目こそ十八番。




間隔を空けた4機のロール。優雅な演技です。



個人的に最も感心した演技がこれ。背面飛行で宙返りします。

マイナスGのまま上昇。ループの頂点で切り返すのかと思いきや...


結局ずっとマイナスGのまま360度ループ。これ、Pさんは頭に血流が登りっぱなしでは?いずれにしても、珍しいものを見せてもらいました。


3対3でのクロスではスモークを直前でカラーに切り替えていました。


折角のカラースモーク、何故ここで使わない?





ボントンロールやるのかなと思ったら「よっこいしょ」と2機が反転。

ブルーの4シップインバーテッドにも通じる科目でした。


ラストはカラースモークで国旗を描きながらの大団円。



そして7機が一斉に着陸。

私の席からタッチダウンの瞬間は撮れませんでしたが、Wikipediaにも『なかでも最大の見せ場は7機による編隊着陸』と記述されるスペイン名物であります。


お疲れ様でした!グラシアス!

スピード感は若干物足りないものの、ユニークな演技や難易度の高そうな科目を見せてくれるハイレベルなチームでありました。

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【一時帰国の大阪にて】モノレールで門真へ|焼き鳥「あみや」蛍池店|アシアナ航空・関空→金浦

今回一時帰国した最大の目的は運転免許の更新でした。私の免許は1月末で切れており、失効から6か月を超えると手続きが面倒になることと、7月が誕生日の家内も今年が更新だったので夫婦で門真の試験場に行きました。

門真にて

京阪バスの電気バス。ソウルでは電気バスも珍しく無くなってきましたが、日本でも普及が進んでいるのでしょうか。京阪のものは中国BYD製だそうで、日本メーカーも頑張って欲しいところです。


大腸に見えると言われたりしているミャクミャク。私は嫌いじゃないですよ。


今回の帰国での”to doリスト”の一つが牛丼を食べること。検索したら「なか卯 門真試験場前店」が出てきました。


吉牛だったら牛丼一択ですが、折角のなか卯、うどんも付けて牛と親子のあいがけ丼にします。


腹ごしらえを終えて試験場へ。約30年前、限定解除試験のために通ったものでした。


今や50cc原付は商品カテゴリーとして危機に瀕している状況で、また、若者のバイク離れが言われている昨今でも原チャリ免許を取る若者は一定数いるんですね。

大阪モノレールで門真市→千里中央へ

免許更新を終え、モノレールで千里中央に帰ります。この路線は元々近畿自動車道と中央環状線が通っていたルートに後から建設されたので高い位置を通る区間が多く、車窓からの眺めが楽しめます。


始発駅の門真市で最前列を確保。


淀川を渡る鳥飼大橋。


ビルの8階ぐらいの高さを通る区間もあります。


新幹線の鳥飼車両基地。


南茨木駅前のモニュメント「サン・チャイルド」。宇宙服かと思ったら放射能防護服で、東日本大震災の再生復興を願って茨木市出身の美術家がデザインした由。


JRの貨物線との交差では近畿道とギリギリのスペースをくぐります。


コンクリート製の線路やゴツいポイントが入り組んだ車両基地。


万博公園を右手に見ながら千里中央へ。


路線はこの先大阪空港まで続きます。

大阪モノレールのHPによると700円で乗り降り自由の1日乗車券などもあるので、またの機会に乗り鉄してみます。

www.osaka-monorail.co.jp

焼き鳥「あみや」蛍池店

日本最後の夜は、私とは対照的に一滴も酒を飲まない兄の車で蛍池の「あみや」へ。

www.yakitori-amiya.co.jp


ソウルにも”IZAKAYA”と称するそれっぽい店は有って何度か焼き鳥を食べたこともあります。しかし、1種類の注文単位が5本やそれ以上だったり、焼き方が悪くてガス臭かったりと残念な店が大半。ここは日本クオリティの焼き鳥をリーズナブルに食べられる有り難い店です。


いつの間にか、めっちゃ食べておりました。

アシアナ航空1135便:大阪関西→ソウル金浦

帰路は11:25大阪関西発→金浦13:15着。難波からラピートで関空に向かいます。


大阪ということで狙ってなのか?ラピートのシートはヒョウ柄です。


朝食はANAラウンジでカレーライス。カミサンは朝から生ビールを飲んでおりました。


帰路の機材も年季の入ったA330。


機内食は、牛丼?ブルゴギ丼?と思いきや、肉の下には子供用のように全く辛さの無いカレーソースが...。硬い肉は水牛...?先程ラウンジで美味いカレーを食べたこともあり、殊更がっかりの味でしたorz...


閑話休題、曇りの大阪を出て日本海に差し掛かると天気は良くなり、機窓からの眺めが印象的なフライトでした。


蔚山あたりの上空でしょうか、朝鮮半島に差し掛かります。


ソウルエアショーが開かれる城南(ソンナム)飛行場。


右の楕円形はソウル競馬場。


更に降下し、脚も降ろしたところで拙宅アパート棟がはっきり見えました。右奥の山は南山(ナムサン)、その手前が漢江です。


撮影データによると金浦への着陸(到着=スポットインではなく)は13:15頃。スムーズに入国し、ANA/SFCのお陰で荷物もサクッと受け取って地下鉄駅へ。5号線から2号線への乗り継ぎが良かったこともあって新道林の自宅に着いたのは14:10前という早さ。施設が古く貧弱なのは難点ながらも、やはり金浦が良いなと認識したフライトでした。

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アシアナ金浦→関空便で大阪に一時帰国|豪雨で関空に足止め

先週末から今週火曜日にかけて半年振りに大阪へ帰省してきました。久々の大阪で楽しく過ごせたのは良かったのですが、到着した関空が豪雨で交通が麻痺しており、着いた早々に往生しました。

アシアナ航空1165便:ソウル→大阪

往路はソウル勤務なら午後半休でも余裕で乗れる17:40 金浦発→19:20 大阪関西着という時間設定のOZ1165便。金浦では何やら芸能人の出待ちをする人だかりに遭遇しました。


食べ物は大したものが無い金浦のアシアナラウンジですが、今回は日本のビールが有って嬉しかった。カミサンとお疲れ様の乾杯で休暇のスタート。


ラウンジから外を見ていたら入ってきた見慣れない737-700。


レジHL8290を検索したところ現代自動車の社有機と出ました。


この日搭乗する機材はA330-300。


2005年導入はので機齢は18年。しっかりメンテはされていますがやはり古さを感じます。A350投入してくれないかな。



時代を感じさせるモニターの解像度やフォント。USBポート?なにそれ美味しいの?時代の機材であります。


一応ホットミールが出ます。


微妙な味のカツ丼風機内食。無難にビビンバとか出してくれたら良いんですが。


こちらは今年2月に利用したANA羽田便の機内食。近距離便に大きな期待はしませんが、一応LCCもある中でのフルサービスキャリアなのでアシアナにはもうひと頑張りして欲しいところです。


関空に近付き降下中の機内より。下弦の虹が綺麗でした。


雨の関空に着陸。日本が大雨云々というニュースは見ていたものの、この時の関空はそれ程の降雨ではなく、この後にトラップがあるとは思いもしませんでした。

豪雨で関空に足止め

スムーズに入国して荷物もサクッと受け取り空港駅に行ったところ、JRも南海も列車は全て運休中。JRは翌土曜日の午前中まで運休の見込み、南海も大和川の水位が基準より40センチ高く、水が引くまで運休とのこと。


それにしても、国際空港にもかかわらず外国人向けの情報提供が少な過ぎでは?韓国語に至っては「列車の運行は”一致”しています」と間違えているし。英語だけでも良いので、日本語に準じた情報提供はできないものでしょうかね。


状況が良く分からず途方に暮れる外国人。途方に暮れているのはこちらも同様でしたが。


散発的に来るバスも長蛇の列。20時頃に聞いてみたらこの日のチケットは全便売り切れでした。




漏れ聞こえる空港職員の会話によるとタクシー待ちの列も300人以上だった模様。

我々の一縷の望みは豊中に住む兄でしたが、我々の事態を知る由も無く連絡が取れず。仕方ありません。この日は諦めて、というか開き直ってローソンに売れ残っていたビールや食料を買い込み、カミサンと宴会(笑)をやって楽しく夜を明かすことにします。

閑散とした出発フロア。エミレーツや香港航空は搭乗手続きをやっていましたが、乗客の皆さんはどうやってここまで来たのだろう?

無事出発フロアのベンチを確保して飲み始めたところで兄から電話があり「おかんから連絡あったで。大変やな。今から車で迎えに行ったるわ」との有難い言葉。23時過ぎ、第2駐車場まで来てくれた兄は白馬の王子様に見えました。

我々は結局1時過ぎに実家へ到着できたのですが、この週末、韓国は休みを取りやすいカレンダーだったこともあって子供連れの旅行客も多く、さぞ大変だったことと思います。

空港で夜を明かすと言えば、以前アイルランドに向かう際にフランクフルト空港で足止めを食らったことがあります。この時は一人だったので開き直って宴会をするわけにもいかず(そもそも店が全部閉まっていた)暗い気持ちで一夜を過ごしたものでした。

娘は新幹線の運休で東京に足止め

一方、我々の一時帰国に合わせて北関東の某市から大阪に来る予定だったうちの娘も東京で東海道新幹線の運休に遭って東京で足止めになり、急遽東京の友人宅に泊めてもらうことに。翌土曜日も東海道新幹線は午前中運休だったので翌朝一番の北陸新幹線とサンダーバードを乗り継いで金沢経由で大阪にやってきました。

土曜日午後も新幹線は間引き運転で終日混乱していたので、4千円程の追加出費になったものの良い判断だったと思います。

翌土曜日、娘を迎えに行った際の新大阪駅にて。


混乱が続いていたこの日、運転再開後ものぞみもひかりも指定席を先着順の自由席として運用していた由。


娘が乗るサンダーバード。


隣のホームにはトワイライトエクスプレス瑞風が停車していました。下関行きとなっていますが、山陽本線の運行は大丈夫だったのでしょうか。


翌日の大阪は打って変わって快晴。この後は道頓堀のかに道楽や天下一品に行ったり、買い出しや免許更新に行ったりと、忙しく過ごしました。

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JALのボーイング777-200ER退役を機に「太陽のアーク」を振り返る(2)伊丹,関空,羽田,成田にて

前回編に続いては、セントレア以外で撮った「太陽のアーク」時代のJALの777を振り返ります。

関空にアプローチする777-300。国内線仕様は一部2階建ての747に迫る500席もありました。

伊丹&関空にて

2008年7月、千里川土手にて。



やはり、頭上を飛び去った後に吹く風の強さが737などとは違います。



相武紗季さんの先得スペマ。


ところで、私の777初搭乗はJASの「レインボーセブン」、1990年代末の東京勤務時代に大阪へ帰省する際のことでした。その際の写真は無かったものの、千里川で撮ったフィルム時代の写真が残っていました。



こちらは2007年8月。まだ旧塗装も残っていました。個人的には歴代JALの中でこの塗装が一番好きですね。



スペマではエコジェットってのもありました。



伊丹スカイパークにて。



2011年3月、JALジャンボ退役記念展示を見に行った関西空港にて。震災直後で欧米エアラインが成田から関空にダイバートしていた時期で、KLMの747が立て続けに2便着陸していました。




成田&羽田空港にて

JALは2010年に経営破綻、2011年に今の鶴丸塗装への移行が始まりました。以下、2012~2013年の羽田と成田にて撮影。





2013年の盆休み。茹だるような蒸し暑さ中で「俺は何をしてるんだろう?」と自問自答し、麦茶をがぶ飲みしながらどんよりとした写真を撮っていた夏の日でした。







JALに残る777-300ERも今後A350-1000に置き換えられる由。777は今後もANAだけでなく海外エアラインでも末永く運用されるものの、JALユーザーの方は今回の777退役に感慨深いものがあるのではと思います。

2018年7月、ファンボローエアショーにて。

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JALのボーイング777-200ER退役を機に「太陽のアーク」を振り返る(1)名古屋⇔パリ便と開港当時のセントレア

先週、JALの777-200ER退役がニュースになっていました。スタアラ派の私は結局一度しか搭乗しませんでしたが、今回は「太陽のアーク」or「JAノL」の777を私のアルバムから振り返ります。

2005年・中部セントレア⇔パリ便

2005年3月のヨーロッパ出張は開港直後のセントレアからのJAL直行便でパリへ。今思うと開港へのご祝儀的なノリや、当時イケイケだった中部地区の自動車業界をターゲットにした就航だったようにも思います。リーマンショック前か後かは覚えていませんが、JALの経営危機もあって数年で運休になってしまった際は納得でした。


この頃使っていたカメラはフジフイルムのFinePix F810というコンデジ。手振れ補正が欲しくて2年程で買い替えましたが、WBも自然でレンズ性能も優秀な良いカメラでした。

往路:中部→パリ便

旧塗装のTGにも時代を感じます。


折角のビジネスクラスでしたが、モソモソした食感のアペタイザーや無造作に置かれるパン、素っ気ないトレイで供されるメインなど、機内食はANAに比べて見劣りするなと感じた記憶があります。



こちらは同時期のANAビジネスクラス機内食メイン。成田→シカゴ路線にて。


...などと小姑のようなことを心の中で呟きながら、ワインを楽しんでおりました。



空席が目立った機内。シェルフラットの居心地は当時のCLUB ANAと似たり寄ったり。私のようなペーペーには十分快適でありました。


到着前の機内食。


到着したCDGでは沖止めだったりと色々微妙だったフライトでした。

エッフェル塔

帰国前日はパリ市内に足を延ばしてエッフェル塔に行ったり、お上りさん丸出しでお恥ずかしい。



帰路、CDG空港第2ターミナルにて。

使い勝手など不満は多々あるものの、行く度に高揚感を覚えるアバンギャルドで独善的な意匠のCDG空港については以前別記事↓に記しました。

帰国便:パリ→セントレア


和食が恋しくなるほどの出張期間ではなかったのに帰路は和食の寿司を選択。乾燥する機内での寿司はちょっと無理があるなと感じた一食でした。


セントレアへのアプローチ。


開港直後でアスファルトも真新しいセントレア。


色々ブツブツ書きましたが、パリから名古屋に日本のエアラインで到着するという感覚の新鮮さ(小牧時代の末期はルフトしか欧州直行は無かった)、新空港のピカピカ感は今も印象に残っています。

開港した頃のセントレア

山田優さんがイメージキャラだったvodafone 3Gの広告。


あの頃の中部地区は、何でも愛知万博にあやかっていたものでした。


2006年7月の空港駅にて。何度もセントレアは利用しましたがパノラマカーをここで見掛けたのはこの一回だけ。フジFinePix F810で何気無く撮った一枚ですが、デジタルでも車両の質感をしっかり描写していることに感心した一枚。そんな時代でした。


その後2007年に私もニコンD50でデジイチデビュー。JALがJAノLだった時期はD300、D7000やD800Eなどで撮っていました。



破綻する前のJALではジャンボもまだまだ主力機材として活躍していました。

(2)に続きます。

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